続発する地震、噴火…「スーパー南海地震」との戦慄の関係 | FRIDAYデジタル

続発する地震、噴火…「スーパー南海地震」との戦慄の関係

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11年3月の東日本大震災で壊滅的な被害を受けた東北地方。同規模の地震がいつ起きても不思議ではない

不気味な揺れが頻発している――。

12月3日午前6時37分に山梨県東部・富士五湖で震度5弱、午前9時28分には和歌山県の紀伊水道でやはり震度5弱の地震が発生。翌4日からは鹿児島県奄美地方・トカラ列島近海で、震度1以上を記録する群発地震が200回以上起きているのだ。

地震だけではない。8月には小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」が大規模噴火し、大量の軽石が日本各地の太平洋側の海岸に漂着。今月4日には、日本から約4000㎞南下したインドネシアのジャワ島にあるスメル山が大噴火を起こした。

これらの地震、火山活動には共通点がある。すべてフィリンピン海プレートの縁に沿って、もしくは隣接するプレートの近くで起きているのだ。

地震学者で武蔵野大学特任教授の島村英紀氏が解説する。

「伊豆・小笠原海溝から南へ延びるフィリンピン海プレートは、年間約4.5㎝の速度で大陸を覆うユーラシアプレートに沈み込んでいます。プレート境界付近にひずみが溜まり、反発したときに起きるのがプレート境界型地震や噴火です。

山梨や和歌山で12月3日に起きた震度5弱の揺れ、福徳岡ノ場の大噴火、トカラ列島の群発地震は、すべてフィリンピン海プレートの動きに影響されたものです。プレート境界に、ひずみがかなり溜まっていると考えられます」

東日本大震災を超える巨大地震も

東日本大震災で犠牲となったご遺体を運ぶ自衛隊。精神的な消耗も大きいという

立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授も、フィリンピン海プレートの動きに警鐘を鳴らす。

「太平洋プレートの西への動きが盛んになったことで隣接するフィリンピン海プレートが押され、プレート境界付近にいろんな影響が出ています。大噴火した福徳岡ノ場は2つのプレート境界付近にあり、強い圧力がかかったことでマグマが噴き出したのです。理由ははっきりしませんが、国土地理院の電子基準点測量によると、8月半ばから日本列島の地殻変動に変化が現れるなど不気味な現象が起きています」

90年から150年周期で大地震を引き起こす南海トラフ地震は、フィリンピン海プレートとユーラシアプレートの境界で起きる。政府の地震調査委員会は182月、南海トラフ地震は「30年以内に7080%の確率で発生する」と発表した。

1944年と1946年に発生した前回の南海トラフ地震は、歴代の地震より規模が小さかった。ひずみが放出しきれていないとしたら、今回は巨大地震になる可能性があります。1707年の宝永地震では49日後に富士山が噴火した。もし噴火となれば、日本列島が火山灰や噴出したマグマで東西に分断されてしまいます」(前出・島村氏)

超巨大地震が起きる可能性もある。

「フィリンピン海プレートは茨城、千葉から始まり、南海トラフエリア、大分、沖縄を経由し、インドネシアまでつながっています。私は『スーパー南海地震』と呼んでいますが、プレート全部が一気に動いたら東日本大震災を超えるM9.5以上の超巨大地震が発生して甚大な被害がでるでしょう。

実際には数年かけてプレートが少しずつ順番に動いていくことになるでしょうが、それでも8.5クラスの地震が何度も起きることになります。こうした大きな地震の場合、発生の3〜4年前から大きな揺れが続けて起きることが多いので注意が必要です」(前出・高橋氏)

南海トラフ地震に加え、今後30年以内の発生確率が70%程と予想される首都直下型地震への不安もある。地震大国に住む以上、大切なのはいつ大地震が来ても生き残れるよう備えることだ。

地震の被害は大きな揺れだけではない。津波の脅威もある(11年3月撮影)
東日本大震災の津波で陸上奥深くまで流された船。左脇に見えるのはミニカーでなく車だ
内陸部の県道でも津波により車が横転していた。東日本大震災時の画像
  • 取材・文・撮影桐島 瞬

    ジャーナリスト。’65年、栃木県生まれ。原発問題からプロ野球まで幅広く取材。『FRIDAY』や『週刊プレイボーイ』、『週刊朝日』など雑誌を中心に活躍している。

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