復帰か、それとも…元ロッテ清田育宏が明かした 「深すぎる苦悩」
本人は復帰を望んでいるが結論が出ないまま時間だけが過ぎていく 12月13日に注目裁判の第2回口頭弁論が行われるも……
「いろいろと考えて……。結果、トライアウトは受けないことにしました」
清田育宏(35)は、FRIDAYの電話取材にポツリとそう語った。
12月13日、地位確認と慰謝料など計9700万円を求めて清田がロッテを提訴していた注目裁判の第2回口頭弁論が行われた。「解雇は違法」とする清田側の主張に対し、第2回ではロッテ側がどう反論を行うのかが注目されていた。しかし、どうやらほとんど進展は見られなかったようだ。清田の代理人を務める旬報法律事務所の大久保修一弁護士が言う。
「『解雇には明確な理由がある』『複数年契約は結んでいない』という姿勢を球団側は崩しませんでしたが、そこに対する法的な反論は次回に持ち越されました」
清田は「練習を制限させられた」「不倫報道の訂正をしてほしいと申し出たが球団に拒否された」という旨の主張もしていた。
「球団はそういった主張の一部については強く否定してきました。言いたいことだけ言って、裁判を引き延ばしにかかっているという印象を受けました」(同前)
ロッテはFRIDAYの取材に「コメントを控えさせていただきます」と回答。清田は復帰を諦(あきら)めておらず、裁判についても早期決着を望んでいる。それだけに、球団側の引き延ばし戦略には頭を悩ませているようだ。
苦しい胸中について、清田はFRIDAYにこう明かした。
「(野球を続ける道を探していくか)まだわからないです。本当に何も決まっていません。トレーニングも前ほどはできていなくて。いろいろ悩み考えているというか。自分の気持ちについて今は詳しく話せませんが、いずれ時がくればお話ししますので……」
次回の裁判は来年2月の予定だ。
『FRIDAY』2021年12月31日号より
- PHOTO:G.G.佐藤氏提供 田中俊勝