報復が連鎖する?六代目山口組若頭・髙山清司の豪邸襲撃事件の裏側

容疑者は77歳の元暴力団組員、動機は「個人的な恨み」と供述するが…

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2月2日午後、三重県桑名市にある髙山若頭宅の様子。銃撃があった数時間後で現場には捜査員が集まっていた

日曜日の昼下がり、三重県桑名市の長閑(のどか)な住宅街にある「豪邸」の門扉の前で、3~4発の銃声が鳴り響いた。

敷地の広さは約100坪。重厚な日本家屋を堅固な白壁が取り囲む、この邸宅の主が、六代目山口組の絶対的ナンバー2・髙山清司若頭(72)である。

2月2日午後、銃弾を撃ち込んだ自称無職の谷口勇二容疑者(76)は、警戒中の警官に銃刀法違反容疑で逮捕された。

「谷口容疑者は山口組傘下の元組員でしたが、かなり昔に組を離れています。警察の取り調べでは容疑を認めて『髙山若頭に個人的恨みがあった』と供述しています」(全国紙社会部担当記者)

だが、髙山若頭の自宅を無職の76歳男性が自分の意思だけで襲撃するとは思えない。警察当局は、対立する神戸山口組の関与について捜査を始めているという。

捜査関係者はこう明かす。

「髙山若頭は昨年10月に出所するまで約5年間は服役していましたから、谷口容疑者との接点はあったとしても何年も前の話でしょう。今になって私怨で報復するのはおかしい。そもそも拳銃を用意することは簡単ではありません。組織に指示されたと考えるべきです。かつて谷口容疑者は、神戸山口組の中核組織である『山健組』から独立した『中野会』傘下の組員でした。今でも神戸側とつながりがあっても不思議ではない。ただし、高齢での服役を覚悟したうえでの犯行ですから、本人は口を割らないでしょうね」

今回の発砲事件も、当然のことながら、一連の『山口組分裂抗争』が背景にあると見て間違いないだろう。北海道警や警視庁で暴力団事件の担当刑事を計25年間務めた川原潤一氏もこう指摘する。

「髙山若頭が不在だということをわかったうえで、一軒家で銃撃しやすい桑名市の邸宅を標的にしたと思われます。敵対する組織が、報復したことをヤクザ社会にアピールするのが犯行の目的でしょう。暴力団に対する規制が厳しいので、組織から抜けている谷口容疑者に犯行を依頼したのではないでしょうか。

一方、六代目山口組からすれば、ナンバー2の私邸が襲われたわけです。何らかの報復行動に出ると私は推測しています。東京五輪が始まる直前は警察も徹底的な取り締まりを行いますから、それ以前の4~5月くらいまでの間、抗争が激化する恐れがあります」

「特定抗争指定暴力団」の指定により、沈静化したと思われた報復の連鎖が再び始まるのかもしれない。

六代目山口組の組員と思しき男性が、髙山若頭の自宅前で、捜査員に対して銃弾の跡を指し示していた
不在だったとはいえ、自宅が襲われたことに髙山若頭の心中は穏やかではないだろう。今後、どう動くのか

『FRIDAY』2020年2月21日号より

  • 撮影花井知之(1~2枚目写真) 結束武郎(3枚目)

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