カルロス・ゴーンが頼りにするレバノン「美人弁護士」の実力

「逃亡先レバノンで裁判」という茶番劇

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1月8日、レバノンで記者会見を開いたゴーン被告。日本の司法制度を批判するとともに自身の潔白を主張した

「一部報道によると、レバノンと日本は(国外で訴追された)ゴーン被告の身柄を日本に引き渡すか、レバノン国内で裁くかを約40日以内に決める必要があると言われている。仮にこの報道が正しく、かつゴーン被告の身柄が日本に引き渡されなければ、彼の裁判はレバノンで行われることになるでしょう。 

そこで現在、ゴーン被告は裁判に備えて週に2度ほど自身の弁護団と打ち合わせをしています。その弁護団が非常に強力で、とくに『ベイルート弁護士会』前会長のアマル・ハダッド氏は敏腕女性弁護士として有名です。ゴーン被告も、『彼女が弁護団にいれば無罪は確実』と安心しているでしょう」

日本在住レバノン人コンサルタントのイマド・アジャミ氏(72)はそう語る。アジャミ氏は、カルロス・ゴーン被告(65)の10年来の友人で、ゴーン被告の支援団体を立ち上げた人物である。

ゴーン被告の逃亡以降、日本は彼の身柄引き渡しをレバノン当局に要求し続けている。だがそんな日本の動きをよそに、ゴーン被告は着々とレバノンでの裁判の準備を進めている。アジャミ氏が続ける。

「これからレバノンでゴーン被告の裁判が行われることになるはずですが、裁判のために招集された弁護団は〝レバノン最強メンバー〟と言っても過言ではありません。まずは前述した女性弁護士ハダッド氏。彼女は女性で初めて弁護士会会長を務めたヤリ手で、最近の組閣では法相や副首相の候補にも挙がっていた。政府の中枢とも強いコネクションを持っています。弁護士のアンドレ・シディアック氏も有力メンバーの一人です。彼もハダッド氏と同様に、ベイルート弁護士会の会長を務めた経験があり、レバノン法曹界で絶大な権力を有している。このメンバーであれば、ほぼ100%、ゴーン被告に無罪が言い渡されるはずです」

一方で、ゴーン被告が「最強の弁護団」を揃えていること自体が無意味であるとする見方もある。

「日本を密出国した件に関して言えば、優秀な弁護士を雇う必要はまったくありません。レバノンで刑事裁判が開かれた時点でゴーン被告が無罪になることはほぼ確実ですから。エリート弁護士を付けているのにはパフォーマンス的な側面があるのでしょう」(全国紙国際部記者) 

では、日本で日産自動車を私物化した件に関してはレバノン国内でどのように裁かれるのか。国際ジャーナリストの山田敏弘氏はこう指摘する。

「レバノンは汚職が蔓延している国家。裁判では『カネにモノを言わせたほうが勝つ』という側面があり、富裕層に有利な判決が出ることも多い。その点、潤沢な資産を所有しているゴーン被告が金融商品取引法違反容疑について無罪になる可能性も十分に考えられます」

最強の弁護団もレバノンでの裁判も、すべてゴーン被告が仕組んだ「壮大な茶番劇」と言えよう。

ゴーン被告の「美人弁護士」アマル・ハダッド氏(写真はハダッド氏の弁護士事務所の公式ホームページより)

『FRIDAY』2020年3月8日号より

  • 写真アフロ(1枚目)

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