母を介護中の安室奈美似が大量のマスクを高齢者施設へ寄付する理由

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東京・日野市内の高齢者施設にマスクを寄付した安室奈美似

2014年に急性硬膜下血腫に倒れた母親の介護を続けるものまねタレント・安室奈美似のもとに、1500枚ものマスクが届けられた。新型コロナウイルスの感染拡大により、「買い占め騒動」が起きた3月、母・瑛子さんの紙おむつの不足に悩まされ、本当に必要な人に必要なモノが行きわたらない」と怒りをあらわにした記事(3月10日公開)をFRIDAYデジタルで公開後、読者から紙おむつとともにマスクが届けられた。

奈美似さんは家族や日夜、介護のために出入りしてくれるヘルパーさんたちが使う分のマスクを確保した上で、600枚を高齢者施設に寄付、400枚を個人に寄付することを決めた。

「紙おむつがなくて私たちが本当に困っていたとき、記事を見た方々が送っていただきました。中には歌舞伎町で仕事をしている方からも届きました。その人たちも困っている状況は変わらないと思いますので、そういう意味でも本当にありがたかったです。ただ困っている方は私たち以外にもたくさんいるはずなので、そういう方たちに一刻も早く届けたい、という思いで寄付することにしました」

奈美似さんが明かした新宿・歌舞伎町のホストクラブの経営者、麻比奈哲寧氏は緊急事態宣言により、店の経営がひっ迫しているにも関わらず、こんな旨のメッセージを添えて1000枚ものマスクを送付した。

「緊急事態宣言が出て、経営者からすると最悪の状況に陥っています。まずやるべきことは、従業員やお客様、そしてその家族たちを守ることだと思いましたが、マスクの買いだめ・転売など、火事場泥棒が横行する現実を見て心が痛く落ち込み、世の中がどんどん危険になっていくことを実感しています。

こんな状況下で貴重なマスクを大量に配ると、受け取った人の中にはそれを金儲けへと使う人もいて、本当に必要な人には届かないと考えました。なので、ご家族の献身的な介護を続けている奈美似さんに託します」

奈美似さんは寄付したい1000枚のマスクを1枚も無駄にせず、自分たちと同じような境遇にあるような、必要な人のもとに届けたいと考え、母・瑛子さんの介護で出入りしているヘルパーさんの派遣会社等に相談し、アドバイスを受けた。

社会福祉法人が運営している施設は、寄付された事実の報告義務があることを知り、転売のリスクがないと判断したため、社会福祉法人が運営している東京・日野市内の高齢者施設2か所にそれぞれ300枚ずつ寄付した。寄付を受けた施設の関係者はこう明かす。

「こんな時期に、本当にありがたいです。2月ごろまでは1箱50枚入りのマスクを500円で買うことができましたが、今は1箱2000円ぐらい出さないと買えません。新型コロナウイルスの感染拡大が表面化する前は頼んだ分だけ仕入れらましたが、今は業者さんから『週に10箱までしか出せません』という状態がずっと続いているんです。

たとえば、マスクだけで1週間に2万円はけっこうな額ですが、それ以上払ってでも手に入れたい、という施設はウチに限らずまだあると思います」

医療機関や高齢者施設の現場にいる人は新型コロナというウイルスに加え、別の「見えない敵」とも戦っている。施設の関係者が続ける。

「ウチで働くスタッフは幸い、毎日マスクを変えられますが、病院の中には3日に1度しか変えられないとか、1週間同じマスクで過ごさざるをえなかった大きな大学病院もあると聞いています。消毒に必要なアルコールについても同じことが言えて、以前は頼んだ分のものが週単位で入ってきましたが、今は月単位でしか入ってこない。1か月間、何とか切らさないように気を配りつつ、さらに来月は入ってくるのか、という不安とも隣り合わせで過ごしています」

奈美似さんの母・瑛子さんや介護を続ける家族、スタッフは、「自分たちの身は自分で守らなければいけない」と洗って繰り返し使えるマスクに加え、消毒に有効な「次亜塩素酸除菌水」を買い、手洗い、うがいを徹底することで除菌につとめてきた。そのおかげで瑛子さんをはじめ、新型コロナの感染は免れている。それでも感染の可能性の芽は完全には消えないため、気の抜けない日はこれからも続く。

その苦労と日々向き合っているがゆえに、奈美似さんは同じ境遇にある家族の助けに少しでもなりたい、と寄付のための情報収集につとめたが、一方でお金儲けのためにマスクを売ろうとする人もまだ存在する。そんな今だからこそ、まだ手助けが必要な瑛子さんに日々向き合っている奈美似さんは、困っている人にまず手を差し伸べる「無償の愛」を貫きたいと考えている。

◆個人でマスクを希望する人はホームページから申し込み可能

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