安倍総理 支持率回復で「永久政権樹立」の勢いって何でだよ?

「反安倍」の面々も批判トーンダウンで「総裁選安倍三選ほぼ確実」 このままでは政治経済の「傷」がどんどん深くなる

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日朝交渉に乗り出すことを表明しているが具体性はない。自分が公約した拉致被害者の帰国の可能性はあるのか

「どういう形になろうと支える。いかなる状況でも支持する。(安倍首相の自民党総裁選3選は)間違いありません」

そう言い放つのは、自民党の二階俊博幹事長(79)。6月26日に開催された政治塾に講師として招かれた二階氏は、安倍晋三首相(63)に対する「無条件全面支持」を臆面もなく表明した。

低迷していた安倍政権の支持率が、回復基調にある。日経新聞・テレビ東京による6月22〜24日の世論調査では支持率が前月から10ポイントも回復して52%に。同時期に行われた毎日新聞の調査でも36%(前月比+5%)とアップ、その他の報道機関の調査でも6月は軒並み支持率が2〜7%程度回復している。

森友・加計疑惑で迷走していた安倍政権が息を吹き返したのはなぜなのか。「外交で反転攻勢をかけている」と語るのは、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏だ。

「安倍首相は、外交でポイントを稼ぐことにより支持率が回復することを成功体験として知っている。GW中の中東訪問から、中国の李克強首相の来日、ロシア訪問、米朝会談前のトランプ大統領との面会、さらにカナダでのG7サミット。そして現在は、北朝鮮の金正恩委員長との日朝首脳会談が行われそうだという雰囲気を作り出しています」(鈴木氏)

このままいけば、9月の自民党総裁選での3選はほぼ確実。最近まで「反安倍」の旗を掲げていた面々も、批判の論調をトーンダウンさせている。4月に「3選は難しい」と話していた小泉純一郎元首相が6月25日に都内で講演を行ったが、政権批判は一切なし。「政局の話はしない」と言って会場を後にした。

では息子の小泉進次郎氏(37)はどうかと言えば、こちらもすぐに反乱の狼煙(のろし)を上げるというような雰囲気はない。

「進次郎氏は世論調査でポスト安倍の筆頭であり、良い提言をし、正論を主張していますが、まだ実現力に乏しい。周囲も期待はしつつ、それを分かっている。父の元首相が誰も耳を貸さない時期から郵政民営化を打ち出し、すべてを敵に回しても実現を目指したような覚悟も足りない。進次郎氏自身も自分がまだまだということは自覚しているはずです」(ノンフィクションライターの常井健一氏)

外交という「空中戦」でウソや失態を誤魔化している安倍政権に、このまま日本を任せていいのか、よく考えてみる必要がある。たとえば、安倍首相が自慢する景気回復は、果たして本物なのか。

「アベノミクスは上手くいっているように見えますが、来年には米国発の景気後退が始まるかもしれないという中で、実は打つ手がなくなっています。物価と賃金は思うように上がっていないのに、次に株価の暴落などが起きて日本経済がふたたびデフレに逆戻りした時、いまの金融緩和路線だけで対処できるのか。本当の試練はこれからです」(京都大学大学院・柴山桂太准教授)

安倍政権が「永久政権」化すれば、政治経済の「傷」はより深くなる。国民がそれを実感した時には、手遅れなのだ。

「安倍シンパ筆頭」状態の二階氏を前に、小泉元首相の舌鋒も不発。政権批判は封印していた

官邸や党に政策提言を行い存在感をアピールするも、自身の立ち位置は明確にしない進次郎氏

撮影:鬼怒川毅

Photo Gallary3

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