桐谷さんの若返りで話題の「増毛・ウィッグ」驚きの最新技術 | FRIDAYデジタル

桐谷さんの若返りで話題の「増毛・ウィッグ」驚きの最新技術

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『月曜から夜ふかし』桐谷さんで話題に! 

『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)で、株主優待生活を送る桐谷広人氏がシミ取り&増毛で若返り、話題になったのは今年1月初旬のこと。

『月曜から夜ふかし』や株主優待投資セミナーでお馴染みの桐谷さんが…

実際、フサフサ髪の桐谷氏は別人のように見えたが、どうにも気になったのは、自転車でいつも通り爆走しても、強風で髪はなびくのに、外れないこと。どういう仕組みなのか。「アートネイチャー最前線」を取材した。

取材に対応してくれたアートネイチャーの営業企画部の金子純さん(写真左)、商品開発部の矢内大輔さん(同中)、広報部の樫木一成さん(同右)。この中に、ウィッグ使用者が1名いますが、わかりますか?(撮影:安部まゆみ)

テレビCMでもお馴染みの自毛を活かして増やすマープ増毛法と製品(ウィッグ)の二本柱を提供している同社。ウィッグを作成する際、その人に合わせた髪の長さや量を調整するためにカットするのだが、その際、床に落ちた髪すらも惜しいという人が多くいた。そうした当時の背景から誕生した商品の一つが、「マープ増毛法」だったという。

通常、髪は1つの毛穴から2~3本の毛が生えているところ、1つの毛穴からの毛が1本だけになることなどが、薄毛の原因という。そんな残った1本を生かし、人工毛を結び付けて「今生えている1本を2~3本に見せる」のが、マープ増毛法の原理だ。

それにしても、1本1本に人工毛を結び付けるのは気の遠くなるような作業だが、せっかく結んだ髪も、もとの毛が抜けると一緒に抜けてしまうのでは?

「一般に髪が伸びるのは1ヵ月に約1センチで、1本の髪の寿命は、男性で3~5年、女性で6~7年と言われているので、意外ともつんですよ。 

それに、逆に、抜けるから自然なんです。抜けた場合は、補充することで調整できるのがマープの強みですし、髪が伸びて人工毛の結び目が上がって来ても、周りに気づかれないよう、少しずつ時間差で3~5ヵ月ほどで増やしていくのが一般的です」(営業企画部メンズ企画グループ課長代理・金子氏) 

毛がない人や、最初からなりたい髪型のゴールが決まっていて、そのスタイルをキープしたい人には、ウィッグが適している。

しかし、男性の多くはカツラやウィッグに抵抗感を持ち、「周りに気づかれず少しずつ増やしたい」と希望するため、地毛を生かすマープで徐々に増やす人が多いそうだ。

人工毛のメンテナンスはどうするのか。

「弊社の場合、全国の店舗にスタイリストがいて、全員が理美容師の免許を持っているので、お客様は散髪がてらご来店される方が多いですね。そのときに増やしたければ補充すれば良いですし、気合を入れたいイベント前や、久しぶりに友人と会う前に増やすといった方もいらっしゃいます。 

また、散髪は基本的に弊社の店舗にお任せいただくことをお勧めしています。 

なぜかというと、マープの人工毛はプロの目で見ても全く見分けがつかないので、せっかく増やしたのに、一般の理美容室ですきバサミなどでカットされてしまうのはもったいないですから。その点、弊社のスタイリストはどこが地毛でどこが人工毛かわかるので、安心して好きなスタイルをリクエストしていただけます」(金子氏) 

2年前に画期的な技術の進化が… 

実際に人毛に人工毛を結び付けた現物を見せてもらったが、確かに素人には違いが全くわからない。

さらに、2019年、大きな技術の進歩もあった。社内でMVPを受賞したという商品開発部メンズ製品グループ課長の矢内氏は、新技術について説明する。

「人毛と人工毛を結び付ける方法では、どうしても結び目ができてしまいます。そこで、結び目をもっと小さく自然にできないかと考え、結び目部分の人工毛だけを削ったんです。アイディア自体はおそらく昔からあったと思いますが、日本人の髪の毛の細さの平均が0.06~0.07ミリと非常に細いため、結び目部分だけを削る方法がこれまでなかったのです」(矢内氏)

そんな中、矢内氏が目をつけたのが、精密機械を削る際などに使用する「ウェットブラスト加工」という方法。アートネイチャーの特許技術で、水に研磨剤を混ぜた物を人工毛の細くしたい部分にだけ噴射することにより、希望の太さに削ることができるという。

実物を見せてもらったが、結び目は全然わからない……。金子氏はさらに補足する。

「実はこれはまだ『序章』なんですよ」 

「自然」を追及して太さ0.06~0.07ミリの髪の毛を削った新技術を説明してくれた開発者の矢内さん。肉眼では全くその違いがわからないが…

「結び目を小さくした上で、結び目をもっと外れにくくするため、髪の結び目の表面に凹凸加工をつけて錠のようにロックするようにしたんです。実はこれも苦肉の策で、最初は凹凸にうまく削れなかったんですが、ウェットブラスト加工の機械を作っている業者さんと仲良くなり、いろいろ話しているうちに『細いテープか何かでマスキングしたら』という話が出たことから、近所の文房具屋さんで非常に細い罫線テープを買ってきて、やってみたらうまくいったんですよ」(矢内氏)

ただし、これまでは結び付ける地毛の長さが、5センチくらい必要だった。実際、これまでは毛が伸びず、つまむことができないという理由で断るお客さんもいたと話す。

「そこで昨秋に、結ぶという行為自体をなくし、毛をリングに通して両サイドを引くだけで自然に結ばれる仕組みを開発しました。この仕組みにより、自分の毛の長さは1cmもあれば人工毛をひっかけることができるようになりました」(矢内氏)

「自然」を追求し、非常に細やかな工夫がここ数年で一気に積み重ねられているのである。

気になる予算を聞いてみた

ところで、具体的にマープ増毛法では、何本くらいの人工毛が必要で、いくらかかるのか。

「日本人の頭髪全体では平均8万本程度で、真上から見える毛が約3万本、フロント部分は約1万本で、基本的にはその方に合わせて髪の色や太さなどを選定し、ある程度の量感を準備していただくため、最初にまとまった本数をご購入いただきます。 

1000本台から数万本台まで、費用にして10万円台から100万円台までのご用意があります。その先は追加で、たくさんまとめて購入されるとお安くなりますが、小ロットで1本100円台から40~50円まで様々で、まずは少しだけ増やしたいという方は月に1万~2万円程度の費用で実施されている方が多いです。 

増やす他に、髪がやせてきてしまい、スタイリングが決まらないという理由で、骨組みとして増毛を楽しまれる方もいらっしゃいます」(金子氏) 

マープをしていても、洗髪やドライヤーなど、手入れは地毛と全く変わらないし、寝ぐせもつく。

テレビのCMでもお馴染みのウィッグ接着の見本。腕と髪の毛の間には、人工の皮膚を再現したメッシュ状の素材がある。近づいて見ても全くわからない…

最新のウィッグは「肌を見せる時代」に。自然すぎて…

ただし、地毛が残っていない人は、ウィッグを利用することになるわけだ。その最新事情とは。

「男性の場合は、外出時のおしゃれ感覚のご利用はほぼなく、四六時中、寝ているときもお風呂に入っているときもそのままで構わないという方がほとんどですので、外れなくすることが重要です。 

ハリウッドの特殊メイクに近いのですが、弊社の場合は『ヘアフォーライフ』といって、肌に直接髪の毛を貼り付ける方法を使用しています。 

具体的には、人工の皮膚を再現したメッシュ状の素材に、人の手で1本1本植毛し、それを皮膚専用の接着剤のような粘着クリームで皮膚に一体化させるのです」 

いったん貼り付けたウィッグは、皮膚が約28日周期で新陳代謝することから、途中で剥がれてしまわないよう、2~3週間で来店し、粘着クリームをメンテナンスするのが一般的。

その間は普通に洗髪しても外れず、水も空気も通すため、蒸れることはないという。

「かつては真っ黒なカツラで『隠す』のが主流でしたが、それが不自然さの原因でした。

しかし、今は肌を見せる時代。かぶせる素材がメッシュ状なので、本来の肌が見えるから自然なんですよ。 

さらに、結び目をメッシュ素材の裏に隠し、表面上の結び目を見えなくす工夫もしています。電車の中で、あるいは近くに寄ったときなども、ウィッグの植毛した結び目が見えないと、自然さが全然違うんです」(金子氏) 

ここまで約1時間の説明を終え、金子氏は言った。

「矢内を見て、何か気づきませんでしたか?」

え、まさか……と言うと、矢内氏は頷いた。30歳前後かと勝手に思っていた矢内氏は、実は現在45歳! ご本人いわく、実際の頭髪は「ほとんどない」らしい。

カメラマンを含め、スタッフ全員、すっかり騙されました!

「私自身、将来髪がうすくなると思ってアートネイチャーに入社し、ありとあらゆる技術・製品を試してきました。 

実は私は普通の文系出身で、技術系の知識など何もなかったんですよ。でも、自分自身が使用者だからこそ、薄毛の人が何に困り、何を求めるのかが使用者目線でわかります。自然であることが絶対条件で、どうすれば自然になるかを日々考え、使用者の方々の声を細やかに吸い上げ、製品・技術の向上に生かすことで、進化していけるのです。人生、髪があるのとないのとでは大きく違いますから」(矢内氏)

そんな矢内氏の言葉を受けて、金子氏は満足げに言い放った。

「近距離で1時間話しても全然気づかれなかった。これはアートネイチャーの勝利です!」

  • 取材・文田幸和歌子

    1973年生まれ。出版社、広告制作会社勤務を経てフリーランスのライターに。週刊誌・月刊誌等で俳優などのインタビューを手掛けるほか、ドラマコラムを様々な媒体で執筆中。主な著書に、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)、『KinKiKids おわりなき道』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』(ともにアールズ出版)など。

  • 撮影安部まゆみ

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