もはやナノレベル 「ミニバッグ」のさらなる小型化が止まらない!

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世界中で拡大するキャッシュレス化の影響を受け、キャッシュレス後進国と言われる日本のファッション事情も変わってきた。もともと荷物の少ない男性はさておき、女性が選ぶバッグも収納力たっぷりのトートバッグ人気は影を潜め、「ミニバッグ」が圧倒的な人気だ。

バッグというよりももはやアクセサリーと言ったほうがいいくらいのサイズ感 写真:すべてアフロ

化粧品、サプリメント、ヘアケアやエチケットグッズなど、何かと荷物が多い女性たちは、憧れのバッグを持つために荷物を減らさざるをえなくなったのだ。長財布から二つ折り財布へ、化粧ポーチの中からお気に入りのリップとアイブロウだけを……そう、生き方だけじゃなく、ファッションにも「身軽さ」が求められる時代へとシフトしてきている。

そんな新しい風を感じる中、「ミニバッグ」人気の勢いはとどまるどころか、シーズンを追うごとに小型化がどんどん加速。ついには「何も入らない」マイクロサイズまで誕生した。厳密に言うと「小銭が入る」程度、聞くところによるとiPhone用イヤホン「Air Pods」すらギリギリ収まるくらいだという。ファッション誌などでも「ミニバッグ」という呼び名では追い付かず、「マイクロバッグ」「ナノバッグ」と謳う。高級ブランドのアイテムが比較的手に入れやすいということもあり、まだまだ人気は拡大しそうだ。

ブームの火付け役、Jacquemus(ジャックムス) 写真:アフロ

ブームの火付け役とも言われ、「何入れるの!?」「もはやバッグではない」……と話題を呼んだのは、南フランス生まれの若きデザイナーのサイモン・ジャックスムが2009年に立ち上げたブランド「Jacquemus(ジャックムス)」。2019年2月に発表された2019-2020秋冬コレクションでは、創造性あふれるモードな装いにちょこんと鎮座する小さすぎるバッグを披露し、注目を集めた。

ルイ・ヴィトン、フェンディ、ディオールをはじめとするおなじみのビッグメゾンからも続々と「マイクロバッグ」が登場。ランウェイだけでなく、コレクション会場に集まるセレブリティたちのバッグも当然小さい。ハイファッションに身を包んだ彼女たちの個性際立つ「マイクロバッグスタイル」を紹介しよう。

ルイ・ヴィトン「ミュルティ・ポシェット・アクセソワール」 写真:アフロ

ベージュのロングジャケットにさらりとななめがけしたのは、ルイ・ヴィトン「ミュルティ・ポシェット・アクセソワール」。2つのミニポシェット、ラウンド型のコインパースを自在に組み合わせができる。シーンに合わせてスタイルを変えるアクティブさは、「身軽さ」が求められる今の時代を表しているようだ。

フェンディのアイコンバッグ「バゲット」の極小サイズ「ナノ バゲット チャーム」 写真:アフロ

フェンディの代表的なバッグ「バゲット」シリーズの極小チャームを、同じく代表的なバッグ「ピーカブー」にちょこんとつけたスタイル。バッグはなかなか手が出せない価格だが、「ナノ バゲット チャーム」なら数万円で手に入る。

ディオールのアイコンバッグ「サドル」のミニサイズ 写真:アフロ

かつてデザイナーを務めたジョン・ガリアーノによる、ディオールのアイコンバッグ「サドル」。そのミニサイズを持つのは、モデルのナタリア・ヴォディアノヴァ。ダークトーンでまとめた装いを、ライトカラーの小ぶりのバッグが軽やかに見せてくれる。

バレンシアガ「ヴィル」のミニサイズ 写真:アフロ

イギリスのガールズグループ「リトル・ミックス」のメンバー、ペリー・エドワーズが持つのは、バレンシアガの「VILLE」。丸みを帯びたシルエットに映えるブランドロゴが目を引く。スニーカーとバッグの色をリンクさせることで、バランスよくまとめている。

ルイ・ヴィトン「アルマBB」 写真:アフロ

ルイ・ヴィトンの「アルマBB」を持って颯爽と歩くモデル・女優のケンダル・ジェンナー。おなじみのモノグラムも、サイズが小さくなるだけでぐっと今っぽく見違える。

情報とモノが溢れかえる今、生き方もファッションも不要なものを手放し、自分にとって本当に必要なものを見極める新時代へ進化している。「入れるものを厳選する」ミニバッグは、その象徴とも言えるだろう。

  • 取材・文大森奈奈写真アフロ

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