領収書で見えた安倍事務所とニューオータニの「ただならぬ関係」

安倍晋三事務所との関係を示す“お得意様コード”と会合費400万円

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「桜を見る会」での安倍晋三首相と昭恵夫人

2月に入っても、国会では「桜を見る会」をめぐって、野党による安倍晋三首相への追及が続いている。

特に地元有権者を招いて、ホテルニューオータニで開かれた「前夜祭」について議論が大紛糾している。会費が5000円と安すぎるうえ、安倍首相の政治資金収支報告書にこの会に関する記載が一切ないからだ。政治資金に詳しい神戸学院大学法学部教授の上脇博之氏が言う。

「一人5000円の会費で、高級ホテルで飲食ができるはずがありません。大幅に割り引きされているなら、ホテルが差額分を寄付していることになり、政治資金規正法違反になります。差額分を安倍事務所が補填していたら公職選挙法違反です。いずれにしろ違法なので、収支報告書に記載しなかったのでしょう」

安倍事務所とホテルニューオータニは昵懇(じっこん)の間柄のようだ。安倍首相が代表を務める政治団体「晋和会」は、最新の収支報告書(’18年)によれば、ホテルニューオータニに一年間で2回、同じ日に約155万円と約235万円の支払いを行っている。その領収書(2枚目写真)をよく見ると、「お得意様コード」なる記載まである。

長年、安倍首相の政治資金を調査しているジャーナリストの三宅勝久氏が言う。

「『会合費』の名目で、会議室料や室料として計約400万円の支払いをしています。異様に高額で、領収書を分けていることも不自然です。有権者に飲食を振る舞ったのではないか、『前夜祭』の割り引き分を乗せているのではないかと疑う余地があります。『政治資金の出入りは完全にガラス張りに』が安倍首相の信条ですから詳細を明らかにする責任があります」

安倍首相の地元の政治団体である「自民党山口県第四選挙区支部」の収支報告書の領収書(3枚目写真)を精査すると、「桜を見る会」に合わせて、毎年、地元のスタッフを東京に派遣していることもわかる。’15年の領収書に記載されている旅程が、『桜を見る会』の日程と一致するのだ。

「安倍事務所のスタッフが、『桜を見る会』の〝アテンド役〟として上京しているのは明らか。前夜祭は後援会が主催し、スタッフの旅費は地元の政党支部の支払いにすることで、使い分けてごまかしている。収支報告書は、政治資金の流れの透明性を保つためのものですが、一国のトップが不記載を行い、『法の趣旨にのっとり報告している』と答弁しているのは恥ずかしいかぎりです」(前出・上脇氏)

安倍首相は政治資金の使い方について正直に説明するべきだろう。

安倍首相の政治団体が、ニューオータニに支払った領収書には、右上の中段に「お得意様コード」が記されている
’12年12月に2度目の総理に就任して以降、安倍首相の地元事務所は、毎年、初夏の頃に旅行会社に多額の支払いを行う。これは「桜を見る会」にスタッフを派遣したときの旅費であることが濃厚である

 

企画協力:三宅勝久

『FRIDAY』2020年2月21日号より

  • 撮影鬼怒川毅(桜を見る会)

Photo Gallary3

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