本田圭佑&香川真司 西麻布でふたりのエースが交わした熱い握手
去就が注目される本田への直撃取材のさなか、香川が走ってやってきた「ケイスケ君、ケイスケ君!俺だよ、シンジ、シンジ!」
記録的な酷暑が続いていた7月中旬の夜、西麻布(港区)の路上でガッチリと握手を交わす二人の男。サッカー日本代表のエース、本田圭佑(32)と香川真司(29)である(上写真)。
W杯敗退から約1ヵ月。「サムライブルー」を牽引し、日本中を熱狂させた二人がなぜこんなところにいるのか――。
このシーンから遡(さかのぼ)ること1時間。本誌は西麻布の高級フレンチで本田が関係者らと会食をしているという情報を得て、現場に急行していた。
昨季限りでメキシコ1部リーグ『CFパチューカ』退団を決意した本田は、ベルギー戦後に日本代表からの引退も表明。今後の去就が取り沙汰されていたが、折しもこの日はオーストラリアの『メルボルン・ビクトリー』が獲得に乗り出したというニュースが報じられたばかり。さらに本田は同日、ツイッターで、
〈毎月10万円を1年間寄付しようと思います。家族を失われた方々にかける言葉は見つかりませんが、想っています〉
と、西日本豪雨の被災者への寄付を宣言したところ、称賛する声があがる一方、「売名行為だ」という批判も出た。
どこにいても、何をしていても常に”話題の人”として注目を浴びる本田。本誌はそんな彼の生の声を聞くべく、店から出てきたところを直撃した。
――本田さん、フライデーです!
「はい」
ピッチ上での姿よろしく、堂々とした立ち居振る舞いで対応する本田。
――西日本での豪雨を受けて寄付を表明したばかりですが、被災者の方々に何かお言葉は。
「いや……もう、それは本当に……」
本田が口を開こうとした、その瞬間。
「ケイスケ君、ケイスケ君! 俺だよ、シンジ、シンジ!」
なんと、白Tシャツ姿でランニング中の香川がこちらに駆け寄ってくるではないか! それに気づいた本誌記者が本田に「あ、香川さんが来ました!」と声を掛けると、近づいてくる香川を見て「ウソやろ」という顔つきに。そして次の瞬間、冒頭の握手が交わされたのだ。
本田
「いま、フライデーに直撃されてて」
香川
「ええっ、ウソでしょ! 何してたん。あっ、飯食ってたん?」
本田
「うん」
香川
「へえ~……」
戦友との予想外の遭遇に、目を白黒させる香川。だが我に返ったのか、「じゃあ俺はこれで」と踵(きびす)を返す。これ以上ここにいると、思わぬ火の粉が降りかかってくる――。そう思ったのかは知らないが、香川はそのまま颯爽(さっそう)と走り去っていった。この間、わずか数十秒。大スターの共演に驚いた本誌記者だが、気を取り直して本田に質問を続ける。
――本田さん、話の続きを。被災者の方々に一言だけいただけますか。
「いや、もう本当に……早く復興して欲しいなと思っています」
――メルボルンに移籍というのは。
「ああ、いや……」
――今後のサッカー人生を、どうお考えでしょう。
「今後のキャリアのことについては、またゆっくり語らせてもらいますんで」
本田はそう言い残し、タクシーに乗り込んでいった。
結果的に思わぬツーショットを捉えることになった本誌だったが、実はさらなる偶然が重なっていたのだ。この前日、時計ブランド『タグ・ホイヤー』のイベントに出席した香川を本誌は目撃していた(5枚目写真)。
この日、渋谷のホテルで開かれたイベントを終えた香川は、関係者らと共に新宿区内にある天ぷらの名店へ直行。一人あたりの予算5万円という超高級店の料理を堪能していた。さらに、同席していた面々の中に、なぜか、『関ジャニ∞』の村上信五(36)の姿も……。
「村上はジャニーズきってのサッカーファンで、ロシアW杯でもテレビ朝日の中継プレゼンターを務めていました。この日は香川を主役に、番組関係者らを交えての打ち上げをしていたんでしょう」(テレビ局関係者)
W杯が終わり、新たな戦いが始まろうとしている本田と香川。日本代表を支えてきた功労者の彼らが次の主戦場として選ぶのはどこか。注目が集まっている。
撮影:足立百合(1~4枚目写真) 原 一平(5~6枚目)