「交際0日婚」日本エレキテル連合の新婚1ヵ月に突撃! | FRIDAYデジタル

「交際0日婚」日本エレキテル連合の新婚1ヵ月に突撃!

日本エレキテル連合・中野聡子と松尾アトム前派出所の電撃婚、それはそれは初々しいカップルの誕生だった!

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エレキテル・中野(右)と松尾アトム前派出所。松尾は中野の家をまだ教えてもらっていない
エレキテル・中野(右)と松尾アトム前派出所。松尾は中野の家をまだ教えてもらっていない

巷では、やれ東出昌大だとか鈴木杏樹などと、不倫騒動が喧しい。同じ芸能界でも、お笑い界に目を転じれば、“交際0日婚”という、摩訶不思議な結婚が、今年の正月明けから話題になっていた。

あれから1ヵ月。

どんな新婚生活を送っているのか、そんな二人に話を聞くことができた。結婚をしたのは、「ダメよ~、ダメダメ」で流行語大賞(2014)を受賞した日本エレキテル連合の中野聡子(そうこ)と、彼女と同じタイタン所属のピン芸人、松尾アトム前派出所だ。この取材には、彼らの恋のキューピッド役にもなった、日本エレキテル連合の橋本小雪も同席してくれた。

手をつなぐ松尾(中)と中野(右)と橋本(左)。中野の顔は緊張でこわばっている
手をつなぐ松尾(中)と中野(右)と橋本(左)。中野の顔は緊張でこわばっている

そこにあったのは、ドロドロした大人の不倫とは真逆の、まるで中学生のような純粋な結婚観だった。

交際日数0日での結婚であるが、エレキテル・中野は、この不思議な新婚生活を照れながらも楽しんでいるようだ。

中野「お嫁さんであることを味わっています。磯野フネみたいに、『いつも主人がお世話になっております』って、楽屋へ挨拶に行くのが楽しくて」
松尾「長野の両親に、中野さんと橋本さんが、日本エレキテル連合で挨拶に来てくれたんです。父が二人のことをすっかり気に入っちゃって、うちの松尾農園を日本エレキテル連合の別荘にするって言い出して。それどころか、松尾家の家紋をエレキテル連合のロゴにするって(笑)」

ここで説明が必要だ。

松尾アトム前派出所は兼業農家芸人なのだ。松尾農園とは彼が経営しているりんご農園である。彼はりんご農家の2代目でありながら、実家の長野から東京まで“通い”でお笑い芸人を続けている。

「中野さんのご両親にはこれからご挨拶に行きます」と松尾
「中野さんのご両親にはこれからご挨拶に行きます」と松尾

この交際0日婚は松尾の猛プッシュから始まった。だがしかし、松尾アトム前派出所は、エレキテル・中野の理想とはほど遠い男性像だったようである。

エレキテル・中野に、好みのタイプを聞いたときだ。

中野「そうですね……、ミステリアスで、無口な人……。俳優でいえば金城武さんみたいな人です」と、彼女は答えた。

それを聞いて、エレキテル・橋本が、
橋本「すべて真逆。まったくかすってない」と、笑っている。

松尾アトム前派出所も困った顔でつぶやいた。
松尾「なんか俺、一個もあってないルービックキューブですね」

三人のかけあいは、まるでトリオ漫才のようで、取材の場が爆笑に包まれた。

ただ、松尾アトム前派出所が、純粋にエレキテル・中野に恋をしていたことは事実だ。

松尾「とにかく好きで好きでしょうがなかった。とにかく好きだということを伝え続けました。握りを見せてから直球を投げるくらい素直に。いろいろやりましたよ。事務所の会議室に宣材写真が飾ってあるんですが、エレキテルちゃんの隣が、ミヤシタガク(タイタン所属ピン芸人)だったんで、そいつをどかして、俺を中野さんの隣にしました」

松尾の「好き好き」アピール
松尾の「好き好き」アピール

橋本「松尾さんから恋愛相談をされてんですよ。だからLINEでダメ出しをしていました。“もっと清潔感を持ちましょう”とか、“鼻毛出てますよ”って」
中野「ことあるごとに、橋本さんが、わたしに松尾さんていう存在がいるよって刷り込んできて……」
松尾「ずっとキモイって言われていたのに、阿佐ヶ谷の路地で好きな女の子から逆プロポーズされたんですから。まさに竹やぶで一億円を拾った人ですよ。否、それより一万倍は嬉しかったです!」

それまで恋愛対象として見ていなかった松尾に対して、入籍後、中野の心境は変化したようだ。

中野「不思議なもので、妻としての自覚が湧いてきました。松尾さんの良いところもいっぱい見えるようになった。彼はプロフェッショナルなんです。お笑いについてはわかりません。ネタは人それぞれの作り方があるから。りんごに対してのこだわりが凄いんです。あれだけ丁寧にりんごを作れる人だったら、他のものも大丈夫だって信頼できました」

「こういう形の結婚があってもいいかなと思って」と語る中野
「こういう形の結婚があってもいいかなと思って」と語る中野

交際0日婚である二人は、入籍をしたその日から付き合いだした恋人のようだ。

松尾「お笑いの先輩が、長く付き合っていた彼女と入籍したら、『結婚は墓場』とか言い出したんですよ。僕らにはそれが一切ない。一緒に住んでないし、長野と東京の遠距離で、しかし、お笑いライブのある日しか会えない。だから、中野さんと会える日は嬉しくて嬉しくてしょうがない」
中野「正直、松尾さんともっと会いたいなって思うこともある。でも、会いたいのに会えない、この寂しい感じもいいなと思っていて……」

入籍から1ヵ月。つまり、ふたりは恋人になってからたった1ヵ月で、やっと手を握ったばかり。

この取材中、松尾アトム前派出所は、終始、冗談を言いっぱなしだった。それを隣でエレキテル・中野が嬉しそうに笑っている。

新婚といえども、ただひたすらに初々しい、まるで中学生のカップルのような二人だった。

取材では常に笑いが絶えなかった
取材では常に笑いが絶えなかった
  • 取材・文ハギワラマサヒト

    1967年生まれの臓器移植芸人兼ライター。人生で二度の臓器移植を体験し、移植医療普及の活動をしている。2000年に日本人初の肝腎同時移植をアメリカで、2015年に国内で妻より生体腎臓移植。

  • 撮影松本時代

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