中居正広「今からでもいい?」それでも元SMAPと合流しない理由
中居正広がジャニーズ事務所を退所することになった。SMAPが解散して丸3年。驚くと同時に、“なぜこのタイミング?”と首をかしげる人も多いだろう。その疑問や、決意したいきさつ、今後の活動などについて2月21日の会見で明らかにした。
「5月~6月に退所の意向を事務所に示していたといいます。本来なら契約更新の時期となる9月に退所となるはずだったのですが、ジャニー喜多川氏が倒れたことによって、延期せざるを得なくなったようです。その後、‘19年内にはという考えもあったようですが、身辺が落ち着いた今の時期の発表となったようです」(ワイドショースタッフ)
業界内では“中居独立論”が根強くささやかれていた。実は『新しい地図』の3人がジャニーズを退所する際は、中居も退所するはずだったというのだ。
「退所した場合、出演中の番組が打ち切りになる可能性がありました。もし、打ち切りになったら、仕事がなくなってしまう番組制作会社があったんです。中居さんは“自分がやめることで、その会社に迷惑をかけてしまう”と考えたのでしょう。それを避けたかったのでは。また、自分がプロデュースしていた後輩たちのことを考えて、独り立ちできるまでは事務所に留まって世話をするためとも言われていました。でも一番大きな理由は恩義を感じているジャニー喜多川氏を裏切ることができなかったからでしょう」
(スポーツ紙記者)
ウワサの域を出ることがなかった“中居退所”が、現実味を帯びだしたのは昨年1月のこと。中居が出演するレギュラー番組5本のうち、『中居正広の身になる図書館』(テレビ朝日系)と『ナカイの窓』(日本テレビ系)の2番組打ち切りが決まったのだ。さらに7月、TBSの東京五輪番組の総合司会に同局の安住紳一郎アナウンサーが就任することが発表された。同局で、8大会連続でメインキャスターを務めてきた中居が記念すべき東京大会から外れたのだ。
「東京五輪番組のキャスターは中居さんの芸能生活の集大成になるのではないかと言われていて、事務所を辞めるとしても東京五輪終了後になるだろう、というのが大方の意見でした。ところがキャスターそのものがなくなったことで、事務所にいる必要もなくなり、これで退所が早まると見られました」(ワイドショースタッフ)
退所後、中居は『新しい地図』に合流すると見られていたが、本人はあくまでも「ひとりで活動する」と主張している。
「彼らが退所した際、中居さんは残留する道を選んだ。それによって、元SMAPのマネージャーで、現在新しい地図が所属するCULENの社長のI氏は、中居さんに“裏切られた”という気持ちが強いのかもしれません。加えて、I氏は芸能界で事務所の勢力を拡大するつもりはないというんですね。3人の仕事のために事務所を作っただけで、所属タレントを増やす気はさらさらないらしいです。冗談だったのかもしれませんが『新しい地図』の3人に“今からでも受け入れてくれる?”なんて電話したこともあったそうですよ。しかしタイミングを逸してしまった感がありますね」(『新しい地図』に近しい芸能関係者)
会見では「やりたいことは決まっていない」と語っていた中居。今まで多忙だったぶん、今後は社名どおり“のんびり”歩みを進めるのか。
- 取材・文:佐々木博之(芸能ジャーナリスト)
- PHOTO:原一平(メイン)
芸能ジャーナリスト
宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。最近は、コメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中