ツイートが話題…!林家ペーはなぜ有名人の誕生日を覚えているのか | FRIDAYデジタル

ツイートが話題…!林家ペーはなぜ有名人の誕生日を覚えているのか

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「桜を見る会」でペーさんが安倍元首相に手渡したもの…

全身ピンク、夫婦ニコイチ、カメラ、ダジャレ+大きな笑い声……どこにいても浮きまくり、目立ちまくる強烈な「属性」だらけの林家ペー&パー子夫妻。そんなぺー氏には、もう一つ忘れてはいけない大きな属性がある。「誕生日記憶」だ。

しかも、テレビ番組などで散々披露されてきた「芸能人の誕生日を言う」芸が今、実はTwitterで展開されている。

しかしながら、その内容を見ると、140字の中に句読点がほぼなく、徳川吉宗と蛭子能収、伊藤美誠の名が並んでいたり、『鬼滅の刃』のキャラの誕生日が祝われたり、様々な有名人の誕生日と事件が並べられ、「皆さん真に憂うつな誕生日だったでしょうね…?」と締めくくられたり、誕生日と一緒に命日が書かれたり……余計なお世話が多々ある混沌ぶりなのだ。

(撮影:安部まゆみ)
(撮影:安部まゆみ)

いったいなぜTwitterで誕生日を祝うことに? 林家ペー氏に取材依頼をすると、担当編集にすぐご本人から電話がかかってきた。

「講談社と言えば、3月30日。これは野間佐和子さんの命日で、その日は〇△×………」。取材可否の返答に至るまで、「余談」だけで約15分。

かくして取材当日、全身ピンクの林家ペー氏が講談社のスタジオにやってきた。家からこの服装なのだと早口で説明し、「余談気を付けるからね」と言ったそばから、「尾崎豊のお葬式」「池袋演芸場の会長が亡くなったとき」「ライオンズの会長」などの名前や事件なども一息で語られた。ええと……何の話でしょう。

「ここ(講談社)、護国寺でしょう。護国寺と言えば、僕の中ではいろんなことが全てつながるの。今日お土産を持ってきた肉まんは、巨人から阪神に行った小林さん(※小林繁のこと。この店の肉まんが好きだったらしい)につながるし、小林さんと言えば藤圭子と付き合っていたでしょ。宇多田ヒカルのお母さん。藤圭子はパー子の兄妹弟子だもん」 

…ところで、Twitterを始めたのはいつからなのか。

「僕、去年の1月22日に始めたの。きっかけは、ある噺家さんが勧めてくれたの。でも、人の誕生日なんかどうだっていいじゃない? 大きなお世話でしょう。余談ですが、あたしは『玉石混交』という言葉が大好きで、だからいろんな人を混ぜるんですよ」

Twitterには様々な有名人の写真もしばしば登場する。本人に許可を?

「ない! 許可はとらずに勝手に出しているの。全てツーショット。1人だけ出すと肖像権の問題があるだろうけど、ツーショットなら良いんじゃない?  

それで、男性とのツーショットはうちの奥さん、女性の場合はあたしみたいにバランスとっているの。あとは基本的に、お世話になったプロデューサー、ディレクター、代理店の人、プロダクション、マネージャーなどをマニアックに入れているのよ。全体の3分の1はアニメキャラ。例えば竈門炭治郎。 

でも、不思議なんだよね。(あんなに人気の作品なのに)全然『いいね』がつかなくて、ベスト50に入らないの。驚かない? イジリー岡田は70位なのにね」 

ペー氏がそもそも誕生日を覚えるようになったきっかけとは。

「まあ、職務怠慢ですぐ忘れたりするんだけどね。一番感謝しているのは高田文夫先生。フジテレビの番組で『ペーさんだけの誕生日コーナーをやろう』と言ってもらったの。毎週高田先生のお弟子さんがカレンダーを持って来て『誕生日をペーは覚えといて』って言われて、番組の中で話す。出来ないと勘当だったんだけど、それが話題になってね。 

フジテレビのアナウンサーの露木(茂)さんが分厚い本を持って来て『ぺーさん、フジテレビのアナウンサーの誕生日全部覚えて』って。それで、福井謙二アナウンサーの奥さんとかみんな覚えたのよ。出入りしている業者とか、蕎麦屋のオヤジとかも。そうすると、オチがつくでしょう。 

山口百恵と同じ誕生日で知らない名前が出てきて、誰もわからない、『誰なんだ?』っていう落差で。それを1クールやったら、ディレクターから感謝されてね」 

そんな話の合間にもエンドレスに余談が続く。すごい記憶力だ。どうやって人の誕生日を覚えるのか。

「本当のことを言うと、ちゃんと覚えているのはマニアックな人たちだけ。あとはWikipediaを見て、Twitterに書く。落差が面白いでしょ。古い写真を載せると、反応がすごいんですよ。イジリー岡田は古い写真も新しいのも、結構あったんだよね。それでTwitter始めて間もない頃、すごく反応が多かったのが、問題になった彼。奥さんが有名な女優で、女の人のことですごく話題になったでしょ。2月1日が誕生日なんですよ」

彼というのは、東出昌大さん?

「東出さん。1月22日にTwitterを始めて1週間後くらいで、いいねが5000ついたの。写真はなくて、誕生日とつぶやいただけでその数だから、すごいですね。驚いたのが第3位、中居(正広)くん。写真NGだから、写真はなしでね。2位は林家ぺーで、4位がエレカシの宮本浩次さん。問題は羽生(善治)さんなの。なんでこんなに反応あるの?」

そこは羽生氏自身の人気に加え、「関ジャニ東京ドームライブで『写真いいですか?』『イエス!アイ羽生!』」という文言に食いついた人が多かったのでは。

「ああ、関ジャニ∞のファンね。じゃあ今度から、誰かを見に行ったって、メジャーを入れればいいね。ただ、僕は業界人を入れたいんだよね、誰も知らないから(笑)。テレ朝の偉い人とか静岡テレビの社長とか、そういうのいっぱい覚えているの」

業界人の方から、Twitterを見て反応は?

「誰も連絡ないの! 失礼ねー。昔ね、勝手に石原(慎太郎)都知事とのツーショット年賀状を出したの(笑)。良いですかなんて聞いて載せた人、一人もいない。聞いたら、NGが来る可能性あるから。写真はいっぱい撮っているけど、出せない人も多いですよ。 

(中略) 

キムタクは僕のギター弾いているんだもん。すごいでしょ? 僕、芸能界に入ってめちゃくちゃ長いけど、写真良いですかと聞いたのは、(明石家)さんまさんだけ」

勝手に写真を撮って怒られたことはないのだろうか。

「怒られないよ。余談でね、1997年の1月19日に『堂本剛のDO-YA』に行ったの。これは堂本剛が初めて持った単独の冠番組でね。昔は大阪のABCテレビで中居くんとか草彅(剛)くんとかが結構番組をやっていて、今思うといい時代ね。それで、大阪に行ってジャニーズを全部勝手に撮っていたの。

そしたら、これ、初めて人に喋るけどね、ABCのプロデューサーが『ぺーちゃん、今日、いい時に来たよ。ジャニーさんが来てるよ』って。僕はジャニーさんって名前からして立派な人だと思ったから、立派なスーツを着た人に挨拶に行ったら、『それはABCのプロデューサーだよ、違う違う』みたいな(笑)。ジャニーさんはジャンパー着ているからね。それで『はじめまして。林家三平の弟子です』って言ったら、『え~っ!』って。今思うと『えー、YOUが?』って言ってほしかったんだけど(笑)。 

(中略) 

それで写真もバンバン撮って、ジャニーさんは驚いてたけど、怒られはしなかった。ジャニーさんの命日、tweetしたけど全然リアクションなかったなあ。7月9日。何で覚えているか知ってる? 草彅くんの誕生日だから…(以下余談)」

さらに意外な交友関係(?)の話が機関銃トークで続いていく。

「メリー喜多川さんの命日は8月14日。なんで覚えているかっていうと、パー子の誕生日の翌日なの。パー子は村上(信五)くんが好きなんだけど、関ジャニのコンサートに行ったら、マツコ(・デラックス)さんが村上くんと『月曜から夜ふかし』をやっているせいもあって、同じ日に来ていたの。そしたらマツコさんが紹介してくれたのが(藤島)ジュリー景子さんだった。

(中略) 

なるべく芸能人以外も出したいけど、金正恩出したときは削除されたな。ああいうのは、名前だけでもダメなの?」

ところどころギリギリの話も交えつつ、ノンストップで余談が続くこと1時間以上。この後のスケジュールは大丈夫ですかと問うと。

「ごめん、一番大事な余談」と言って、ピンクのバッグから「名刺がわり」として、オリジナルの「余談」ティッシュと、とある写真を取り出した。週刊誌やネットを大いににぎわし、いまだに調査・説明がなされていない「桜を見る会」の写真である。

「僕、(この写真のとき)何しているか分かる? TPP関連法案が通った頃で、ぼくが開口一番、『総理、うちもTPPですよ。どうしてかというと、ティッシュ・ペー・パー子だから』って言って、ティッシュあげたのね。そしたらウケたの。余談だけども、お礼にねサイン色紙届いたの。安倍晋三さんは賛否両論あるけども、これ、驚かない?」

「総理、うちもTPPですよ。どうしてかというと、ティッシュ・ペー・パー子だから」(以下余談)(写真:アフロ)
「総理、うちもTPPですよ。どうしてかというと、ティッシュ・ペー・パー子だから」(以下余談)(写真:アフロ)

その後、余談はさらに続いた。驚異的な記憶力と「余談力」に圧倒される取材だった。

林家ペーさんのTwitterはコチラ

  • 取材・文田幸和歌子

    1973年生まれ。出版社、広告制作会社勤務を経てフリーランスのライターに。週刊誌・月刊誌等で俳優などのインタビューを手掛けるほか、ドラマコラムを様々な媒体で執筆中。主な著書に、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)、『KinKiKids おわりなき道』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』(ともにアールズ出版)など。

  • 撮影安部まゆみ

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