ひろゆき氏 番組で辺野古の座り込み看板を「汚い文字」発言で波紋
「誰かのお墓の前だったらしません。誰かの書いた“汚い文字”じゃないですか?」
『2ちゃんねる』創設者で実業家の“ひろゆき”こと西村博之氏が10月7日放送のネット番組『Abema Prime』(通称:アベプラ)に生出演。沖縄・辺野古の看板前で“笑顔でピース”した騒動について議論となった。
事の発端は今月3日、ひろゆき氏は自身のツイッターで沖縄・名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れたことを報告。現場には
《新基地断念まで座り込み抗議不屈3011日》
と書かれた看板はあるものの、ひろゆき氏はその場に誰もいないことに疑問を呈し
《座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?》
と看板の前で、笑顔でピースする写真を投稿した。
その後、1日に3回埋め立てのトラックが来るときだけ抗議活動をしていることが分かり、番組ではひろゆき氏が翌日再び現場を訪れた映像も流れた。すると基地反対派の人らに呼び止められ、怒号が飛び交うほどの緊張状態になったのだ。複数の反対派に囲まれ
「24時間していないと座り込みと言わないという定義がどこにあるんですか」
と女性が訴えると
「辞書に書いてあります。座り込みで検索したら出てくるんで早く調べてくださいよ」
とひろゆき氏は反論した。
スタジオでは複数のゲストがそれぞれの考え方をぶつけ合い平行線をたどったが、司会のアナウンサーが
「議論が進んでいかない理由は、写真が笑顔でピースであったこと。この問題の象徴的な場所で平和運動、あるいは戦争経験者への配慮をするならなかなかそうはできない。子供じゃないんだからと思った。ここはどうですか」
と投げかけると
「あの看板が誰かのお墓の前だったらしません。誰かの書いた“汚い文字”じゃないですか?」
とひろゆき氏は反論した。これに対し、ユーチューバーで沖縄在住の芸人であるせやろがいおじさんは、
「“汚い文字”とか言う必要は全くなかったと思いますね。そこがひろゆきさんの侮辱するマインドが出てしまっている」
と批判した。
「番組では自分は“フランスに住んでいる少数派”と言って沖縄には関係がないかのような発言もあった。どちらにしてもひろゆきさんは炎上させることは計算尽くでしょう。番組冒頭で“#ひろゆき離れ”というワードがトレンド入りしたことを告げられても“離れている実感はなくてツイッターのフォロワー数が増えて困ってます”とヘラヘラしていましたしね。
まさにここがひろゆきさんの目的だと思いますよ。炎上することなど織り込み済で、それを見越して自分のユーチューブなりツイッターなりをバズらせる」(ウェブライター)
ひろゆき氏は去年ユーチューブの最高月収は“13万ドル(当時のレートで1400万円)”と配信で告白していた。現在はフォロワーも増えもっと多い可能性もある。
しかも月に5万円も使わず、缶ジュースを自販機で買ったのは人生で10回もないという。倹約しつづけ、現在の貯金は4億円ということを番組で告白している。
沖縄の人の切なる願いは、どこまでも届かないのだろうか…。
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- 写真:Pasya/アフロ