お披露目会に1万人で記念サンバも 本田圭祐がブラジルを救う? | FRIDAYデジタル

お披露目会に1万人で記念サンバも 本田圭祐がブラジルを救う?

古豪『ボタフォゴ』に入団し熱烈な歓迎を受けた本田。ブラジルで活躍できる理由とは

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2月8日、本拠地で行われたお披露目会も大盛況。現地メディアも「かつてない盛り上がり」と連日報じている
2月8日、本拠地で行われたお披露目会も大盛況。現地メディアも「かつてない盛り上がり」と連日報じている

空港に2000人が詰めかけたと思えば、入団発表セレモニーには1万人のファンが殺到。記念のサンバまで作られるなど、ブラジルの古豪『ボタフォゴ』に入団した本田圭佑が熱烈すぎる歓迎を受けている。

本田は確かに世界的にも名の知れた選手だが、いまや33歳だ。全盛期を過ぎたベテランに、これほどファンが熱狂するのはなぜなのか。ブラジル在住のフットボールライター・沢田啓明氏が語る。

「30年以上ブラジルで取材をしていますが、移籍してきたサッカー選手では、史上類を見ない盛り上がりです。『ボタフォゴ』は伝統あるチームですが、近年は低迷。多額の借金も抱えており、クラブのフロントに批判が殺到しています。そんな状況のチームにさほど高くない年俸で来てくれた本田を、『ボタフォゴ』ファンは『救世主』として期待している。かつて『ボタフォゴ』にセードルフというオランダのスターが移籍し、大活躍をしたことがある。本田と同じく30歳を過ぎてからの移籍で、イタリアの名門『ACミラン』に在籍していたことも共通している。『ボタフォゴ』ファンは本田を『セードルフ』の再来と期待しているんです」

とはいえ、期待が大きいほど、活躍できなかったときのバッシングも激しくなるのがブラジルという国だ。はたして、本田は本当に「救世主」になれるのか。

「可能性はあります。ピークだった5~6年前と比べれば、本田のスピードや運動量は確かに落ちた。しかし、『ボタフォゴ』の本拠地であるリオデジャネイロは亜熱帯で、今の時季の日中気温は40度を超えることもある。この状況ではどんな選手でも運動量豊富なんて不可能で、純粋なテクニックが重要になる。その点、本田の技術面はまだまだ衰えていない。『ボタフォゴ』は2月末からリオ州選手権を戦いますが、この期間で調整していけば、5月のリーグ開幕のときにはしっかりとチームにフィットできているはずです」(沢田氏)

『ボタフォゴ』ファンが作った「本田サンバ」の歌詞は、〈日出づる国の太陽よ! 俺たちの暗闇を照らしてくれ! 本田! サポーターはお前の燃料だ!〉というもの。地球の真裏で、本田は輝けるか。

リオの空港に詰めかけた『ボタフォゴ』サポーター。本田のために作った歌とサンバで、熱烈に歓迎していた
リオの空港に詰めかけた『ボタフォゴ』サポーター。本田のために作った歌とサンバで、熱烈に歓迎していた

『FRIDAY』2020年2月28日号より

  • 写真ロイター/アフロ AP/アフロ

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