渋谷に登場「丸見え透明トイレ」のスゴすぎる機能と中身

渡部建の不倫を抑止の声も 

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中がスケスケな透明トイレ。最初は入るのに少し勇気がいる

一風変わった公衆トイレが東京・渋谷にある。薄い色付きガラスに囲われ、中が丸見えなのだーー。

記者がドアを開けて内部に入ると、360度クッキリと外の景色が目に入る。覗かれているようで落ち着かない。ところが、ドアを閉じてハンドル下のカギをかけると一変。「ガシャ」っという音とともに、透明だった囲いが一瞬で曇りガラスへ変化した。視界は遮られ、外は何も見えない。安心して用を足しカギを開けると、再び透明なガラス箱へ早変わりした。

これは渋谷区の「代々木深町小公園」と「はるのおがわコミュニティパーク」に8月から登場した、中が透けて見えるトイレだ。トイレを作った、日本財団の佐治香奈氏(経営企画広報部)が説明する。

「複層ガラスの間に、特殊なフィルムを挟んでいます。通電のあるなしによって、透明と不透明を切り替える『瞬間調光ガラス』を使っているんです。カギが開いた状態で通電(ガラスは透明)、閉めた状態で通電が切れる(ガラスは不透明)ので、万一、使用中に停電が起きても勝手に透明になることはありません。使用中に本当に外から見えないかの検証はだいぶやりました」

キレイで安全

日差しが直接入るので内部は相当暑い。晴れた日はご注意を

それにしても、なぜこんな奇抜なトイレを作ったのか。

「公衆トイレを使う時に、心配なことが2つあります。一つは中がキレイかどうか。もうひとつは誰かが潜んでいないかです。犯罪目的で人が隠れていても壁があると外から見えません。空き状態で中が見える状態にすることで、遠目からそれらが確認できるようにしたのがこのトイレです」(同前)

透明トイレを使用した人からは、こんな声も聞こえた。

「『アンジャッシュ』の渡部建は“多目的トイレ不倫”で世の中を呆れさせましたが、これなら、そんな不届きな行為もできないでしょう。空きの状態で中がスケスケなら不審者が潜む心配もない。ユニークなアイデアと思います」

デザインしたのは坂茂(ばん・しげる)氏。東日本大震災で体育館に避難した人たちのためにプライバシーを確保する間仕切りを提案するなど、弱者に思いを寄せる取り組みを続けている建築家だ。

日本財団は、公共トイレの衛生やイメージを良くする「THE TOKYO TOILET」プロジェクトをスタート。安藤忠雄氏など有名建築家がデザインする公衆トイレを、来夏までに渋谷区内17ヵ所(すでに5ヵ所で供用開始)に設置する。1ヵ所にかかるコストは約1億円だという。

カギをかけると、あらっ! ガラスが曇り内部が見えなくなった
中はこんな感じ。開放感はたっぷり
外から丸見えだが…次の写真を見ると!
壁が曇り安心して用を足せるのです!

 

  • 取材・文・撮影桐島 瞬

    ジャーナリスト。’65年、栃木県生まれ。原発問題からプロ野球まで幅広く取材。『FRIDAY』や『週刊プレイボーイ』、『週刊朝日』など雑誌を中心に活躍している。

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