元婚約者がすべてを告白!「私が小室家と対峙した2年4ヵ月」 | FRIDAYデジタル
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元婚約者がすべてを告白!「私が小室家と対峙した2年4ヵ月」

「400万円問題」解決までの全記録 なぜここまで交渉が長引いたのか?そこには最初に小室家側から提示された「確約書」の存在があった

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11月12日、交渉を終えて事務所から出てきた小室さん。交渉はアクリル板越しに、マスクをつけたまま行われた
11月12日、交渉を終えて事務所から出てきた小室さん。交渉はアクリル板越しに、マスクをつけたまま行われた

深夜の車内は重苦しい空気に包まれていた。11月12日夜10時頃、都内を出て首都高速神奈川1号横羽線を走らせていると、後部座席に腰かけた小柄な男性がこう呟(つぶや)いた。

「謝ってしまいました。彼が何度も『悲しいです』と言うのを見ていたら……」

この男性は小室圭さん(30)の母・佳代さんの元婚約者A氏。「彼」とは小室さんのことだ。この日は東京・表参道(港区)にある小室家の代理人弁護士の事務所で、小室さんとA氏の「直接交渉」が行われた。本誌はその交渉の直後、車内でA氏への独占インタビューを行った(以下、「 」内はすべてA氏の発言)。

「交渉では先方から『確認書』を提示されました。事前の予定では、一度書面は持ち帰ろうと考えていたのです。しかし、私はその場でサインをすることにしました。交渉に同席した私の代理人からは『Aさん、本当に(サインをして)いいの?』と言われましたが、私は諦(あきら)めのような気持ちを覚えながら、確認書に署名をしました。お金は返ってくることになりましたが、ただ徒労感が残りました」

この「400万円金銭トラブル」についてA氏が小室家と交渉を始めてから、約2年4ヵ月が経った。ついに小室さんとの直接交渉が実現し、小室家側から金銭も支払われることが決まった――。それなのに、なぜA氏はここまで肩を落としているのか。そもそも、なぜここまで交渉が長引いたのか。A氏が小室家と対峙(たいじ)した「2年4ヵ月」のすべてを明かす。

A氏と小室家との交渉が始まったのは、’19年7月のこと。実はそのスタート直後に、交渉は立ち往生してしまっていた。

「交渉が始まってすぐ、先方の代理人である上芝直史(なおし)弁護士が『確約書』という書面を交わすことを求めてきました。私はその内容に納得ができず、交渉が一時ストップしてしまったのです」

その確約書にはA氏を「甲」、佳代さんを「乙」とし、金銭トラブルを「本件」としたうえで次のように記されていた。

〈甲(甲の代理人を含む。)と乙は、この確約書の存在及び内容、本件協議の存在及び内容その他本件に関する事柄について、本件協議の継続中はもちろん協議終了後も一切口外せず秘匿することを相互に確約する(本件が最終解決をしたか否かを問わない。)〉

重要なのは〈本件が最終解決をしたか否かを問わない〉という記載だ。

「つまりこの書面にサインした時点で、たとえ先方が急に交渉を取りやめたり、私との約束を反故(ほご)にしたりしても、私はそれをどこかのメディアに話すこともできなくなる。向こうは、とにかく私を何も喋れないような状態にしたいだけなのではないかと疑念を持ったのです」

そこから話し合いを持つことはあったものの、A氏は「とても対等な話し合いと呼べるものではなかった」と振り返る。先方の代理人から佳代さんに渡したお金の日付や経緯を聞かれ、それにA氏が答えると、「時期が違う」「内容が合わない」などと追及された。

A氏は交渉があまりに長引いていることへの徒労感、そして二人の結婚にとって自身が障害となっていることへの罪悪感を抱いていた。そして、’20年11月に『週刊現代』の取材に答え「もう400万円の返金は求めない」と語った。だが、今年4月、小室さんは28ページにわたる「小室文書」を発表。それが世間の猛反発を受けると、一転して「『解決金』を支払う準備がある」と表明したのだ。A氏は小室家側の態度に不信感を持ちながらも、再び交渉のテーブルにつくことを決めた。

9月末に小室さんが帰国すると、急展開を迎える。A氏は一貫して「金銭トラブルの交渉相手は佳代さん」と主張してきた。だが、先方から佳代さんの体調不良を理由に、小室さんによる「直接交渉」の打診があったのだ。A氏もそれを受け入れ、具体的な日程の調整に入った。

この間、A氏は8月上旬、そして10月中旬に佳代さんと小室さんに宛てて手紙を出していた。

「先方の代理人がどこまで私の話を本人たちに伝えているか不透明だったのです。なので、私の率直な気持ちを伝えるために二人に手紙を書いたのですが、返事などはまったくありませんでした」

10月下旬から11月上旬にかけて、小室家側が日程を提示しては、それをキャンセルするということが繰り返された。しかし、渡米を間近に控えた小室さんには時間が残されていない。そうして小室家側が提示した日付が「11月12日」だった。

「日取りが決まったのも直前でしたが、さらに難航したのが場所についてです。こちらは都内のホテルの会議室などを提案したのですが、先方から『ホテルは避けたい』とのことで、断られました。結局、交渉前日に先方の希望である上芝弁護士の事務所で行うことに決まりました。交渉の人数も、私と圭君の2名か、それとも互いの代理人を含めた4名にするか、ギリギリまで決まりませんでした」

先方の代理人からは、事前にメールで交渉で交わす予定の合意文書の雛形が送られてきた。しかし、そこには「(合意文書は)数パターン用意しておきます」と記されていたという。前述した確約書の件があったため、A氏は自身の代理人と「交渉で書面を受け取り、一度持ち帰ろう」と決めた。そうして、交渉に臨んだ。

「交渉で彼は『悲しい』と繰り返していました。『母と一方的に婚約破棄をしたこと、そしてさまざまなことを週刊誌に暴露したのは大変悲しいです』と言うのです。何度もお伝えしている通り、私が佳代さんとの婚約を解消したのは、度重なるお金の無心に耐えられなくなったのが原因です。その借金をなかったことにされている状況に納得ができなかったので、メディアの方々に自分の周りで起きた事実を語ったのです。

ただ、交渉の間ずっと彼は悲しそうな、うらめしそうな表情をしていました。私にとって彼は一時、実の子供のような存在でした。そんな彼から『悲しい』と言われ、思わず『申し訳なかった』と謝ってしまった」

「ベンゴシウエシバ」

交渉の最後に小室さんが解決金の話を切り出した。先方が提示した確認書は至ってシンプルなものだった。以下がその文面である。「A」とした箇所は、実際の書面ではA氏の本名で記されている。

〈Aと小室佳代は、平成29年12月以降に週刊誌その他の各種メディア媒体において両名の過去の関係等が取り上げられている件(いわゆる「金銭トラブル」あるいは「借金問題」と言われている事柄を指します。以下「本件」といいます。)について、本日、本件及び本件を巡る問題についてすべて最終解決としたことを相互に確認します。また、Aは本件の解決金として金409万3000円を受け取ります〉

その下に日付と両者の署名欄があるのみだった。

「確認書にも以前のように、何か条件がついてくるのではと思っていたのですが、予想は外れました。秘密保持契約のような条項もありませんでした。私は交渉で彼ともう少し打ち解けた状態で、互いに労(いたわ)りの言葉をかけ合えたらと思っていました。しかし、実際にはそのような状態にならなかった。交渉の最中、私が『ニューヨークではどのあたりに住むの?』と聞いたのです。

少しでも場が和(なご)めばと思ったのですが、彼は『私は私人(しじん)です』と言った。詮索(せんさく)しないで欲しいということでしょうが、取り付くシマもないと思いました。ただ、私ももうこれ以上この問題に囚(とら)われたくありませんでした。それで、当初の予定を変更し、その場で確認書にサインしたのです」

交渉の3日後の11月15日、解決金が振り込まれた。409万3000円を一括で、振り込み人の名義はなぜか「ベンゴシ ウエシバ」となっていたという。

「返ってきたお金をどうするかはまだ決めていません。余裕のある暮らしをしているわけではありませんので、生活費の足しにするか、あちこちガタがきている実家の修繕に使うかもしれません。いずれにせよお金が返ってきたことは嬉しく思っています。ただ、胸のつかえのようなものは残っています」

かつて秋篠宮は小室さんと眞子さんの結婚の条件に「多くの人が納得し、喜んでくれる状況」を挙げた。この決着はそのようなものになっているとは思えない。

ずっと沈黙を続けている佳代さん。佳代さんも二人とともに渡米するという報道もあったが、まだ動きはない
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A氏が小室さんに送っていた手紙。交渉でも手紙について尋ねたが、小室さんからハッキリした返事はなかった
A氏が小室さんに送っていた手紙。交渉でも手紙について尋ねたが、小室さんからハッキリした返事はなかった
11月14日、羽田空港からニューヨークへ飛び立つ小室さんと眞子さん。二人ともカジュアルな装いだった
11月14日、羽田空港からニューヨークへ飛び立つ小室さんと眞子さん。二人ともカジュアルな装いだった

『FRIDAY』2021年12月3日号より

  • 撮影原一平(交渉後の小室さん、手紙) 西圭介(佳代さん) 濱﨑慎治(羽田空港)

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