巨人“ポスト原監督” ド根性・阿部でない熱血漢の名前が急浮上 | FRIDAYデジタル

巨人“ポスト原監督” ド根性・阿部でない熱血漢の名前が急浮上

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2月4日、一軍との紅白戦で指揮をとる阿部慎之助・二軍監督。選手を鼓舞し続けたおかげか7対1で勝利した
2月4日、一軍との紅白戦で指揮をとる阿部慎之助・二軍監督。選手を鼓舞し続けたおかげか7対1で勝利した

2月4日に行われた、巨人の一軍対二軍の紅白戦。原辰徳監督はベンチに入らず、通称「原タワー」と呼ばれるネット裏の高所から試合を見守った。一、二軍の指揮をとったのは、それぞれ元木大介ヘッドコーチ(48)と阿部慎之助・二軍監督(40)だ。

「原監督は3年契約で、任期は’21年までです。“ポスト原”は阿部さんというのが既定路線ですが、コーチ経験もなくリーダーとしての能力は未知数。原監督は『ボクをはるかに超える指導者にならなきゃいけないワケですから』と話し、ハッパをかけています。ただ指導力不足が判明すれば、別の監督候補を立てなければなりません。そこで初の紅白戦で元木ヘッドコーチ率いる一軍と対戦させ、阿部さんを奮起させようとしたんです」(スポーツ紙記者)

紅白戦で阿部はベンチから「行け! 行け! 行け~~~!」と選手を鼓舞。勢いあまってグラウンドに飛び出し、コーチから「監督、ベンチにさがってください」と注意される一幕も(基本的に監督がプレー中にグラウンドに出るのは禁止)。熱血采配が功を奏したのか、二軍は7対1で一軍をくだした。

「阿部さんは、とにかく前向きです。紅白戦に勝った後でも、野手を集め『なんで打てたのか理由を考えてメモしておけ』と宿題を課しています。選手たちは『打てない原因は問われるけど、なぜ打てたのかと言われたのは初めて』と驚いていました。結果に満足するなという、阿部さんなりのメッセージなのでしょう。阿部さんはノックの時にみずからバットを持ち『技術じゃねぇ、体力と根性だ!』と叫ぶなど、熱血ぶりばかりが注目されますが冷静に組織改革しようともしています。手近なところから手を付け始めており、朝と夜にあったコーチ会議は、朝の1回だけに集約。車が到着するまでの待ち時間をなくすため、移動には自転車を使っています」(同前)

一方の昨年ヘッドコーチに昇格した、元木の評判も上々だ。「阿部より選手からの信頼度は高い」と、“ポスト原”にも名前が浮上している。

「ミスした選手に『捕ったらスグ投げろ!』『文句あんのか!』と、手厳しい言葉をかけるのは阿部さんと同じです。声の小さい年上コーチに対しても、『聞こえませんね~。もっと声出して!』と注意しています。ただ、一方的に叱るだけではありません。選手全員と個別に食事をし、『意見があれば遠慮なく言ってくれ』と積極的にコミュニケーションをとっているんです。外国人への気配りも忘れない。異国に来て一人でポツンとしている助っ人を見れば、片言の英語で話しかけ、時には食事にも誘っています。日本ハムに移籍したビヤヌエバは『モトキさんには感謝している』と、今でも話していますから」(巨人球団関係者)

元木が、ここまで熱心に指導するのにはワケがあるという。

「ヘッドコーチに昇格する際、『芸能人がチームをまとめられるのか』と陰口を叩く人間がいたんです。現役引退後、元木さんは一時期タレント活動をしていましたからね。本人は相当悔しかったんでしょう。口には出しませんが、原監督から熱心に話を聞き指導方法を真剣に学んでいました」(同前)

元木も阿部にライバル意識がないワケではない。冒頭で紹介した紅白戦前には、力をこめて報道陣にこう話していた。

「負けられない。阿部監督には絶対に負けられない」

結果が求められるのは、選手ばかりではないのだ。“ポスト原”をめぐり、阿部も元木もキャンプイン直後から気の抜けない日々が続いている。

  • 写真時事通信社

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