サッカー日本代表新時代へ! 本田圭佑の後継者は誰だ

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出てこい! 本田圭佑の後継者

代表最後の見せ場となったベルギー戦でのFK。本田の代名詞である無回転ボールが壁を越え、ゴールに向かった

「実はグループリーグの初戦のコロンビア戦で激しいチェックを受け、本田は右太モモと左ヒザを痛めていた。本人は『大丈夫』と言っていましたが、状態はかなり悪く、長時間のプレーは不可能。それでもセネガル戦でキッチリ、ごっつぁんゴールを決めるんだからさすがです。同い年で、長く代表で一緒に闘ってきた長友佑都は『やっぱり、持ってますね。彼は〝W杯に愛された男〟じゃないですか?』と我がことのように喜んでいました」(現地で取材するサッカーライター)

W杯3大会連続で得点を決めた本田圭佑(32)は、たしかに「W杯に愛された男」だろう。この10年、サッカー日本代表は本田とともにあった。

ビッグマウスだと嘲笑されようとも、「目標はW杯優勝」と口にしてチームを鼓舞し続けた。「正直、厳しいな」と思うときもあったというが、それでも強気な発言を続けた理由を本田は、ネットサイト『REALQアスリートβ』のインタビューでこう打ち明けている。


「(強気な)発言をするときは条件があって、それが本気で成し遂げたいと思えることやと思えるかどうか。 それをクリアしてれば、苦しくなったときにも……ってか絶対にそうなるんで、そうなったときに簡単に諦めないでしょ? 簡単に言うと、発言することで逃げ道をなくすって感じですかね」

プロになったのも、渡欧したのも、「すべてはW杯のため」だと言う本田。日本が優勝するためには「個の強化」が必要。どんどん欧州に飛び出して、ビッグクラブで揉まれるべきだと説き続けた。

今回、FIFAランク3位のベルギーを追い詰めた西野ジャパンの先発メンバー11人のうち、実に10人が欧州組だった。

本田とともに成長し、歳をとったサムライブルー。本田の代表引退は一つの時代の終焉を意味する。

「まだ(W杯の)優勝を口にする若手がいない」と言いながら本田は「次の代表を引っ張っていくにふさわしい選手を今回のW杯で見つけた」とも言っている。

本田の後継者となるのは、海外メディアに〝日本のピルロ〟と激賞された柴崎岳か、先制ゴールを決めた原口元気か。

「私は大迫勇也だと思います。サッカーに関しては誰よりも熱く、何時間でもディベートする。本田相手でも怯(ひる)まず直言するから、不仲説が流れたこともありました。今大会に懸ける想いもハンパない。代表選手にはメディアの取材に対応する日が割り振られているんですが、他の選手が10分程度は受け答えする中、大迫は『お疲れっした!』と、1分もしないうちに帰ってしまった。鬼気迫る表情から、メチャクチャ試合に集中しているのがわかったから、皆、苦笑いしていましたけどね(笑)。今大会、本田はパンチングミスで猛バッシングされた川島永嗣を庇(かば)い、ポーランド戦のスタメンを漏洩させた旧知の記者に敢えて苦言を呈しました。常にチームの矢面に立ち、支えてきた。彼に代わる熱いハートの持ち主は大迫しかいない」(スポーツライター・後藤茂喜氏)

’22年のカタールW杯、ハンパない男が悲願のベスト8突破をなしとげるかもしれない。

ベルギー戦の後半3分、柴崎のスルーパスを相手DFの裏で受けた原口が右足を振り抜き、先制ゴール!

ベルギー戦ではチーム最多となる52本のパスで攻撃の起点となった香川真司。走行距離も最長の12㎞だ

乾貴士 世界に自慢できる「美しいストライカー」

6月1日にベティスへのステップアップ移籍を発表。リーガエスパニョーラで初めて成功した日本人となった


「ハリルホジッチさんが監督のままだったら、僕は代表に選ばれてなかったと思いますし、使ってもらえなかったと思います」

ベルギー戦後、乾貴士(30)がまず口にしたのはこんな言葉だった。セネガルとベルギーからゴールを奪った乾は、W杯開幕直前まで控えだった。

「ハリルホジッチ前監督の評価は『テクニシャンだが、守備が不得手で体力もない』だった」(チーム関係者)という乾は、5月に右大腿四頭筋を負傷。足が動かなくなり、チームドクターに手術が必要だと告げられた。絶望の淵にあった乾を救ったのが、ハリルホジッチ氏の解任を受け、急遽監督に就任した西野朗氏だった。

「W杯を諦めなければいけなかった僕を、西野さんは国際強化試合のガーナ戦のメンバーに選んでくれたんです。当時、所属していたリーガエスパニョーラのエイバルも、まだシーズン途中だったのに帰国を許してくれた」(乾)

大きな支えとなったのが、代表コンディショニングコーチの早川直樹氏だ。


「早川さんはハリルホジッチ前監督が課していた毎日の2部練習に科学的なデータを示しながら異議を唱えるなど、理論的で骨のある人。長年、代表に関わってきた経験と蓄積したデータをフル活用して、手術を回避する道を模索し、ケガを感じさせないほどのパフォーマンスを発揮させることに成功した。同じく故障を抱えて代表に合流した岡崎慎司も試合に出られるまでに回復させました。陰のMVPと言っていいでしょう」(現地で取材するサッカーライター)

乾はガーナ戦には出場できなかったが、W杯前最後の国際強化試合となった6月12日のパラグアイ戦に出場。2ゴールを決め、レギュラーの座を掴んだ。

自分をギリギリまで待ってくれて、日本代表の最終メンバー23人に選んでくれた西野監督やスタッフへの感謝の気持ちをこの大会にぶつけたい――大会前には曲げることもできなかった右足を振り抜いた結果、ベルギー戦でのスーパーゴールが生まれた。

ドリブルとパスを駆使したコンビネーションで相手を崩す能力は、世界の強豪相手にも効果を発揮した。加えて、ハリルホジッチ前監督は評価していなかった守備力にも進化が見られた。

「エイバルのメンディリバル監督に鍛えられて、ポジショニングが上手くなりました。相手のパスコースを切る位置取りが絶妙。西野ジャパンでも、左サイドの守備で何度もいいインターセプトを見せました」(前出・サッカーライター)

グループリーグ最終戦、ポーランド戦終盤のパス回しで日本代表を酷評した海外メディアも件(くだん)のゴールを称賛した。

「インスピレーションを与えるプレーだった」「魔法のような弾道でゴールを決めた。素晴らしいクオリティでプレーしていた」「正確無比で非常に美しいゴールを右足で叩き込んだ」

日本の「美しいストライカー」はシュート1本で世界を魅了した。

酒井宏樹&昌子源
世界のエースを完全に封じた日本の守備「実はすごかった」

酒井はアプリを用いてセネガルのマネ、ベルギーのアザールらエースのクセや特徴を分析。見事に封じ込めた

先発唯一の国内組の昌子だったが、ルカク(ベルギー)らと堂々、マッチアップ。ディフェンスラインを支えた

写真:JMPA

 

Photo Gallary6

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