<p><span class="strongInContent">「素晴らしい若手の俳優さんたちが集まってくれて、もう何も言うことはないと思いました」</span></p>
<p>と、ドラマ化が決定し、キャストを聞いたときの気持ちを語るのは、現在再放送が話題を呼んでいるドラマ『のだめカンタービレ』の原作者・二ノ宮知子氏。</p>
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<p style="text-align: center;"><a href="https://friday.kodansha.co.jp/article/135042/photo/a827344b">『のだめカンタービレ』第１〜３巻を今すぐ読むならコチラ</a></p>
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<figure id="attachment_135831" aria-describedby="caption-attachment-135831" style="width: 194px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" class="wp-image-135831 size-medium" src="https://gsjebzejhjubm-res.cloudinary.com/image/private/s--gzObkK-t--/t_article_image/h_300,w_194/v1600400242/cover_bgqxwr.jpg" alt="" width="194" height="300" data-expapp-watermark-gravity="none"><figcaption id="caption-attachment-135831" class="wp-caption-text">『のだめカンタービレ』第１巻　二ノ宮知子著（講談社刊）　女性漫画誌『Kiss』にて2001年から2010年まで連載された</figcaption></figure>
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<p>2006年の放送当時、のだめを演じた<span class="strongInContent">上野樹里</span>は20歳、憧れの先輩・千秋真一を演じた<span class="strongInContent">玉木宏</span>は26歳。ともに10代でデビューし、俳優としてのキャリアは積んでいたものの、この作品がきっかけでブレイクしたと言っても過言ではない。</p>
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<h2>全力で原作漫画に寄せてきた俳優とドラマ制作陣</h2>
<p>1986年生まれの上野樹里は、2000年に雑誌の専属モデルオーディションを経て2001年に芸能界デビューし、2003年のNHK朝ドラ『てるてる家族』（石原さとみ主演）で女優としてのキャリアをスタート。その翌年、主演した映画『スウィングガール』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。のだめ役で脚光を浴びたのはその２年後。その後の活躍は、知っての通りである。</p>
<p>一方、超美形のエリート音大生・千秋を再現率200％で演じた玉木宏は、1980年生まれ。高校２年生でスカウトされて現在の所属事務所に入ったものの、2003年に朝ドラ『こころ』、フジテレビの連続ドラマ『ウォーターボーイズ』で注目を浴びるまでは、オーディションで役を勝ち取っていたというから、意外に下積み時代が長かったと言える。そして、３年後の『のだめカンタービレ』で見事なハマり役に出会う。</p>
<p>この２人の、変顔さえも厭わない演技はもちろん、峰龍太郎役の<span class="strongInContent">瑛太（現在は永山瑛太）</span>、奥山真澄役の<span class="strongInContent">小出恵介も</span>、シュトレーゼマン役の<span class="strongInContent">竹中直人</span>も、振り切った演技で原作のイメージを忠実に再現している。</p>
<p><a href="#" data-ident_hash="e6b0e46f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/09/f41d6992b23cc726b16e4135ebb2651b.jpg" alt=""></a></p>
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<p><span class="strongInContent">「監督とプロデューサーが徹底的に漫画のイメージに寄せてくるゲームをしていたので、千秋やのだめが吹っ飛ぶシーンは、飛ばす用の人形が用意されていたり、スタントさんの特撮アクションになっていたりして、『普通そんなことする？』って逆に驚くことばかりでした。真面目にふざけてましたよね。そういうの好きですけど（笑）」（原作者・二ノ宮知子氏　以下同）</span></p>
<p>そもそも、原作漫画には本当の「野田恵さん」というモデルがいて、彼女の音大時代の汚部屋が発想の原点、というのはファンの間では有名な話。ドラマでももちろん、細部に至るまでこだわりが見て取れる。</p>
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<p><a href="https://friday.kodansha.co.jp/article/49754">名作漫画『のだめカンタービレ』はこの“汚部屋”写真から始まった</a></p>
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<h2>ここまでの反響は予想外だった……</h2>
<p><span class="strongInContent">「そんなに大層なものを描いているつもりはなかったし、反響は予想外でした。５巻くらいからは『コレは売れてしまうかもしれない』と思いましたが…」</span></p>
<p>と二ノ宮氏は語るが、のちに韓国版ドラマが制作されるなど、海外でも高評価を受け、クラシック音楽ブームを巻き起こし社会現象ともなったこの作品。今回の再放送も、スタートのタイミングで二ノ宮氏本人が<span class="strongInContent">「この作品には数々の暴力、セクハラシーンがあるのでご注意下さい」</span>とツイートしたことが話題になったり、16日の放送が菅内閣発足の緊急放送で飛んだ際にブーイングが起きたりと、大いに世間をざわつかせている。</p>
<p>この再放送で初めて「のだめ」に出会い、原作に触れることになる世代も多いと思うがーー。</p>
<p><span class="strongInContent">「むしろ今から読む人たちがどう思うのかに、とても興味があります。音楽や、のだめたちの世界が、また同じように楽しんでもらえたら</span><span class="strongInContent">嬉しいですね」</span></p>
<p>それまでのクラシック音楽と、その道を極めんとする音大生たちへの既成概念を大きく覆し、「天才」と言われる人たちの抱える苦悩とキレイ事だけじゃない日常を、笑いを中心にイキイキと描いた二ノ宮氏。その熱い思いが令和の今も、多くの人の心を動かしている。</p>
<p><span class="strongInContent">二ノ宮知子（にのみや・ともこ）</span>　埼玉県出身、ふたご座のA型。1989年『<wbr></wbr>LONDONダウトボーイズ』でデビュー。翌年『<wbr></wbr>トレンドの女王ミホ』の連載で人気漫画家に。代表作は『<wbr></wbr>天才ファミリー・カンパニー』『平成よっぱらい研究所』『<wbr></wbr>GREEN』。クラシック音楽コメディ『のだめカンタービレ』<wbr></wbr>が大好評を博し、2004年、第28回講談社漫画賞を受賞。<wbr></wbr>現在は「Kiss」で『七つ屋志のぶの宝石匣』を連載中。</p>
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現在再放送が話題を呼んでいるドラマ『のだめカンタービレ』の原作者・二ノ宮知子氏にインタビュー。豪華俳優陣による原作キャラクターの再現率の高さについて話を聞いた。

『のだめカンタービレ』の原作マンガ再現力が今も語り草になるワケ

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