阪神・藤浪晋太郎に注がれる虎党の期待 クセ矯正でノーコン克服へ

オープン戦初登板では不調だったが、身体の使い方を理解した彼。あとは復活するのみだ

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昨季は0勝と入団以来最悪の成績。入団4年目の’16年に1億7000万円(推定)あった年俸は半分以下に……

「晋太郎ナシでも日本一になります! 晋太郎がやれば(活躍すれば)、ブッチギリで日本一になります!」

ここ最近の阪神・矢野燿大(あきひろ)監督(51)の〝鉄板ネタ〟である。

大金を払ってメジャーで大流行している動作解析トレーニングにトライしたり、ヨガを取り入れたりして、ノーコン克服に邁進していた藤浪晋太郎(25)だが、オープン戦初登板でやらかした。広島戦に2番手で登板した藤浪は5回、連打でランナーを背負うと四球、四球(押し出し)、死球(押し出し)と、絵に描いたような自滅ぶりを見せたのだった。

「キャンプ中のブルペンでは調子が良くて自信を取り戻しつつありましたが、試合となるとどうしても力が入ってしまうんでしょうね。2月16日の楽天との練習試合では、バント処理してファーストに送球した際、打者走者の足にブツけてました……」(夕刊紙デスク)

昨年の秋季キャンプから藤浪を見ている山本昌臨時コーチ(54)が「再起できる」と明言。虎党はおおいに期待しているのだが、スポーツ紙阪神担当記者は「山本さんは褒(ほ)めて伸ばすタイプだから、いいことしか言いませんよ」と笑う。

「山本さんの指導でテークバックを小さくして、腕の振りをコンパクトにすることで制球力の向上も図ったのですが、『小さくまとまってしまって、怖さがなくなった』と、キャッチャーの梅野隆太郎はダメ出ししていました」

「迫力を犠牲にしても、ストライクが取れないと勝負にならない」と山本コーチは考えたのだろうが、実戦で即、制球を乱してしまい、「試合後はさすがにショゲていた」(前出・デスク)という。

甲子園で春夏連覇した輝きは取り戻せないのか。大阪桐蔭時代にバッテリーを組んでいた森友哉(24・西武)は昨年、本誌に藤浪の「トリセツ」を語っていた。

「自分ならド真ん中にミットを構えますね。小学生のころから知っていますけど、もともとコントロールできないピッチャー。ド真ん中めがけて思い切り投げれば、適度に散ります。制球力より球威で抑えることを考えますね」

藤浪と同じく190㎝超の長身で手足が長い右の剛球投手だった斉藤和巳氏(42)は「すぐに結果を求めず、1年という長いスパンで見守ってほしい」と言う。

「キャンプ中に本人と話す機会があったのですが、去年とは全然違いますよ。迷いが払拭されて、何をすべきかが絞れている。具体的には身体の使い方なのですが、理解しながら取り組めている。ただ、頭ではわかっていても、染み付いたクセもあって、そんなすぐには変われないものです。高卒新人ながら入団から3年連続で二ケタ勝利とスタートが良かっただけに、まわりはイライラするでしょうけど、まだまだ彼は若いですから」

藤浪が2月頭の練習試合で157㎞を出したとき、カブスのダルビッシュ有(33)が発した「俺はわかる。この時期のそのスピードの凄さを」との言葉を信じて、復活を待とうではないか。

山本臨時コーチの指示は「手首を立てて、コンパクトに腕を振る」と実にシンプル
最先端トレーニング「ドライブライン」にも挑戦。48個のセンサーを付けて動作解析
2月23日、広島とのオープン戦に登板するも野間峻祥に押し出し死球を与えて脱帽

『FRIDAY』2020年3月13日号より

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