コロナ禍「風俗店でオンライン授業を受ける女子大生」の実態 | FRIDAYデジタル

コロナ禍「風俗店でオンライン授業を受ける女子大生」の実態

佐々木チワワ 現役慶應大生ライターが描くぴえんなリアル 令和4年、歌舞伎町はいま……第6回

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コロナ禍によって、風俗業界で働く女子大生の間でも「働き方改革」が起きている 共同通信イメージズ

飲食店をはじめさまざまな業界に多大な影響をもたらしたコロナ禍だが、現役女子大生風俗嬢のなかには、コロナの”恩恵”を受けている者もいる。

「大学の授業がオンラインになって稼ぎまくっています」

そう語るのは、都内の有名私大に通う大学2年生のミナミ(仮名)だ。

「大学の授業は全部オンラインで受けられるものを取っています。うちの大学はユルいから、決められた日までに授業を見て課題を出せばそれで単位がもらえる。溜めると13時間とかぶっ続けで見ないといけないこともありますが(笑)。1週間のうち2日くらいでまとめて授業を受けて、後の5日間は風俗でガッツリ働いてます」

遊ぶカネが欲しくて風俗店で働き始めたというミナミ。現在は歌舞伎町のソープランドで働いているが、ソープの個室からオンライン授業を受けることもあるという。

「客が来なくてヒマなときは、スマホで授業を流しながら部屋の準備してます。ウチの店舗Wi-Fiもあるんで。ただ、ZOOMでの対話型の授業を部屋から受けたことがあるんですけど、私がミュート解除してるときに仕事の電話が鳴っちゃって。それからはこちらも参加しなきゃいけない授業は取らないようにしてます(笑)。風俗の出勤を減らさなくて済むから、オンラインはマジで神です。間違いなく、収入はコロナ前より上がっていますね。そもそも、200〜300人が受ける授業を今更対面にする必要性あるんですかね?」

“都内”で授業を受けているミナミはまだ一般的なほうで、女子大生風俗嬢のなかには、地方に「出稼ぎ」に出る者までいる。コロナ前は歌舞伎町のデリヘルで働いていた大学3年生のアユミ(仮名)が語る。

「コロナ禍になってからは、ほとんど地方で稼いでいますね。1週間行ったら1〜2日休んで、またすぐ次の地方に飛ぶって感じです。北海道から沖縄まで、いろんなとこに行ってますよ」

風俗における「出稼ぎ」は、ここ数年で定着してきた働き方である。自宅から通い好きな日に出勤する「在籍」だと給料は歩合制、つまり、どれだけ客がついたかによって変わってくる。一方で「出稼ぎ」には、「保証」というものが付く。仮に客がつかなくても、時間に応じて店舗から最低限の給料をもらえるというシステムだ。

稼ぎが計算できるというメリットに魅力を感じ、最近では在籍を持たずに出稼ぎだけで生活する風俗嬢も増えてきている。アユミも大学の授業がオンラインになったのを機に、勤務形態を出稼ぎに切り替えた一人だ。

「仕事が休みの日は観光してっていうノマドワーカーみたいな働き方してます。いろんな地方のご当地グルメを満喫しつつ、お客さんを通して県民性を見るのはちょっと楽しい。出稼ぎの何がいいって、まず第一に散財するタイミングがないこと。ホストクラブとかにも行かないから、貯金がたまる一方なんですよ。それと、店舗に出勤する手間がかからないというのもメリットですね。

出稼ぎだと、寮かホテルで着替えて化粧をして待っていれば、仕事が入ると下に車が迎えに来てくれるので。仕事に行っていない時間を、大学のオンライン授業や課題に充ててます。さすがにぶっ通しで接客した後の授業とかは疲れますけどね(笑)」

コロナ禍によって、ネット環境さえあればどこでも大学生活を送れるようになったことで、女子大生風俗嬢の稼ぎ方も激変した。とはいえ、この状況がいつまでも続くわけではない。

すでにいくつかの大学は、今春から授業は対面を前提に行うと発表。コロナ禍をたくましく生きる女子大生風俗嬢たちからは、「いまより稼げなくなるのは、マジ無理なんだけど」といった不満の声もあがっている。

佐々木チワワ

’00年、東京生まれ。
小学校から高校まで都内の一貫校に通った後、慶應義塾大に進学。
15歳から歌舞伎町に通っており、幅広い人脈を持つ。
大学では歌舞伎町を含む繁華街の社会学を研究している。
『「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認 』(扶桑社新書)が好評発売中

『FRIDAY』2022年2月25日号より

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