「音楽がしたい」木村拓哉も止められないTOKIO長瀬智也の独立
7月22日、ジャニーズ事務所は「TOKIO」長瀬智也の独立を発表した。来年1月スタートの連続ドラマが決まっているため、その放送が終わる3月いっぱいでのタイミングで退所するという。
「今年に入って、長瀬は事務所側に退所の意向を伝えていたそうです。もちろん、TOKIOのメンバー内でもそのことは話し合われ、解散の話も出たそうです。ただ、リーダーである城島茂が解散には強固に反対。ジャニーズには珍しい“社内独立”という形で、グループは存続することになるそうです」(スポーツ紙記者)
そんなTOKIOの一番大きな転機は‘18年5月にメンバーだった山口達也が、未成年女性への強制わいせつの容疑で書類送検されたことだろう。謝罪会見で火消しを計ったが、失敗して芸能界引退を余儀なくされた。
「ベーシストを失ったTOKIOは、その後、音楽活動をしていません。しかも、昨年はグループ結成25周年でしたが、コンサートは行われなかった。“アイドルではなくミュージシャン”というプライドがあった長瀬にとって、バンド活動ができない状況は、我慢できなかったのでしょう」(レコード会社関係者)
実際に彼は、‘19年11月に都内ホテルのイベントにDJとして参加したことが女性週刊誌に報じられた。ジャニーズとは別のところで、水面下で音楽活動を模索していたようだ。
「悩む長瀬さんの状況を察し、親身になって相談に乗っていたのが、事務所の先輩である木村拓哉さんでした。バイクという共通の趣味がありますし、“アニキ”といって慕っています。木村さんはSMAPの解散を経験しており、グループが無くなることの大変さを身をもって語っていたそうです。それでも、退所を決意したというのですから、長瀬さんも相当の覚悟があるんでしょうね」(女性誌記者)
さらに‘19年7月にジャニーズ事務所の総帥であるジャニー喜多川氏が亡くなったのも大きかったようだ。
「長瀬さんは以前から、元メンバーである山口さんをグループに戻してほしいと事務所側に直訴していた。それを頑なに拒否していたのが、ジャニー喜多川氏の死後、副社長に就任した滝沢秀明氏だといわれている。スキャンダルに厳しい彼は、決して山口さんの復帰に対し、首を縦に振らなかった。
しかも、山口さんの穴を埋めるかのように、TOKIOがレギュラーを務める『ザ! 鉄腕! DASH‼』(日本テレビ系)には、滝沢副社長“お気に入り”の『Six TONES』の森本慎太郎や『関西ジャニーズjr』のメンバーが出演。グループもバラエティ番組の比重が大きくなっていきました。そんな状況に、長瀬さんは嫌気が差したのかもしれませんね」(芸能プロ関係者)
“アニキ”と慕う先輩が止めたにもかかわらず、独立を決意した長瀬。独立後は”裏方”で活動するというが、額面通りに取る関係者は少ないという。
ジャニーズという“大船”を飛び出し、どんな活躍を見せてくれるのだろうか――。
- PHOTO:結束 武郎(1、7枚目)、西原 秀(5枚目)、川崎侑弥(6枚目)、山田宏次朗(8枚目)、香川貴弘(9枚目)