職員が告発!国交省キャリア官僚の陰湿パワハラで被害者続出

椅子を蹴る、机を叩く、3時間にわたり直立不動で立たせて説教……

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本誌にパワハラを告発する相模原市役所の職員ら。彼ら3人の他にも、苦しむ同僚や部下は多数いるという

リニア中央新幹線建設に起因する、新たな問題が発覚した。

舞台となっているのは、神奈川県の政令指定都市である相模原市だ。’14年に市内の橋本駅周辺にリニア駅を建設する計画が始動。以降、国交省から役人が相模原市役所に出向してくるようになったが、そのキャリア官僚が陰湿なパワハラを繰り返し、大問題になっているというのだ。

職員からパワハラ相談を受けている、相模原市議会の石川将誠(まさのぶ)議長が語る。

「尋常でないのは、パワハラ被害者の数です。私が昨年5月に議長に就任して以降、相談を受けた職員は20人以上に及びます。市役所内のハラスメント相談窓口にも報告したがどうにもならず、私のところに駆け込んできている。皆さんとにかく切実で、『何とかしてください』と、涙ながらに訴えてくる職員もいます。
パワハラの主は、相模原市都市建設局のT局長という人物。’18年に国交省から出向してきた、40代のキャリアです」

かくも職員を苦しめるT局長のパワハラとはいかなるものなのか。実際に市役所に勤務する職員から話を聞いた。

「T局長はとにかく職員を見下している。報告が気に入らないと、『やる気がない!』『こんな話は持ってくるな!』と怒鳴り、机を叩き、椅子を蹴って激怒。付箋(ふせん)を投げつけてくることもありました。モノを叩いたり蹴ったりする音が響き渡るので、別の部屋にいても、誰かがT局長の逆鱗に触れたんだとわかります」(管理職職員)

「2~3時間にわたり職員を立たせ、説教をすることもある。『だから相模原市はダメなんだ』『相模原は腐っている』などと、市全体を馬鹿にする発言をしたこともあります。とくにタチが悪いのは、何かミスがあったりすると、『こんな有り様では国からの交付金は出せない』『国交省に言って交付金を止める』といった、権力を笠にきた発言をすることです」(別の職員)

前出・石川議長が続ける。

「休職者や退職者も出ていると聞いています。あまりにもヒドいということで、本村(賢太郎)市長および副市長にも報告をしています。しかし、今に至るまで何ら処分はされていません」

本誌は市と国交省にパワハラ問題について質問書を送った。両者はそれぞれ、次のように回答した。

「個別のハラスメント事案に係るご質問につきましては、その有無も含めて、回答を差し控えさせていただきます。(20名以上の職員がパワハラ被害に遭い、退職者や休職者が出ていることについては)このような事実は把握しておりません」(相模原市)

「相模原市役所から、パワハラ行為があったとの報告は受けていません。出向者の状況等について、出向先から適宜報告を受けていますが、その内容についての回答は差し控えさせていただきます」(国交省)

では、張本人であるT局長はどう考えているのか。出勤中の局長を直撃した。

――多数の職員がパワハラ被害にあったと訴えています。

「しっかりと仕事をしなければならないというなかで、語尾がキツくなったりだとか、そういうことはあったかもしれませんが、個人の誰かを追い込もうとか、そういった趣旨や意図はございません」

――交付金を止める、という発言もあったのか。

「それは趣旨がちょっと違ってですね。私が絶大な権力を持っているという話ではなくて……。補助金を含めて取り合いの世界ですので、しっかりと仕事をしないと交付金が取れない、そうでないと国から支援してもらえない。そういう趣旨でお話ししたことはあります」

パワハラの意図はなかったというT局長の言い分に、職員が納得できるはずはない。相模原市役所ではいま、「リニアが来なければ」という怨嗟の声が渦巻いているという。

’27年のリニア駅開設に向け相模原市内の橋本駅周辺では開発が進む。それに伴い、国交省とのやり取りも急激に増えている
パワハラ問題の当事者である都市建設局の局長を直撃。物腰は柔らかかったが、パワハラの意図はないと語った

『FRIDAY』2020年11月27日号より

  • 撮影田中俊勝(1、3枚目)

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