桑子真帆、水ト麻美、三田友梨佳ほか「女子アナドラフト会議」
フリーになるのは誰?ギャラはいくら? 大手広告代理店で行われた極秘ビジネスミーティング
「あの、ゆったりした雰囲気は民放アナにはない魅力」(キー局プロデューサー)
「それでいてニュース番組もスポーツ番組もこなせる巧さがある」(同編成担当)
「『ブラタモリ』での共演でタモリさんから絶大な信頼を得ているのも大きい。彼女がアシスタントなら、タモリさんを引っ張れる。キャスティング面でのメリットもある」(バラエティ番組ディレクター)
「ウチの歌番組でまたタモリさんと組んだら面白い。彼女の名前を出せば、たいていの企画は通るよね」(民放制作局プロデューサー)
第1回選択希望選手、桑子真帆。31歳、NHK東京――。
「女子アナブーム再来と言っていいほど、クライアントから問い合わせがあります。不況の影響で、高額なタレントよりタダで使える局アナが番組MCに起用されるケースが増え、魅力が見直されたのでしょう。ウチはこれまで『視聴者人気ランキング』などのデータを提供してきましたが、このたび、主要クライアントから『業界が最も評価しているアナウンサーを知りたい』というオファーがありました」(大手広告代理店テレビ局担当A氏)
A氏はすぐに調査チームを結成。民放キー局のプロデューサー、ディレクター、編成担当、芸能プロダクションの幹部ら157名(キー局78名、芸能プロ79名)に聞き取り調査を行った。リサーチ項目は次の3点。それぞれ理由も聞いた。
●どのアナウンサーと仕事をしたいか?
●そのアナウンサーがフリーになるとしたら、いくらのギャラを提示するか?
●いまはパッとしないが、再生させたいアナウンサーは?
自局、他局という垣根を取り払った、「女子アナドラフト会議」とも言うべき調査で、最も指名が競合したのが冒頭のNHKの桑子アナだったのだ。
NHKの看板アナを獲れた!
女子アナの人気投票といえば、水卜(みうら)麻美アナ(31・日本テレビ)が各種調査で絶対女王として君臨していた。キー局プロデューサーは「元NHKの有働由美子アナ(49)が10月から『NEWS ZERO』(日本テレビ系)でキャスターを務めることになったことが、桑子アナの躍進に影響している」と見ている。
「この春、民放各社は有働アナ争奪戦を繰り広げました。それぞれの看板番組をオファー。番組1本あたり100万円超の高額ギャラを提示した局もあったやに聞きます。今回の『NHKの看板アナを獲れた』という実績が、桑子アナの1位指名競合につながったのでしょう」
1枚目の表は大手広告代理店テレビ局担当のA氏が本誌に提供してくれたリサーチデータから、獲得指名数トップ20を抜き出したもの。桑子アナの次に指名が集中したのが、件(くだん)のミトちゃんだった。
「圧倒的な人気もさることながら、アナウンス技術の高さ、ナレーションの上手さに着目しています。ゴールデンタイム(夜7時〜10時)のバラエティで大物芸人と組んで司会もできるし、フリーとなった暁にはぜひ、獲得に動きたい」(バラエティ番組プロデューサー)
3位には三田友梨佳アナ(31・フジテレビ)が入った。
「制作側が最も気にするのが安定感、清潔感、好感度の高さ、そして実力。上位3人はこの4つの武器を兼ね備えている。いかに男性ウケするかが大事だった時代もあったけど、いまは美人なだけでは通用しない。メイン視聴者である主婦に受け入れてもらえないと、数字を稼げない。三田アナは美人なうえに『仕事に一所懸命』、『自分で考えて動けるアナ』と制作側の人気が高い。彼女がワイドショーで積極的に発言することを危険視するプロデューサーもいるけど、『安藤優子より視聴者の共感を得られている』と局内では評価されている」(フジ局員)
4位の大下容子アナ(48・テレビ朝日)、5位の大江麻理子アナ(39・テレビ東京)はともに、先の「4項目」を満たした主婦受けするアナだとA氏は分析する。
「今後、皇室関係のビッグイベントが控えているから、彼女たちの安定感・安心感は魅力。大下アナは数年前まで恋人がいたようですが、ここ最近はその影もないから、スキャンダルの心配もない」(キー局編成担当)
『Hey! Say! JUMP』の伊野尾慧との交際発覚後、『あさチャン!』(TBS系)降板という憂き目を見た宇垣美里アナ(27)は6位に入った。
「ドアップに耐えられる美貌と豊かな胸元に毎朝、元気を貰っていた。ぜひ一緒に仕事したい!」(キー局ディレクター)
局内には移籍を後押しする声もある。
「降板を命じられた宇垣はコーヒーをブチまけ、アナウンス室長のイスを蹴り飛ばして激昂。周囲はドン引きでした。最近でも『プレイボーイ』でグラビアを飾ってましたし、正直、ウチでは持て余している感じがします……」(TBS局員)
同じTBSで9位の古谷有美(ゆうみ)アナ(30)も他局から熱視線が送られている。
「彼女は横顔と指先、胸元の透明感がハンパないよね。いま一番、エロいアナかも? 付き合いもよくて、打ち上げにもマメに顔を出すから、一緒に仕事をするとみんな彼女を好きになるそうです」(バラエティ番組プロデューサー)
「もったいない」アナ
女子アナ人気ランキングの常連、弘中綾香(27・テレ朝)、山﨑夕貴(30・フジ)、永島優美(26・フジ)がトップ10から漏れたのは「それぞれ、『ミュージックステーション』、『とくダネ!』、『めざましテレビ』と看板番組を任されているから、実現可能性が低いと考えられたんでしょう」とA氏は分析する。
「弘中アナはバラエティしかやってないのと、『ONE OK ROCK』Toruと撮られたのがマイナス。『Mステ』やってて、ミュージシャンに行くなんて、大事な商品に手をつけるようなものですから。即刻、別れて引っ越したって聞いたけど」(テレ朝局員)
一方、2枚目の表は「再生させたいアナ」のランキングだ。「女子アナドラフト会議」で6位に入った宇垣アナが1位。「ブチ切れキャラを活(い)かしたいね。過酷なロケをやらせて、ブーブー文句を言わせたら面白いかも」(キー局編成担当)などのプランが寄せられた。
同ランクでは、同僚との不倫疑惑で降板に追い込まれた田中萌アナ(26・テレ朝)と秋元優里アナ(34・フジ)が仲良く、2位&3位に入っている。
「秋元アナのアナウンス技術は同世代では断トツ。もったいないですよ。ただ、このご時世だから、不倫アナを画面に登場させるのは難しいでしょうね。深夜番組のナレーションとか? いろいろ想像できて艶やかだよね。田中アナはすでにナレーションとネットニュースの人になっています」(前出・テレ朝局員)
4位はかつて、アイドルアナとして活躍したテレビ東京の相内優香アナ(32)。
現在は『ワールドビジネスサテライト』など、報道番組で活躍中だが、「あのムチムチボディを活かし切れてない」(キー局ディレクター)と、バラエティ番組での起用を求める声が寄せられた。
7位の加藤シルビアアナ(32・TBS)は先の「ドラフト会議」でも7位だった。
「ハーフで、優秀そうな雰囲気を醸(かも)し出しているから好感を持たれたんですかね? TBSではやりきった感があるので、退社するとなれば止めないと思います。このランキングの5位以下の人たちは全員、フリーになる可能性がありますね」(キー局編成担当)
人気女子アナたちの動向から、目が離せない!
撮影:西 圭介 高塚一郎 香川貴宏 堀田 喬