<figure id="attachment_95972" aria-describedby="caption-attachment-95972" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="6bcda1b1"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/02/bf46042e3b0e0b102e5b30a3c3b594aa.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-95972" class="wp-caption-text">東京地裁での判決後、亀田興毅は本誌の取材に晴れやかな表情を見せ、「長かったですわ！」と語った</figcaption></figure>
「ホンマに長い闘いやったけど、ダウンしても10カウントを聞かないようにしぶとく闘えた。必ず正義が勝つわけではないし、正義を押し通すのにも力がいるから。当時俺らは、『悪の化身』のように思われたけど、そんなに悪くないよと亀田家の名誉のために言っておきたい」
１月31日、東京地方裁判所に姿を現した亀田３兄弟の長男、亀田興毅(33)の表情は、晴れやかだった。
亀田ファミリーがJBCに対し6億6000万円という巨額の損害賠償を求めた裁判において、東京地裁は「4550万円の支払い」を命じる判決を下した。競技の統轄団体が〝ボロ負け〟するという異例の判決だが、いったいなぜ、こんなことが起きたのか。
事の発端は’13年12月に行われた、亀田大毅(31)の世界タイトルマッチまで遡る。この試合で大毅は敗れたが、対戦相手は計量オーバーで失格。規定により、大毅は王座に留まることができたが、「負けたくせに」と日本中から大バッシングが起き、亀田ファミリーは完全に〝悪役〟のレッテルを貼られた。
「亀田側には何の落ち度もなかったのに、JBCは世間の声を受けて、ジム会長らのライセンス資格を事実上剝奪した。それにより、亀田３兄弟は国内での試合ができなくなりました」（スポーツ紙ボクシング担当記者）
つまり、JBCは世間の声に流されてあり得ない処分を下し、それに怒った亀田側が提訴。時間こそかかってしまったが、当然のようにJBCが負けた、というわけだ。
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だが、裁判に勝って試合終了というわけではない。興毅は判決後の会見で、
「（不当な処分をした）理事たちが代わらなければ、JBCは変わらない」
と、早くも次なる闘いのゴングを鳴らした。JBC関係者が言う。
「亀田サイドの要求は、組織体制の一新です。これには秋山弘志理事長、浦谷信彰事務局長ら訴訟の対象となったJBCトップの辞任も含まれる」
第２ラウンドでも、亀田側が勝利する可能性は十分にあるという。
「JBCの正味財産は620万を切っている。4550万円を支払うためにはどこからか借り入れるしかありません。貸付側からの条件として、混乱を招いた理事陣の交代が求められる可能性は極めて高いです」（同前）
この事態を何とか避けようと、JBC側は２月３日、判決を不服として控訴を行った。賠償額を減らすことが目的と見られている。
興毅は会見後、
「（仕事がなくて）暇なんや……」
と、悲しそうに本誌に語っていた。
JBCの体制が刷新されれば、亀田兄弟はおそらく、ジム経営などで再びボクシング界に携われるだろう。かつて日本中を騒がせた〝悪役〟が、善玉となって帰ってくる日は近い。
<figure id="attachment_95974" aria-describedby="caption-attachment-95974" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ab730072"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/02/f9954d36b2b9fb17c377d024a340b1bf.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-95974" class="wp-caption-text">亀田ファミリーを日本ボクシング界から追放したJBCの秋山理事長。亀田側は理事らの退陣も求めている</figcaption></figure>
<figure id="attachment_95977" aria-describedby="caption-attachment-95977" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ff417dc2"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/02/40438f91bc8bd2ac790cf503900d83d5.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-95977" class="wp-caption-text">事の発端となった’13年12月の亀田大毅の世界戦。試合よりもその後の大混乱に日本中の注目が集まった</figcaption></figure>
<figure id="attachment_95983" aria-describedby="caption-attachment-95983" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4e0c181c"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/02/fb7d9386e64c4d0e8f9f7fc3e4ef4b8e.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-95983" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　亀田興毅　悪役キャラの亀田ファミリー圧勝　JBCが裁判でボロ負けした理由　東京地裁での判決後、本誌の取材に晴れやかな表情を見せた</figcaption></figure>
『FRIDAY』2020年２月21日号より

濱﨑慎治（亀田興毅）

亀田ファミリーがJBCに対し6億6000万円もの巨額の損害賠償を求めた裁判で、東京地裁はJBCに4550万円の支払いを命じる判決を下した。競技の統轄団体がボロ負けする異例の判決が、なぜ起きたのか。

悪役キャラの亀田ファミリー圧勝 JBCが裁判でボロ負けした理由

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