コロナ終息祈願 話題の“妖怪アマビエ”の秘密を原田龍二が解説 | FRIDAYデジタル

コロナ終息祈願 話題の“妖怪アマビエ”の秘密を原田龍二が解説

ミステリーチェイサー原田龍二の「奇怪倶楽部」file.016

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

巷を賑わす“妖怪・アマビエ”を、みなさんはご存知だろうか?

新型コロナウイルスの終息を願い、TwitterなどのSNSから拡がったこの妖怪。江戸時代に熊本(当時は肥後の国)の海に現れたという半魚人のようなこの生き物(?)は、「病気が流行したら自分の姿を絵に描いて広めなさい」といい残して海の中に消えたという。

人間、困ったときには、どんなものにでもすがりたくなるものだが、まさかの半魚人とは……。しかし、その若干まぬけな風貌が、愛らしさとして受け止められ、SNSでバズっていった。

現時点でGoogleでの検索ヒット数は約144万件となり、多くの人がアマビエの自作イラストをアップしたり、中にはアマビエをモチーフにお弁当のおかずをアップする人まで登場し出した。

さらに、#アマビエメーカー(Twitter上でアマビエの体や顔のパーツを選んで自分好みのアマビエのイラストを作る) #アマビエチャレンジ(アマビエをモチーフに自作した作品をアップする)など様々な#(ハッシュタグ)が続々と作られ、ここ数日は、SNSでは、まさにアマビエ祭り状態となっているのだ。

そんな中、妖怪といえばこの人、原田龍二

座敷わらしを探し求めて日本全国をめぐる男が、この妖怪フィーバーに黙っているはずはないだろうということで、早速、原田を訪ねた。

原田「新型コロナウイルスで多くの方が影響を受けているという話を耳にします。そんな中でミステリーチェイサーの僕ができることといえば、“妖怪・アマビエを描いて人々に見せる”ことで平和を祈ることかな、と思ったんです。

あと、実は昨年9月に、 “2020年3月20日に人類が滅亡する”というマヤ暦の予言について言及をしたところ、ここ最近になってその記事が急に跳ねていると聞いて……(※地球 滅亡 あるいは 地球 消滅 で検索すると上位にヒットする)。

新型コロナウィルス が拡大を続ける同じタイミングで“人類滅亡”という記事が目に触れるようになって、少なからずとも不安を感じた人がいたかもしれないと感じ、少しでも事態が落ち着くようにと願いを込めてアマビエを描いてみました」

 20年3月地球消滅? 原田龍二がマヤ暦の予言のウワサを分析 を読む

これが原田龍二が描いた”妖怪・アマビエ”のイラスト
これが原田龍二が描いた”妖怪・アマビエ”のイラスト

この「アマビエ祭り」に便乗し、原田は、なんなら過去の恥ずかしいアレコレも含めて罪滅ぼしを狙っているような気もしなくはないが、いろいろと聞くと原田なりに疫病退散に役立つ妖怪を調べていたようだ。

原田「以前、僕が出した本(『ミステリーチェイサー原田龍二の謎のいきものUMA大図鑑』)の中でもアマビエと同じように疫病や災を防いでくれる”件(くだん)”という妖怪を紹介しました。

アマビエのように半分人間・半分獣で、体が牛で顔は人間という生き物です。生まれて数時間で死んでしまう悲しい運命の妖怪なのですが、その数時間の間に、これから起きる災害や病気、戦争などを人間の言葉で予言してくれるといわれています。そしてその姿を絵にしたものは“厄除”のお守りになるのだそうです。

それから、僕が追い求めている“座敷わらし”も災いが起きる前に人々に知らせてくれるといわれていて、厄除にひと役買ってくれる存在です。

実は先日、座敷わらしが出る山形の旅館の方が新型コロナウイルスから身を守るために使ってくださいと、座敷わらしのお守りのイラストをくださったんです。これをスマホの待ち受け画面にして肌身離さずいることで守ってくれるそうです」

“座敷わらし”がいるという旅館「タガマヤ村」のHPで紹介されているイラストが「特別祈願のお守り」になった
“座敷わらし”がいるという旅館「タガマヤ村」のHPで紹介されているイラストが「特別祈願のお守り」になった

――どこか怨念的なものを感じなくもないが、これこそ「個人の感想」だろう。この記事の読者のみなさまに、実際にこの画像を待ち受け画面にしていただき、感想など率直な意見を聞いてみたいところです。

それにしても、終息の気配がまったく見えない新型コロナウイルス 。東京オリンピック・パラリンピックの開催も危ぶまれ、金融市場も大荒れで世界的な恐慌も起きかねない今の情勢を見ると、“3月20日の人類滅亡”というのは、目に見えないウイルスに人類が負けて絶滅する、という予言なのかとも感じる。

原田「利便性、個人主義、欲望を追求し続けた結果が今の世の中で、3月20日にはコロナウイルスに限らず、なにか人々を揺がすことが起きてもおかしくないと僕は思っています。でも、その有事に際し、人々がどう対応するかで3月20日以降世界が存続するか、滅亡するか変わってくるんじゃないでしょうか。

コロナウイルスがきっかけで、日本だけでなく世界中で買い占めや諍いが起きています。でも、そういったことに疑問を抱く一人ひとりの小さな思いやりがきっと平和に繋がると僕は思いますし、不思議な存在の“アマビエ”を信じる純粋な人々の心が世界滅亡を防ぐと信じています!」

予言や信仰に科学的な根拠はない、かもしれない。けれども人々が、自然や生命の神秘や環境の変化などによって生み出される災厄や疾病などに対し、畏怖する謙虚な気持ちを反映したものであることは間違いない。

もはや神頼み、祈るだけとならないように、謙虚に向き合いながらも、人類の叡智を結集し新型コロナウイルスに向き合いたい。

→原田龍二の記事・コラム を読む

田龍二(はらだりゅうじ)

1970年生まれ。数多くのドラマやバラエティで活躍。一方で芸能界きってのミステリー好きとして認識されており、近著に世界中のUMA(未確認動物)を紹介する『ミステリーチェイサー原田龍二の謎のいきものUMA大図鑑』がある。現在、「5時に夢中!」(MX)で金曜日のMCを務めるほか、「DAYS」(ニッポン放送)の毎週水曜日13時からのパーソナリティを務める。

構成・企画  SUPERMIX

Photo Gallery5

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事