制服フェチの漫画家がハマった「謎多き防大」の魅力

知られざる防大生の生態が丸わかり! 話題のマンガ『花と紺青 防大男子に恋しました。』の作者にインタビュー

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『花と紺青 防大男子に恋しました。』西香はち著(別冊フレンドコミックス 電子版のみ発売中)

「ボウ大」と聞いてどんな漢字を思い浮かべるだろうか。某大? 膨大?「防大」が最初に浮かぶ人は少ないのではないだろうか。正式には防衛大学校といい、自衛隊の幹部を養成する教育機関で神奈川県横須賀市にある。設置が文部科学省でなく防衛省なので「大学」でなく「大学校」という。なかなか情報が少ない、謎の多い組織だ。そんな防大が、今ちょっとした話題になっている。火をつけた作品のうちの一つのが「別冊フレンド」で連載されているマンガ『花と紺青 防大男子に恋しました。』、防大生・高宮凌と女子高生・北山葉月の恋愛を描いた作品だ。作者の西香はちさんに防大と防大生の魅力を聞いてみた。

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そもそも、なんで防大にハマったんですか?

「もともと制服、軍服が好きで戦争モノのマンガをPixivに投稿してたんです。そしたらそれを読んでくださった方から、『こんなのがありますよ』って教えてもらって。ネットで検索してみたら儀仗隊(ぎじょうたい)が出てきて、見てみたらものすごくカッコよくて、そこから一気にハマりました」

儀仗隊とは?

「”儀仗”とは国賓を迎えるときに行う礼式のことで陸上自衛隊の特別儀仗隊が有名ですが、防大にもある部隊で、広報活動としてイベントでも演舞をするんですよ。4キロくらいある銃をぐるぐる回したり投げたりするんです。制服もかっこよかったけど、防大生もかっこよくて。そこからどハマりしましたね。それからは、これはもう生で見るしかないと思って開校祭(毎年11月の土日に開かれる学園祭的行事)に行きました」

開校祭に行ってみてどうでした?

「ものすごく盛りだくさんで、とても全部は見切れないからポイントを絞って回りました。儀仗隊はもちろんですが、訓練展示がすごかったです。どうやって敵陣に攻め込むかっていうシミュレーションを見せてくれるんですけど、戦車が来てたり、空砲ですけど銃を撃ったり。ものすごい迫力で『学校でこれやるの?』って圧倒されました。あとは国防男子コンテストとか、TSOっていうおバカな踊りを披露してくれたり。すごくかっこいい部分とおバカな部分とあって、ギャップ萌えっていうのかな、ズブズブとハマりましたね」

防大生って、すごくストイックな印象がありますけど?

「基本はそうだと思います。1年生は私服禁止で常に制服でいなきゃならないんです。防大生だという自覚を持たせるためらしいんですけど。制服の時の禁止事項っていろいろあって、雨でも自分で傘を差してはいけないとか。それが習慣になってて私服でも傘を差さないって人もいるみたいです。傘の差し方がわからないって(笑)。他にも、女の子と過度に親しげにしてはいけない(手をつないだり)とか、ゲームセンターに行ってはいけないとか。あとリュックは両肩にかけてはダメで、何かあった時に迅速な対応ができるように、ということらしいんですけど、何かあった時って、そうそうないですよね。同年代の男子に比べても相当ストイックだと思います」

「制服の時は傘を差してはいけない」ので・・・
必然的に相合傘になる

 

日常生活もずいぶん厳しそうですよね?

「朝6時にラッパで起床するんですよ。そのあと乾布摩擦。これは寒い冬の日でも上半身裸です。それから朝食、授業や訓練、全員揃って昼食、また授業や訓練、その後全員参加の校友会。これは部活とかサークルのようなものですね。儀仗隊もその一つです。それから夕食、自習で22時30分に消灯。ものすごく厳しい生活ですよね」

女性と付き合うのも大変そうですね?

「めったに会えないのが一番の悩みらしいです。週末しかダメだし、その週末も校友会とか入っちゃったり。あと、先輩からの飲みの誘いも多いみたいで、それも断れないから電話で話すぐらいが精一杯。でも電話する時間もなかなか取れないようで、自習時間に15分だけ休憩時間があるのでその間とか、消灯後に喋らないけどテレビ電話とかしてるみたいです。その話を聞いた時はキュンキュンしちゃいました」

そのほかに「防大生あるある」みたいなものってありますか?

「敬礼や行進のやり方を彼女に熱く語る(笑)。行進の時は必ず左足から出すとか。敬礼の時もワキの角度は90度、指先の位置も細かく決まってるみたいで、それを事細かく説明するらしいです。あとは、歩き方が行進みたいになり、防大生同士で歩くと歩幅が揃う(笑)。横須賀で私服でも歩幅が揃ってる人たちを見かけたら、たぶん防大生ですね。それと時間の言い方に特徴があって『12:00』なら『ヒトフタマルマル』って言うんですよ。これは自衛隊員あるあるでもありますが。あと、一人称が『わたし』で、自分のことを言うのに『防衛大学校の〇〇学生』って必ず『学生』をつけるんですよ。例えば『わたしは防衛大学校の西香学生です』みたいに。これは個人的には萌えましたね。自衛隊と違って階級がないからなのかなぁって想像してるんですけど、ホントのところはわかりません」

物語の中では、まだ女子高生の葉月が防大生の凌の恋心を抱いている段階ですが、今後の展開は?

「早く二人をくっつけたいですね。防大生と付き合うってどういうことなのかを描いていきたいんです。まだ自衛官ではないけれど、大変な仕事じゃないですか。何かあったら体を張って最前線で守るって。あと、防大生の制服も何種類かあるんですけど、一番好きなのが海外派遣用の夏服なんですよ。それを早く描きたいな、と思っています。この作品は防大とか自衛隊とかをあんまり知らない人に読んでほしいです。みんな親切でいい人ばっかりだったので。これを入り口にして色々知ってもらえたらいいなと思ってます」

では、最後に何か一言をお願いします。

「一度、開校祭に行ってみてください。絶対にハマりますから!」

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