中村ゆりか『女子高生の無駄づかい』のくだらなさが清々しい! | FRIDAYデジタル

中村ゆりか『女子高生の無駄づかい』のくだらなさが清々しい!

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中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也

中村ゆりかと話していると、こちらが見透かされているようでドキドキしてくる。変な例えだけれど、混じり気のない水晶みたいな人だ。触るとヒヤリとするのに、なんだか落ち着くような気持ちにさせる。今回のドラマ『女子高生の無駄づかい』(毎金/夜11時15分〜<一部地域のぞく>/テレ朝)で“ロボ”こと鷺宮しおり役を演じる上では、そんな無機質感がある意味生かされているのかもしれない。

「感情が死滅しているロボットみたいな女子高生で表情がない役なんです。監督から“そのままでロボっぽいよね”っていわれたのですが、確かに作りこむことなく役には入れたので、自分には近いキャラクターなのかもしれません」

中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也

今クールの中でも最高にくだらなく、ハチャメチャに面白い本作。“大きな声では言えないけれど、実は密かにこのドラマを楽しみにしている”という声も巷で聞かれる。女子高生を描いたドラマにもかかわらずキラキラした色恋沙汰や切ない悩みは一切なく、ある意味リアルな女子高生の生態を描いている。失礼を承知でいわせてもらうなら、見ている限りドラマには“なにかを伝えたいというメッセージ性”は見当たらない。けれども、青春時代の“その場だけの楽しさに身を投じていた無駄だけど大事な時間”を思い出してたまらなくなるのだ。

「なにも考えないでドラマを見てもらうのが正解な気がします。高校時代を追体験してもらうというか、“あのとき、あんなバカなことしていたけど、楽しかったな”って思ってもらえたらうれしいですね。私の高校時代は課題も多くて忙しかったけど充実していました。でも、イベントなど楽しいことがあるときに限って仕事が入っていたので、青春の時間というのは少なかったかな。でも、昨年のクリスマスにちょうどこのドラマの撮影があって、みんなでクリスマス会をして、高校時代に戻ったような気持ちになりました」

共に女子高生を演じる、岡田結実、恒松祐里という同年代の女優との共演というのも女子高のような一体感を生んでいるようだ。

「共演のふたりから影響を受けることは多いです。特に結実ちゃんは同じシーンを何度か撮影するときに毎回違うリアクションを出してくるんです。そういうサプライズをくれる女優さんは本当にすごいなと思います。私は今回、リアクションやセリフが笑えるというキャラクターではなく、佇まいの違和感が面白いという役だったので、最初のうちはコメディーを演じきれているのか不安でした。でも、3人でいるからこそ私のキャラクターも生きたし、コメディーとしても成立したんだと思います」

中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也

ちなみに今回のドラマでは“女子高生のバカな毎日”が描かれている一方、そのドラマの中で“連続ドラマ内小説”というまるで朝ドラのような作品も紡がれている。そしてその主役として中村が“ロボっこ”というキャラクターを演じている。

「ドラマの中で突然、別のドラマが始まって、視聴者の方は置いてけぼりになっていないかなと思ったりもしたのですが(笑)、実は本編の物語に関わる伏線が潜んでいるそうなんです。私も最後まで台本はもらっていないのですが、プロデューサーの貴島彩理(『おっさんずラブ』『私のおじさん〜WATAOJI〜』を手がけたプロデューサー)さんから“最終話ものすごい楽しみにしてくださいね”っていわれているので、視聴者の皆さんも一緒にジェットコースターに乗っている気分でまさかの展開を楽しんで欲しいですね」

自分自身にコメディーの役がオファーされるとは想像していなかったと話す彼女。しかし今回の初めてコメディー作品を演じたことで“もっと新しい自分の表情を見てほしいと思ったし、今の私自身とは正反対の役も演じてみたいという思いが湧いてきた”と話す。

「まだまだ勉強しなくちゃいけないことはたくさんです。まずは今の現場でNGを出さないようにしないといけないですね(笑)。とにかく笑いが絶えない現場で、私は感情がない役だから笑ってはいけないのに、毎回結実ちゃんの動きを見て笑ってしまうんです。でもこの面白さがドラマを見ている人に伝わって、金曜日の夜に笑ってもらえたら、それが一番うれしいです」

中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也

中村ゆりか(なかむら・ゆりか)
1997年3月4日 神奈川県生まれ。
「シャキーン!」(NHKEテレ)のほか、「PLAY LIST」(TBS)ナレーション、「左ききのエレン」(MBS/TBS)「きのう何食べた?」(テレ東)など多くのTVに出演。昨年は「映画 賭ケグルイ」が5月13日に公開された。趣味は映画鑑賞。特技はフィギュアスケート、中国語。

中村ゆりかへ5つのQ&A

Q1 人に自慢できることは?
A1 まつげが長い
メイクさんに“長いね”と褒めていただくことが多いです。エクステもつけたことはないので、それが自慢できることかな。でも最近抜けがちなので、ケアしたいと思います。

Q2 今、プレイリストに入っているお気に入りの音楽は?
A2 IU
韓国のシンガーソングライターのIU(アイユー)さんがすごく好きで、いま一番会いたい人です。音楽が好きなのはもちろんですが、インスタグラムで彼女の努力する姿勢を見ることで、自分のモチベーションも上げています。あと、エド・シーランも好きですね。

Q3 影響を受けた作品は?
A3 『フラガール』と“千鳥”
過去の名作を探していた時に出会ったのが『フラガール』です。毎回観るたびに“私も頑張らないと!”と思わせてくれます。あとお笑いの千鳥さんが大好きなんです。千鳥さんが出ている番組はすべて見ています(笑)。彼らの“嘘がない”感じが番組から伝わってきますよね。たまに大悟さんが収録中にトイレに行かれたりするんですけど、“私も行きたい!”って思うこともあるんです。そういうことを隠さずにしても、カッコよくて面白いっていうのがすごいなと思います。

Q4 毎日していることはありますか?
A4 温活
代謝を上げるために入浴剤を入れてお湯に浸かったり、朝晩筋トレをしています。

Q5 好きなタイプを教えてください
A5 受け止めてくれる心の広い人
私、自分から色々と話したいタイプなんです。だからそれを受け止めてくれるような人がいいですね。これまであまり恋愛に積極的になったことはないのでこれからは少し恋愛にも意識を傾けてみてもいいかな。でも、まずは素敵な人に出会えるように自分を磨かないといけないですね。

中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也
中村ゆりか 撮影:早川達也

構成:SUPERMIX
撮影:早川達也
取材・文:知野美紀子(SUPERMIX)

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