トランプ不支持率50% 大統領選で勝てるのはブティジェッジだけ

ハーバード&オックスフォード大卒、ゲイ公表の38歳、勝つためのシナリオ

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2月4日、ニューハンプシャー州で遊説するブティジェッジ氏(左)と、彼のパートナー、チャスティン氏(右) 写真:アフロ

「予備選を含めアメリカ大統領選で勝つためのカギは、『全有権者中42%も存在する無党派層をいかに取り込むか』。ブティジェッジ氏の路線は中道寄りであり、ライバル候補者で左寄りの公約を掲げるサンダース氏よりも満遍なく支持されやすい。この点で、ブティジェッジ氏が民主党の代表となる可能性もあると思います」(ジャーナリストの堀田佳男氏)

アメリカ大統領選に向けた民主党の候補者選びで、元サウスベンド市長のピート・ブティジェッジ氏(38)が大躍進を遂げている。第1戦となった2月3日のアイオワ州党員集会では全候補者中1位に、11日に行われた第2戦のニューハンプシャー州予備選挙では2位につけた。

大統領候補としては異例の若さであるブティジェッジ氏のプロフィールは輝かしい。ハーバード大とオックスフォード大を卒業してマッキンゼーに就職、8ヵ国語を自在に操りアフガニスタンでの従軍経験も持つ。ゲイを公表しており、男性パートナーと結婚している。

昨年8月の調査では支持率5位だった彼が急に支持を集め始めたのはなぜか。ニューヨーク・タイムズ紙のリード・エプスタイン記者はこう分析する。

「サンダース氏やウォーレン氏ら他の有力候補は都市を中心に選挙運動を行いましたが、ブティジェッジ氏は田舎を中心に回った。田舎は共和党員が多く、彼は中道的な立場を示すことで共和党員を民主党員に変えることに成功したのです」

プロフィールも華やかで選挙戦略にも長(た)けたブティジェッジ氏。一見すると完璧な候補者に見えるが、懸念される点もある。エプスタイン記者が続ける。

「彼の支持者のかなりの割合が白人で、黒人からの支持が足りない。これは、サウスベンド市長時代に黒人の警察署長を更迭したことが影響しています」

多人種国家アメリカの大統領選で勝利を収めるには黒人やヒスパニック系の票が必須だ。加えてブティジェッジ氏は、ゲイであることに対する一部国民からの偏見を払拭する必要もある。

仮にブティジェッジ氏がこうした懸念点に打ち克ち民主党代表に選ばれた場合、トランプ大統領(73)を負かす可能性が高いという。冒頭の堀田氏はこう語る。

「トランプ大統領は不支持率が50%を超えている。これは歴代大統領の中でも初めてのことで、再選されない可能性も十分に考えられます。一方のブティジェッジ氏は理知的な話し方をし、マッキンゼー時代に培(つちか)った天才的なデータ分析力も持っている。ゲイであることも、リベラルなアメリカ人の共感を得ることができれば、むしろ追い風になるでしょう」

民主党の代表者は7月の党の全国大会で決定する。ブティジェッジ氏の戦いは、まだ始まったばかりだ。

共和党代表に選ばれることがほぼ確実視されているトランプ大統領。一方で不支持率は50%を超えている
民主党の有力候補者たちが集結。左端からブティジェッジ氏、サンダース氏、バイデン氏、ウォーレン氏

『FRIDAY』2020年3月6日号より

  • 写真(1枚目)アフロ写真(2~3枚目)時事通信社

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