「全然変わらない」坂下千里子が45歳にして真価を発揮した理由 | FRIDAYデジタル

「全然変わらない」坂下千里子が45歳にして真価を発揮した理由

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ハライチ・岩井の「恩人」…

「坂下千里子」の名がSNSのトレンド上位に長時間ランクインしていたのは、1月上旬のこと。

『有吉くんの正直さんぽ』(以下「正直さんぽ」/フジテレビ系。1月8日放送)への出演がきっかけのようで、SNSには「45歳なんてびっくり。全然変わらない!」「ずっと可愛い」「坂下千里子はこの世の45歳で一番美人」などのつぶやきが多数見られた。

トレンド入りの理由の一つは、子どもの書初めの手本として坂下千里子が書いた書をInstagramにあげ、それが「上手すぎる」「お見事」と話題になったこと。さらに、『正直さんぽ』に坂下とハライチ・岩井勇気が共演したことが相乗効果となっていたようだ。

そのワケは、坂下千里子がお笑い好きにとって一種のカリスマ的存在になっている「ハライチ・岩井」の才能を若手時代から見抜き、推し続けていたことで、岩井から「恩人」と呼ばれているためだ。

この状況をどう受け止めているのか、ご本人を直撃すると……。

「岩井さんは確かに『恩人』って言ってくださるんですよね。今は全然バカにされていますけどね(笑)。 

私はテレビで見た瞬間から、ただ岩井さんのファンだったんですよ。 

でも、ハライチは当時、澤部(佑)さん一人がいっぱいテレビに出ていて、澤部さんとは何度も共演していたのに、岩井さんにはお会いするチャンスがなくて。それで、たまたま特番でハライチ二人にお会いしたときに、岩井さんに『あなたすごい! 素晴らしいわ!』と溜まっていた思いの丈を伝えたんです。 

そこから『恩人』と言って、ラジオとかでもたくさんネタにしてくださって、お誕生日になると必ず『坂下千里子さん生誕祭』というのをやってくれているんですよ(笑)。 

岩井さんファンの方に声をかけてもらうこともすごく多いんですが、岩井さんファンの方は皆さん、熱烈なので、私自身が岩井さんに初めて声をかけたときのような“圧”を皆さんが持っている。だから、自分自身を見るようで、『その気持ち、すごくわかりますよ!』という感じで受け止めています」 

SNSには「びっくり。全然変わらない!」「ずっと可愛い」「坂下千里子はこの世の45歳で一番美人」などのつぶやきが多数見られた

“バラエティ力”を鍛えてくれた『王様のブランチ』

『正直さんぽ』には有吉が信頼するタレントや仲良しが頻繁に出演するが、坂下もそんな「常連」の一人だ。

「『正直さんぽ』に出ると、インスタとかでも面白かったという反響を多くいただくので、嬉しいですけど、有吉さんはいろんな引き出しを持っていて、こっちが打ち返しやすい言葉をパスしてくれるんですよね。何を言っても有吉さんが面白くしてくれるから、私はただ楽しいロケなんですよ」 

“バラエティ力の高さ”には定評があるが、その原点は? と問うと……。

「ロケ力ですかね? 『王様のブランチ』のブラン娘(女性リポーター)として培ったロケ力が私のルーツかと思います。特に食レポは厳しい指導がありました(笑)。私、『コメントが違う!』と言われて、紅茶を何十杯も飲まされた思い出があるくらいですから。 

今はたぶん即戦力が求められていると思うんですが、私が入った当時の『王様のブランチ』では、素人のような新人を育てよう、成長させようという意欲の強いディレクターさんばかりだったんです。 

だから、本番前に裏で技術さんが物撮りをしている間に、いっぱい紅茶を飲んで感想を言う練習をさせられて、それでもいざ本番になると、『初めて飲んだ顔じゃないだろ』『もう20杯飲んだ顔してるぞ』とか、めっちゃ怒られました。裏で何十杯も飲んでいるわけだから、初めてのリアクションなんかできないんですよ(笑)」

まるで志村けん・加藤茶の「健康牛乳」コントのようなエピソードである。

ご本人からお借りした1999年頃の『王様のブランチ』ロケ中のスナップ写真。今から20年以上前の写真だけど、ほとんど変わらない!?

では、ロケで学んだこととは?

「周りの流れや空気を読むことですかね。一緒にやっている演者さんが、『今、この話題に興味がないな』と感じたら、それ以上深堀りしない。有吉さんはそれがすごくわかりやすくて、一緒にロケをやっていても、有吉さんが興味ないときはすぐわかるんですよ(笑)」

ちなみに、大勢いるブラン娘の中で、誰がどのロケに行くかなどは、ディレクターの指名制だったという。ロケにおける“育ての親”は誰だったのだろうか。

「今も『買い物の達人』(2008年10月からレギュラー化)というコーナーをやっている佐藤友香さんというディレクターさんですね。 

はしのえみさんの『女王様のお買い物』コーナーは佐藤友香さんが立ち上げたんですが、そのとき初めてブラン娘の中から冠コーナーを作りたいから、一緒に頑張ってほしいと言われて。 

ブラン娘からコーナーができることは、すごく嬉しくて、ダメだったらワンクールで終わらせるという話も聞いてしまっていたので、必死にやっていたことを思い出します」

そして、もう一人、「boom up」というトレンドコーナーを担当していた平賀渉氏を挙げる。

「平賀さんには『技術さんを大事にしなさい』とか、ロケの心得は全部教えてもらいました。 

平賀さんがディレクターデビューするとき、私ともう一人のブラン娘の方とでディズニーランドロケに行ったんです。『とにかくお前らは楽しい雰囲気を視聴者に伝えてくれ』『お前たちが楽しまなきゃ伝わらないから』と言ってくださったので、若かったこともあり、仕事を忘れて本当に全身で楽しんでしまって。 

土曜日の朝、現場に行ったら、生放送に出す前日の最終Vチェックをやっていたプロデューサーさんに『お前たち、あんなにはしゃぎやがって、ちゃんとレポートしろ!』とめちゃくちゃ怒られたんですよ。『レポートもしてます』と言ったんですが、『あんなの、ただ遊んでるだけじゃないか』と怒られて。 

でも、その週の放送は、私たちのディズニーランドのVTR部分だけ数字がすごく上がったらしく、プロデューサーさんが態度をコロッと変えて、『いやあ、素晴らしいVだったね』と(笑)」

また、同番組で度々タッグを組んでいたはしのえみの印象については、こう語る。

私とえみちゃんは、タイプが全然違うんですよ。えみちゃんは、欽ちゃん劇団の女優さんだったので、コントがとにかく上手くて、逆に、台本がないものは嫌いだと言っていたので、当時は『女優さん』として見ていました。 

ただ、『王様のブランチ』が10周年を迎えたときに、えみちゃんと一緒にコーナーをやらせてもらったんですが、すごくやりやすくて。えみちゃんがどう思ったかはわかりませんが、私は昔の相方に会ったような懐かしさを感じましたね」 

ロケにおける“育ての親”のひとり平賀渉さんがディレクターデビューしたときの、ディズニーランドロケ

いま注目している芸人は… 

今は中学生と小学5年生の2児の母。子どもが保育園の頃は「お迎えの時間まで」という基準で仕事を入れていたため、泊まりがある地方の番組などは断っていた。また、「土日はどちらかが子どもを見る」とフリーランスのカメラマンである夫と決め、「仕事が先に入ったほうが仕事を入れ、後から仕事がかぶったほうが断る」ルールでやって来たという。

子育てがだいぶ落ち着いてきた今、やってみたいことは?

「子育てをするようになってからは、池上彰さんの番組や情報番組に出演させていただくようになり、ニュースや情報番組など、自分自身が勉強できる番組をすごく好きになったので、またそういった番組をやりたいですね。 

あとは、『正直さんぽ』のような番組にもお邪魔したいです。ただ、毎回私が出ていたら有吉さんは嫌がると思うんですけど(笑)。とにかくマイペースで仕事をし続けられることが一番ですね」

ちなみに、“先見の明”で今、注目している芸人といえば?

「『なすなかにし』は15年以上推し続けていて、やっときてくれたのが嬉しいですね。先日、なすなかにしのマネージャーさんが『なすなか売れました!』『毎日仕事のスケジュールが入ってます』と報告してくれたので、本当に良かったなと思っています」

  • 取材・文田幸和歌子

    1973年生まれ。出版社、広告制作会社勤務を経てフリーランスのライターに。週刊誌・月刊誌等で俳優などのインタビューを手掛けるほか、ドラマコラムを様々な媒体で執筆中。主な著書に、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)、『KinKiKids おわりなき道』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』(ともにアールズ出版)など。

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