仲里依紗の「不倫ドラマ」が安心して見られる深いワケ

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18年8月、東京・中野区のレストラン窓際席でステーキをほおばる中尾明慶&仲里依紗夫妻

昨今は、題材として扱うには危険が大きい“不倫”。しかし女優の仲里依紗(31)は、なぜか不倫もの作品への立て続けの出演で好感度を上昇させている。

仲は現在も、金曜ドラマ『恋する母たち』(TBS系)で不倫妻を演じている。弁護士の夫を持ち、タワーマンションの最上階に住むセレブ妻という役どころだが、実際は夫には愛人がおり、女として見てもらえず孤独を感じている。そんな中で出会った人気落語家の丸太郎(阿部サダヲ)に惹かれていき、自らも不倫の道へと足を踏み入れていくのだ。

ドラマでは、仲以外にも木村佳乃(44)と吉田羊(年齢非公表)演じる二人の母たちの恋が描かれている。しかし視聴率は苦戦。初回こそ10.5%と何とか2ケタを記録したものの、第二回は7.4%と激落ち。「金妻(1983代に一世を風靡した不倫ドラマ『金曜日の妻たちへ』のこと)みたいな昭和な演出が古すぎる」、「出演者にみんな色気がなくドキドキできない」といった不評の声が多数を占めている。

ところがそんな声の中で頻出していたのが、「仲里依紗はいい」という前置きだ。他にも仲に関してだけは、

「仲里依紗さんの演技が最高です。表情がいいし、洋服もかわいいしよく似合ってます!」

「それにしてもまりさん(仲が演じている役名)のかわいいこと」

「阿部サダヲとのキスシーン、めちゃドキドキしました……」

等々、好意的なコメントが多数書き込まれていた。

“不倫される妻”がハマる女優

仲といえば最近も『あなたのことはそれほど』(2017年/TBS系)、『ホリデイラブ』(2018年/テレビ朝日系)で夫に不倫される妻を演じ、これが好評。不倫される妻を意味する“サレ妻”がハマる女優、として新境地を開拓している。しかし実際の仲はといえば、2013年に結婚した俳優・中尾明慶との結婚生活が順調すぎるほど順調。その仲良しぶりを紹介したInstagramは、フォロワー数約270万人と大人気。夫婦で一緒にCM出演もしているほどだ。

私生活と真逆の役を演じることは、時として視聴者をシラけさせてしまう。たとえば、まだ東出昌大(32)の不倫が明らかになる前に杏(34)が出演した『偽装不倫』(2019年/日本テレビ系)。モテないアラサー独身女性という役どころは、コメディエンヌとして評価の高い杏のハマリ役と思われたが、あまりにも実像とかけ離れ過ぎていたためか、結果は視聴率2ケタを行ったり来たりと振るわなかった。

なのになぜ仲は、私生活とのギャップが全く障害になっていないのか? 芸能事情に詳しい記者に聞いてみた。

「素の仲さんはものすごくカラッとした性格で、いい意味で色気がないことが影響しているんじゃないでしょうか。彼女のYoutubeを見てもらえれば一目瞭然なのですが、先日もハロウィンの日に、キティちゃんの仮装をして息子と奇妙なダンスを踊り狂っていました(笑)。それゆえ、失礼ですが、男を惹きつけるミステリアスさやフェロモンのようなものは感じない……。それが“サレ妻”へのリアリティにつながっているような気がします」

一方で、別の意見もある。ドラマウォッチャーの女性誌編集者は次のように分析している。

「仲さんは今でこそアクの強い役を演じることが多いですが、10代の頃は宮沢りえ似の美少女として注目されていました。実際、クォーターならではの端正な顔立ちと、抜群のスタイルの持ち主でもあります。

今回の『恋する母たち』で彼女が演じているのは、成功した男の“トロフィーワイフ”ということもあって、花柄のワンピースやふんわり髪など、お人形さんのようなスタイリングが多いんです。これが仲さんの本来の美少女ぶりを引き立たせていて、本当に可愛い。皆があらためてそのことに気付いただけだと思いますよ」

“サレ妻”なのはあくまでドラマの中だけの話。だから視聴者も、仲の“不倫”を安心して見ていられるのかもしれない。

  • 取材・文奈々子

    愛媛県出身。数年間の会社勤務を経てフリーライターに。女性誌や週刊誌でタレントのインタビュー、流行事象の分析記事を扱う他、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

  • 撮影川上孝夫

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