<h3>京都府 舞鶴市　’08年5月７日発生</h3>
<figure id="attachment_221940" aria-describedby="caption-attachment-221940" style="width: 2071px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2fb8c60b"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2021/12/090116_02.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-221940" class="wp-caption-text">美穂さんの交友関係は広くはなく、捜査は難航しないとみられたが……</figcaption></figure>
「いまも毎年５月には現場に献花に行っています。事件は解決していないので、何も報告することはできませんが……」
そう語るのは、京都府立東舞鶴高校の元校長の北川鯉平さん。’08年、同校の浮島分校１年生だった小杉美穂さん（当時15）が、全裸遺体で発見された。頭部を執拗(しつよう)に殴打された形跡があり、極めて残虐な事件として地域住民を震撼させた。
<figure id="attachment_221939" aria-describedby="caption-attachment-221939" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="91be5695"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2021/12/1Y8A8304.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-221939" class="wp-caption-text">美穂さんの遺体は自宅から約７㎞離れた川沿いの雑木林の中で発見された。写真は遺体発見現場の現在の様子</figcaption></figure>
「’09年４月に府警は60代の男性Ａを逮捕しました。殺人と強制わいせつ致死罪に問われましたが、’14年７月に最高裁で無罪が確定。Ａは複数回の服役経験があり、この舞鶴の事件で無罪判決を得たわずか４ヵ月後にも殺人未遂容疑で逮捕されています。’16年に服役中の医療刑務所で獄死しました」（京都府警担当記者）
前出・北川さんが話す。
「私はいまも犯人はＡだと思っています。東舞鶴はほとんど事件など起きないところなのですが、彼が住んでいた時期、傷害事件や下着泥棒など何件もの事件が起きています。Ａが逮捕されてからはピタッと事件が止(や)みました。それでも無罪判決になった。当時はまだ防犯カメラの精度が低いなど、最後まで確証が得られなかった。残念でなりません」
Ａの無罪確定後、捜査はどうなっているのか。前出・記者が話す。
「現在、捜査本部はないに等しい状態です。真犯人に関する新たな情報が出てこない限り、捜査が再開されることはないでしょう」
遺族らの無念が晴れる日はくるのか。
『FRIDAY』2022年1月7・14日号より

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