仲が良さそうだったのに…ひろゆきとホリエモンの「バトルの歴史」 | FRIDAYデジタル

仲が良さそうだったのに…ひろゆきとホリエモンの「バトルの歴史」

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また昔のように笑顔で話せる日はくるのか…

YouTubeの切り抜き動画の再生回数が3億回を突破し、チャンネル登録者数も100万人を超え人気爆発の「ひろゆき」こと西村博之氏。YouTubeだけではなく、Twitterでもニュースへの論破や厳しいツッコミを繰り返しており話題の尽きない人物だが、そんな彼に噛み付く人物がいる。

ホリエモンこと、堀江貴文氏だ。

ひろゆきとホリエモンと言えば世間的には仲が良いと見られていたはずだが、2021年3月には「絶交宣言」するような事態となってしまった。

なぜふたりは戦うようになってしまったのだろうか? ふたりの出会いから振り返ってみたい。

2011年6月の収監の日、ホリエモンと一緒に車から降りてきたひろゆきはとんでもなく楽しそうな笑顔だった(写真:アフロ)
2011年6月の収監の日、ホリエモンと一緒に車から降りてきたひろゆきはとんでもなく楽しそうな笑顔だった(写真:アフロ)

著書『徹底抗戦』出版記念に『ニコニコ生放送』で対談

初めての出会いがいつだったのかはわからないが、インターネットにおける活動では2009年3月に出版されたホリエモンの著書『徹底抗戦』の出版記念として、『ニコニコ生放送』で対談したことが一番古かったと記憶している。

ひろゆきは当時『ニコニコ動画』の管理人(取締役管理人)を務めており、対談の影響もあったのか同年5月には『ニコニコ動画』に公式チャンネル『ニコニコホリエモンチャンネル』が開設された。

同公式チャンネルでは当時、新宿ロフトプラスワンで開催されたトークライブ『徹底抗戦ナイト』の生放送も行われ、ホリエモンの『ニコニコ動画』への勧誘はうまくいったようだ。

そして同年9月にはふたりの初の対談本となる書籍『「なんかヘンだよね…」ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間』が出版された。この本のあとがきではお互いに手書きのメッセージを送りあっており、そこではホリエモンがひろゆきとの仲について「何度かトークバトルをしたことがある」程度だったと表現している。

いまでこそよくからんでいるように見えるふたりだが、2009年時はまだ出会って間もない間柄だったとみられる。

とはいえ、翌2010年9月には勝間和代氏も交えた鼎談本『そこまで言うか!』が出版されるなど、こうした活動を通じて仲を深めていったようだ。

ホリエモンがライブドア事件で収監

そして2011年6月、ご存知のとおりホリエモンはライブドア事件における証券取引法違反容疑により有罪が確定し、収監されることとなった。

収監の様子はテレビでも放送されたため、ホリエモンと一緒に車から降りてきたひろゆきのとんでもなく楽しそうな笑顔を目にした人も多いのではないだろうか?

収監する知人に付き合う。一見すると仲の良さを示すようなエピソードだが、絶交後にホリエモンは「刑務所に入る俺を面白がってるだけでしょ完全に」、「生まれてこれまでひろゆきと親友だったことは一度もありませんよ。お仕事をしたことはありますが。いわゆるプライベート的な場所でも会うことはありませんし」とTwitterのコメントで突き放したのは記憶に新しい。

とはいえ、出所後は『週刊プレイボーイ』でふたりによる連載を始めたり、書籍を出版したり、一緒にYouTubeの『ホリエモンチャンネル』に出たりと仲の良い様子を見せていたように思う。あれも“ビジネス友達”だったのだろうか?

餃子店でのマスク拒否問題で炎上したホリエモン

そんなふたりが争うことになったのは、2020年9月にホリエモンが広島県尾道市にあった餃子店『四一餃子』で起こしたマスク拒否をめぐるトラブルがきっかけだ。

この事件は餃子屋に訪れたホリエモンの同行者がマスクをしておらず、同行者のマスク着用をめぐって対応に出た店員とホリエモンがトラブルになったというものだ。

結局、餃子店には入れず、その後、ホリエモンは店を特定できる情報とともにFacebookとYouTubeで不満をぶちまけた。

これを見たホリエモンのファンが餃子店へいたずら電話や中傷を繰り返し、餃子店は一閉店することとなった。

餃子店も見過ごしたわけではない。ブログでホリエモンとのトラブルの経緯を発表したところ、これを見た一般のネットユーザーが「ホリエモンが悪い」と騒ぎ、味方をしてくれるようになった。

結果、餃子店だけでなくホリエモンも炎上する事態となったというわけだ。

ひろゆき、クラウドファンディングで餃子店を救う

これだけならホリエモンの炎上事件のひとつでしかないが、この炎上に餃子店側の味方として立ったのがひろゆきだ。

ホリエモンファンによる突撃に家族が体調を崩し、お店を閉めざるを得なくなった餃子店。これにひろゆきは不特定多数から資金を集めるクラウドファンディングの手法を用いて救いの手を差し伸べた。

餃子店を応援する全国の人から支援金が集まり、『四一餃子』は冷凍餃子のネット通販専門店として復活。目標金額300万円に対して最終的に1500万円以上も集まったのだから、世間がどれだけホリエモンに対して厳しく見ていたかわかるというものだ。

目標金額300万円に対して最終的に1500万円以上も集まったクラウドファンディング
目標金額300万円に対して最終的に1500万円以上も集まったクラウドファンディング

これで完全に悪役になってしまったホリエモンは、トラブルになった翌年、ユーザーからのツイートに返信するかたちでひろゆきについて「例のクラファン辺りでキレました。無理になりました」と絶交を宣言。

その後もひろゆきとお金配りおじさんこと前澤友作氏がトラブルになったときも、ひろゆきに対して否定的なコメントを出すなど、ひろゆきとの仲が壊れてしまった様子を見せている。

インターネットではいまだにひろゆきとホリエモンは同じジャンルの人間として好まれているものの、いま、ふたりの仲は最悪だ。

「一番相性がよいのでこれからもよろしく」。

書籍『「なんかヘンだよね…」ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間』のあとがきに書かれていたメッセージを、ふたたびホリエモンがひろゆきに送ることはあるのだろうか……。

「『キレました』堀江貴文氏がひろゆき氏と絶縁宣言の背景」の記事はコチラ

 

  • 取材・文篠原修司

    1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりインターネットを中心とした炎上事件やデマの検証を専門にフリーランスのライターとして活動中。

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