年間50件以上も…!中国人が「京都の不動産」を爆買い中 | FRIDAYデジタル

年間50件以上も…!中国人が「京都の不動産」を爆買い中

実は日本は狙い目? 背景には最近登場した「物件紹介アプリ」の存在が

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「中国人による日本の不動産購入は、’16年頃に一度下火になりましたが、半年ほど前から再び活発になっています。理由の一つは、中国と欧米諸国との関係悪化です。中国人富裕層は自国のことを信用していないため、世界各国に資産を逃しています。しかし、最近になって、中国による人権侵害問題などを理由にその資産が凍結され始めている。

その点、日本はそういった荒っぽいことをしないので資産のプール先として安心なのです」(住宅ジャーナリストの榊淳司氏)

清水寺周辺を散策する観光客。京都を見てその街並みに感動し、不動産の購入を決める中国人も多いという

中国人による日本の不動産爆買いが、また始まった。爆買いが加速している理由は、中国と欧米諸国との関係悪化だけではないという。

「中華圏の人向けに日本の不動産を紹介するアプリが登場したんです。代表的なのは’17年に登場した『神居秒算』というアプリ。掲載物件数は、東京、横浜、京都、大阪、北海道、沖縄などに計1万件以上。『公寓房源(マンション)』『一戸建・別墅(一戸建て・別荘)』『大型物件(ビル)』『精品民宿(高級民泊)』『新房直賣(新築販売)』『租房(賃貸)』の6種類に分けて物件が掲載されているので、利用者は自分が求める物件を探しやすい」(ITジャーナリスト)

東京の銀座や北海道のニセコに続き、最近人気を集めているのが、古都・京都だ。世界的にワクチン接種が進み、コロナ禍もついに終わりが見えてきたため、今後、インバウンド需要が高まるであろう京都が魅力的に映っているのだという。現地の内装業者は、「建て替えの依頼があると、だいたい中国人がオーナー」とまで語る。

日本に来ないで購入

京都で中国人向けの不動産仲介業『三川』を経営する王穎(おうえい)氏が語る。

「コロナ禍で少し落ちましたが、いまは戻ってきて、月に20件ほど不動産購入に関する問い合わせが来ています。もちろん、アプリを通じての問い合わせも多いです。その中で契約に至るのは5~6件ですから、年間で50件以上は決まっていますね。うちの場合、取引は円で行っています。

うちのお客様は、若いときから海外留学を経験している中国のエリート層が多いですね。自分の子供や孫のために、日本の文化の中心であり落ち着いた街並みの京都に不動産を持っておきたいという人たちです。京都って年配のエリート層からすると、どこか懐かしい感じがするんですよ。中国由来の建築技術を用いた建物も多いですからね。発展する前の北京の情緒を感じるんです。お客様の中には、京都を見て『唐の時代のようだ』と感動して涙を流す人もいます(笑)」

契約をする中国人の中には、実際に物件を見ないで購入する人もいるというから驚きだ。

「2000万円以下なら、メッセンジャーアプリの『ウィーチャット』の映像通話を使用して現地の物件を案内することもあります。気に入ったら、日本にいる友人や弁護士に委任状を渡して買ってもらうという形です。リスクがありますので、うちの場合は5000万円以上の物件は必ず一緒に現地を見て契約しています。ただなかには、5000万円以上でも『ウィーチャット』で案内して契約してしまう不動産仲介業者もあるようです」(同前)

中国人といえば、これまでも観光マナーの悪さがたびたび指摘されてきた。年間50件以上もの契約があり、今後ますます爆買いは加速するとなると、京都の街並みが破壊されてしまうのではと不安になる。だが、前出・榊氏はその心配はないと語る。

「京都は建築規制が非常に厳しいので、勝手に開発はできない。建物の色まで指定されるくらいですからね」

とはいえ、いずれ膨大な数の不動産を中国人が持っているという時代が来るかもしれない。日本の建物なのにオーナーは中国人……。そんな状況が普通になったとき、そこは日本と呼べるのだろうか。

京都で中国人向け不動産仲介業『三川』を経営する王穎氏。中国人による不動産購入は徐々に増加していると語る
中国人向けアプリ『神居秒算』には、東京や大阪など数多くの地域の不動産が掲載されている

『FRIDAY』2021年7月2日号より

 

  • PHOTOREX/アフロ 加藤 慶(2枚目)

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