津川雅彦・朝丘雪路夫妻 日本中が悲しんだ今年一番の「合同葬」
芸能界すべての人が集まったのかと思うような「合同葬・お別れの会」フォトドキュメント
|芸能

それはまるで、芸能界すべての人が集まったのかと思うような光景だった。11月21日、わずか3ヵ月半の短い間に続けて旅立った朝丘雪路・津川雅彦夫妻の「合同葬・お別れの会」が青山葬儀所で行われたのだ。
5月20日、朝丘さんの訃報公表に際し、コメントを求める報道陣の前に酸素吸入器を付けた姿で現れた津川さん。自身の容態もただならぬことはひと目でわかったが、それでも終始堂々と対応した。それからまもなくの8月4日、津川さんもまたあの世へと旅立っていった。
お別れの会に参列した芸能人は、黒柳徹子や松平健、小倉智昭、堺雅人、東山紀之、中井貴一、そして黒木瞳や米倉涼子……ここでも全体の半数ほどしか掲載しきれなかった。それほど多くの人が夫妻を慕ったのはどうしてなのだろうか。弔辞も読んだ、奥田瑛二がこう語る。
「津川さんと過ごした40年間は、もうジェットコースターに乗っているみたいだったんです。若い頃、酒飲んで”俺は芸術至上主義者だ!”と言ったら、津川さんが目をキッと開いて『奥田、俳優というものはだな、映画もそうだ、すべて我々がしているものはエンターテインメント。いかに人を喜ばせ楽しませるかだ。芸術を語るヤツはそんなことはできない!』と大喝されました。人を楽しませることが大好きでした」
この会こそ、間違いなく今年一番のお別れ会だったのだ。

津川雅彦・朝丘雪路夫妻「合同葬」に参列した弔問客は、下のPhoto Gallaryで見ることができる。
撮影:蓮尾真司写真:アフロ(読売新聞)