ジャニーズ退所迫る長瀬智也 業界内で飛び交う「待望論と悲観論」 | FRIDAYデジタル

ジャニーズ退所迫る長瀬智也 業界内で飛び交う「待望論と悲観論」

今春でジャニーズを去り、裏方転身を発表。「ロス」必至の長瀬の演技は、『俺の家の話』で本当に見納めなのか?

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SMAPと同じような寂しい最後に…

『俺の家の話』での好演が話題の長瀬智也。所属事務所の退所と芸能活動引退を発表しており、”長瀬ロス”は避けられそうにない

ドラマ『俺の家の話』(TBS系)がいよいよ終盤に突入する。ここまで視聴率こそ同じTBSの『天国と地獄~サイコな2人~』に及ばないものの、ネット上の反響や視聴者の熱狂度では決して負けていない。

毎週放送中から放送後にかけて、家族のハートフルな物語、主人公・寿一とヒロイン・さくらのピュアな恋模様、宮藤官九郎脚本ならではの小ネタなど、さまざまな角度から称賛の声が飛び交い、ネット上は常に盛り上がっている。

終盤に入ることで、さらに盛り上がりを見せそうなのが、「長瀬智也ロス」の声。昨年7月22日、ジャニーズ事務所は2021年春で長瀬が退所することを明かし、しかも「他事務所に所属することなく、裏方としてゼロから新しい仕事の形を創り上げていくことになりました」という芸能活動終了の発表だった。

ここまではドラマが盛り上がっていたためか、さほどフィーチャーされていなかったが、それも無理はない。安室奈美恵の引退や嵐の活動休止のときと同じように、最後の日に向けて出演番組が増えたり、これまでの活動を振り返ったり、ライブやリリースをしたりなどのファンサービスがほとんどないからだ。

長瀬自身、俳優としては連ドラが2017年夏の『ごめん、愛してる』(TBS系)、映画も2018年6月公開の『空飛ぶタイヤ』が最後で『俺の家の話』は2年半ぶりの出演だった。TOKIOとしても、バンド活動がない上に、番組出演はほぼ『TOKIOカケル』(フジテレビ系)のみで、『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)に長瀬が出演するケースは極めて少ない。

人々との接点がほとんどないまま、退所まで残り約2週間に迫ったところで、「このままではSMAPのときと同じような寂しい最後になりそう……」という人々が続出するのではないか。

業界内に飛び交う待望論と悲観論

長瀬の去就について現時点で明かされているのは、前述した「裏方としてゼロから新しい仕事の形を創り上げていく」に加えて、「個人として(TOKIOメンバーとは)別の道を歩む」「少年時代にジャニー(喜多川氏)から教えられた“人の個性を大切にする”という考え方のもと、長年にわたって培ってきた表現者としてのクリエイティビティーを活かす」というニュアンスのみ。

何人かのテレビマンや週刊誌記者、芸能リポーターに話を聞いてみたが、「音楽関係だろう」「実業家かもしれない」という噂レベルの話しか聞こえてこない。それどころか、「本当に裏方だけをするとは思えない。早ければ年内、あるいは来年のうちに表舞台で彼を見られるのではないか」と話す人もいた。それだけ真相を知っている人が少ないのだろう。

これまで長瀬はソロ活動に加えて、作詞・作曲・編曲を手がけた経験も豊富。ずっと前からアイドルではなくアーティストに転身しており、2017年・2018年に世界最高峰の音楽祭典『グラミー賞授賞式』(WOWOWプライム)の中継番組にゲスト出演するなど、音楽への関心や意欲を表に出してきた。山口達也氏の騒動によって突然封じられた音楽への飢餓感はピークに達しているのかもしれないし、それならば春以降の活動にも期待が持てる。

ただそれでも業界内には、「年1作くらいのペースなら俳優活動もできるのではないか」「ぜひやってほしいし、誰か説得できないのか」という待望論がある。しかし逆に、「『裏方に回りたい』という気持ちが本当なら、ソロアーティストとしてのライブやリリース活動はありえても、俳優としてテレビに出演することはないのでは」という悲観的な声もあった。

そのあたりのことを現在、「最後のメディア出演」と噂されている3月31日放送の『TOKIOカケル』で語ってくれるのだろうか。

長瀬の「現時点」での最高傑作に

もちろん今後、心境の変化があるかもしれないが、俳優・長瀬智也の最後は『俺の家の話』と思っておいたほうがいいだろう。ならば、同作の終盤で、どこに注目して見ればいいのか。

まず今作で長瀬が演じる寿一の「不器用だが情に厚い男」というキャラクターは、「長瀬の平常運転」と言える設定だった。まさに「俳優人生の集大成」とも言える役であり、最後まで視聴者を笑い泣きさせてくれそうだ。

さらに脚本家の宮藤官九郎は、長瀬のポテンシャルをあらためて視聴者に見せるべく、プロレスラーとしての“動”と能楽師としての“静”の演技を求め、さくらと恋に落ちるラブストーリーや、TOKIOと関係の深い福島県で歌うシーンも用意していた。長瀬もそんなハードルの高い役に応えるべく、徹底的に役作りしてきたが、プロレス、能、恋の3つがどんな結末を見せるのか。それぞれのラストシーンが見どころになる。

さらにそれを上回り、最大の注目を集めそうなのは、父・寿三郎を演じる名優・西田敏行とのラストシーン。1対1で向き合うガチンコの芝居合戦となるのは必至だが、西田はアドリブの多いタイプだけに、最後に長瀬の魅力を引き出すべく、何らかの仕掛けをしてくるのではないか。

そして、長瀬と多くの作品でかかわってきた盟友・宮藤官九郎は最後にどんなセリフを用意しているのか。宮藤は放送前に「僕にとっては長瀬くん自体が、連載少年マンガの主人公のような存在」、さらにもう1人の盟友・磯山晶チーフプロデューサーは「宮藤くんとは、とにかく『現時点での長瀬智也の最高傑作を作ろう!』とずっと話し合って来ました」とコメントしていただけに結末への期待感は募る。

ちなみに、長瀬のことを知り尽くした磯山チーフプロデューサーが「現時点で」と今後をにおわすようなフレーズを使っているところが面白い。単なる個人の願望なのか、「俳優業を再開する可能性もある」という話を聞いたのか……こんな含みも「ロス」をやわらげてくれるのではないか。

  • 木村隆志

    コラムニスト、テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。ウェブを中心に月30本前後のコラムを提供し、年間約1億PVを記録するほか、『週刊フジテレビ批評』などの番組にも出演。各番組に情報提供を行うほか、取材歴2000人超の著名人専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、地上波全国ネットのドラマは全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。

  • 撮影近藤裕介

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