「追悼」2018 星野仙一、大杉漣、西城秀樹、桂歌丸、樹木希林

日本中が悲しみにくれた 夏木陽介、西部邁、野中広務、有賀さつき、衣笠祥雄、栗城史多、さくらももこ、山本“KID”徳郁、輪島大士、2018年の物故者を偲ぶ

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星野仙一【1月4日 享年70】

今年の年明け早々に飛び込んできたのが「闘将」星野仙一さんの訃報だった。中日、阪神、楽天と3球団の指揮をとり、いずれも優勝まで導いた手腕と人柄を偲び、東京、名古屋、大阪の3ヵ所でお別れ会が開催された。中日ドラゴンズで入団時から薫陶を受けた立浪和義氏は語る。

「改めて、本当にあの人の真似は誰にもできないんだと思うばかりです。人を全力で怒ることって普通の精神力、体力ではできませんよね。しかも厳しい指導に皆がついていったし、『この人のためにやってやろう』と思う。そんな人の心を摑む方法を知っている方でした」

また、星野氏と同期で長い付き合いの山田久志氏は、お別れの会に出て新たな驚きを与えられたという。

「仙さんとは、幾夜もこれからのプロ野球をどうすべきか、を熱く語ったものでしたが、会に出てみたら、アマチュア野球の草の根の方々が驚くほど参列していた。生前の彼は、一言もアマチュアのことなんて言ってなかったのに、です。しかも野球界より別の分野の人のほうが多かったぐらい。一人の人を偲ぶ会にこれほどいろいろな立場の人が集うものなのか……と凄みを感じました」

現役時代は巨人キラーとして闘志溢れる投球を見せた星野さん。名古屋、東京、大阪の順にお別れの会が開かれ、各会場で2000人前後が参列した。楽天は背番号77を永久欠番とすることを発表。またシーズン初戦、マウンドに献花をして弔った

夏木陽介【1月14日 享年81】

俳優業のかたわら、名車コレクターとしても知られた夏木さん。4月12日に行われた「みんなで送る会」では、生前に親交のあった宝田明、司葉子、中村雅俊、竜雷太、星由里子などが出席。会場には愛車ジャガーが飾られた。

西部 邁【1月21日 享年78】

元東大教養学部教授。日本を代表する保守派の論客として活躍したが、晩年、愛妻に先立たれてからは死への願望を強く持ち、仕事仲間に補助されて入水自殺するという衝撃的な最期を迎えた。葬儀は親族のみでひっそりと行われた。

野中広務【1月26日 享年92】

官房長官をつとめ「陰の総理」と呼ばれた野中さん。お別れの会では、安倍晋三首相が「平和の番人たる先生の言葉の一つひとつは、心の奥まで響くすごみがあった」と弔辞を読んだ。森喜朗、青木幹雄ら自民党の重鎮だけでなく小沢一郎、辻元清美などが参列。

有賀さつき【1月30日 享年52】

人知れず闘病を続けていた有賀さん。葬儀は父と一人娘の二人だけという寂しいものだった。その後、共に女子アナブームを牽引した八木亜希子、河野景子、三宅雪子が出席した内々のお別れ会が開かれたという。

大杉 漣【2月21日 享年66】

ロケ現場で倒れて急逝した稀代のバイプレイヤーを悼み、4月14日青山葬儀所に1700人が集まった。草彅剛、田口トモロヲが弔辞を読み、ビートたけし、浜田雅功、遠藤憲一、光石研、松重豊、吉田羊、尾野真千子ら多数の芸能人が参列した。

衣笠祥雄【4月23日 享年71】

シーズンインしてまもなく逝ったカープの「鉄人」のお別れ会は6月28日、広島市内で行われ、江夏豊、高橋慶彦、山本浩二や黒田博樹らが参列。緒方孝市監督は「日本一を報告したい」と語った。

西城秀樹【5月16日 享年63】

5月26日、青山葬儀所の中庭に溢れた人々が西城秀樹さんの代表曲「ヤングマン」を歌った。その数1万人。ここまで多くのファンが押し寄せた告別式は、久々のことだった。

参列したデーブ・スペクター氏が振り返る。

「色々な著名人の方の告別式やお葬式に行っていますけど、これほど感動的な告別式はなかったですね。新御三家の三人で撮った大きな写真があって……秀樹さんから『いつでも来ていいよ』と言われているみたいな不思議な空気感だったんです」

また、脳梗塞で倒れて、厳しいリハビリを行ってまで復帰しようとしていることをファンの誰もが知っていた。デーブ氏が続ける。

「みんな徐々に回復すると思っていたんですよ。まさか亡くなるとは思っていなかった。だからその分のショックが大きかったんです。とにかく、告別式そのものが西城秀樹さんからファンへのプレゼントだったように思いました。本来は、ただ悲しいんですが、そこに嬉しさというか、なんとも言えない感情になりましたね」

上はリハビリに励む様子を本誌が撮影した貴重な写真。告別式では新御三家の二人、野口五郎と郷ひろみが弔辞を読み、秀樹さんが長くCMに出演していたバーモントカレーが参列者に配られた

栗城史多【5月21日 享年35】

8度目のエベレスト挑戦で還らぬ人となった冒険家。遺体は標高7000m前後で発見され、葬儀は親族のみで行われたが、10月27〜28日には追悼ギャラリーが開催されて約2000人が来場した。

桂 歌丸【7月2日 享年81】

「笑点」で長らく司会を務めた人気落語家の告別式には2500人が集まった。人間国宝の歌舞伎役者・中村吉右衛門が「師匠は落語を残し、お客様を残し、やるべきことすべてやり尽くして旅立たれました。言ってみれば、一人勝ちみたいなものですね」と粋な挨拶で別れを告げた。

さくらももこ【8月15日 享年53】

「ちびまる子ちゃん」の漫画家のお別れ会は、桑田佳祐が同アニメの曲を歌い、ビートたけしや太田光、ゴールデンボンバー、吉本ばなな、糸井重里、GLAYのTERUなどが参列。意外なほど広い交友関係で話題となった。

樹木希林【9月15日 享年75】

問題児の夫・内田裕也の盾となってマスコミの矢面に立ち続けると同時に、自身も個性派女優として名を馳せた。告別式には娘婿の本木雅弘をはじめ、北大路欣也、竹中直人、吉永小百合、中居正広、宮沢りえらが出席した。

山本KID徳郁【9月18日 享年41】

胃がん公表からの早すぎる死だった。11月4日青山葬儀所で行われたお別れの会は姉の山本美憂をはじめ武蔵、魔裟斗、須藤元気、那須川天心らの格闘家が参列、故人の好きだったスーパーカーが30台も集結した。

輪島大士【10月8日 享年70】

告別式ではデーモン閣下が弔辞の後、「千秋楽」を歌い昭和の大横綱を送った。錦野旦、福澤朗、具志堅用高、原辰徳、石橋貴明、八角信芳相撲協会理事長、五木ひろし、関口宏ら各界から参列者が。

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  • 撮影蓮尾真司、乾晋也、小松寛之、西山和明写真アフロ、時事通信、共同通信

Photo Gallary18

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