「野崎幸助さん怪死事件」墓地決定の際に突如現れた離婚した前妻
幾多の困難を乗り越えた末に墓地が決まり、怪死から2カ月でようやく安息の地が決まったドン・ファンこと野崎幸助さん。そんななか、葬儀にも来なかった2人目の妻が田辺の自宅に乗り込んできて・・・
ついに、安息の地が決まった。
「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助氏(享年77)が怪死してから2ヵ月。若妻Sさん(22)が7月中旬、和歌山・田辺市内に亡き夫の墓地を購入した。
「ここまで時間がかかったのは、警察のせいですよ。社長は生前から、『(愛犬の)イブちゃんと一緒に墓に入りたい』と言っていた。それなのに、6月7日にイブちゃんを掘り起こしてからずっと、死体を返してくれなかったんです。ようやく7月11日にSさんの元に戻ってきて、そこから火葬。それを待っての墓地購入だったわけです」(会社関係者)
墓を決めるに当たって障壁となったのは、警察の怠慢だけではない。知られざる”悲しい事情”もあった。
「田辺には、先祖伝来の墓がある。でも、社長はそこに入りたくなかったんです。社長は6人兄姉ですが、兄姉仲が良いとは言えなかった。カネ持ちであることを喧伝し、性事情まであけっぴろげに語る社長を、親族のなかには良く思わない人もいたようです。そういう事情から、社長は生前から本家の墓に入る気はさらさらなかった」(野崎氏の知人)
他にも、一度は墓地を決めたものの、噂が広まってしまい、「あんな人と同じ場所は嫌だ」と檀家からクレームが入ったケースもあった。幾多の困難を乗り越え決まったドン・ファンの墓は、どんな場所に建つのか。
「墓地は市内中心部、田辺湾が見下ろせる山の中腹にあります。1区画15万円。並びで2区画買ったので、30万円です。墓石選びはこれからですが、Sちゃんも派手なのは好きじゃないと言っているし、総額100万円はしないんちゃいますかね」(同前)
意外に質素なのは驚きだが、これでようやく野崎氏の魂も眠りにつける。あとは事件の真相解明を待つのみ……かと思いきや、そう簡単には済まなそうだ。
「実は7月21日、突如として前妻が田辺の自宅に乗り込んできたんです」(前出・会社関係者)
野崎氏には2度の離婚歴があるが、今回訪ねてきたのは2人目の妻。生前の野崎氏への取材によると、「東京の高級クラブで、ナンバーワンホステスとして働いていた彼女を見初めて結婚した」という。結婚は十数年前。6年ほど共に暮らし、野崎氏は器量が良く料理上手な彼女をいたく気に入っていたが、女癖の悪さが祟って三行半を叩きつけられた。
葬儀にも来なかった前妻が、なぜこのタイミングで田辺に来たのか。
「『預けっぱなしだった荷物を取りに来た』とのことでしたけど、どう考えても、Sちゃんの顔を見に来たとしか思えません。社長によると、前妻との手切れ金は2億円。一方、Sちゃんには約20億円入るわけですからね。前妻は仏壇に手を合わせて帰ったようですが、かなり不穏な空気だったみたいです」(同前)
せっかく決まった墓の前で、前妻と若妻が対峙することにならなければいいが。