松山英樹「来年は優勝」目標でもメジャー制覇に必要なモノとは
次回は早くも4月に開催! 首位と1打差の6位タイで 決勝ラウンド進出も13 位タイでフィニッシュ
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第2ラウンドが終わった時点で、首位と1打差の6位タイ。今年の松山英樹(28)はいつもと違う。9回目の出場にして、日本人初のマスターズ制覇だ――。日本のゴルフファンなら、テレビの前で誰もがそんな期待をしていただろう。
だが結局、第3ラウンド以降は得意のアイアンが乱れてしまいスコアを伸ばせず、13位タイに終わった。それでも、ゴルフジャーナリストの武藤一彦氏は収穫があったとこう指摘する。
「いつもの松山なら、メジャー大会の前週は必ず休んでいました。それが今年に限っては、ヒューストンオープンに出て2位に入ったんです。自分のやり方を変えて、良い結果を出した身体の動きのまま、マスターズに臨めたんです。3日目からは精神的な疲れが出たように見えましたが、総合力は上がっています」
今年のマスターズはコロナ禍の影響で開催が遅れたが、来年は例年通り4月に行われる。そして、松山がメジャーを制覇する可能性は十分にある。
「3日目以降の失速について、松山は『自分(の精神状態)をコントロールできなかった』と語り、しっかり分析ができていました。これまでなら『メンタルは関係ないです』と言っていましたから、これは大きな進歩です。自分の弱さに気づき、受け入れている。確実にマスターズ優勝に近づいていると思います」(ゴルフジャーナリスト・舩越園子氏)
大会後、松山は「来年は必ず勝てるように頑張る」とリベンジを誓った。5ヵ月後、グリーンジャケット姿を見られるか。
『FRIDAY』2020年12月4日号より
- 写真:Getty Images、AP/アフロ