数々の名曲を生んだ「小室哲哉のピアノ」が売りに出されていた! | FRIDAYデジタル

数々の名曲を生んだ「小室哲哉のピアノ」が売りに出されていた!

ヤマハが製作費2億円をかけて作った世界にたった2台だけの歴史的逸品

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関東の専門学校に置かれている「小室のピアノ」。ボディは「人間を静かに見守る大木」をイメージしたという

「所在がわからなくなっていた伝説のピアノが、いま水面下で売りに出されているようで、いったい、誰が購入するのか注目が集まっています」

そう話すのは世界の楽器を集めるコレクター。伝説のピアノとは、小室哲哉(63)が所有していた世界に2台しかないものだという。

「1枚の板を何重にも重ね合わせて作られたグランドピアノです。宇宙船をイメージした近未来的なフォルムで、’95年にイギリスで出版されたピアノの歴史を綴(つづ)った図鑑で、″世界の銘器″として紹介されたほど。当初、TM NETWORK(以下TMN)の全国ツアーで小室氏が弾くためにと、ヤマハが最新技術を駆使し、約1年かけて特別に製作したものです」(同前)

特注されたピアノは、1台をヤマハが所有し、もう1台は小室が愛用していた。ヤマハ広報によればピアノは’91年に製作され、価格は不明だという。そのピアノの存在が明らかになったのは、’05年5月放送の『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)だ。小室自らが番組に出演している。

「ピアノはヤマハが約2億円で製作したと聞いていましたが、番組での評価額は4000万円でした。ただ、この手の商品に値を付けるのは難しく、鑑定人らは『ある意味で値が付けられない』と大絶賛していました。なぜなら、このピアノで数々のミリオンセラーを生み出しているからです。

’94年にTMNが解散し、翌年から訪れた小室ブームの中、『DEPARTURES』などでミリオンセラーを出した『globe』を始め、安室奈美恵(44)、華原朋美(47)などの曲でも記録的なヒットを生み出し、一時代を築いたピアノです。それだけにコレクターにとってはいくら出しても欲しい逸品とされてきたのです」(番組関係者)

だが、実はそのピアノを小室は既に手放していた。

小室の関係者が打ち明ける。

「『なんでも鑑定団』に出た頃、小室氏には一時期、年間2億円近い印税収入があったものの、月に3000万~4000万円も出費していたため、小室氏と当時の妻・KEIKO(49)の家計は火の車でした。借金は一時期、10億円近くに膨れ上がり、周囲から金を借りていた小室氏は支援者に、”借金のカタ”として、このピアノを売り渡してしまったのです。彼が経済的に困窮している状況を危惧していた支援者らは小室氏の収入を何とか増やす策を考え、関東近郊に小室氏と共に音楽学校の設立を計画しました。

名誉校長になる予定の小室氏も、『世界に通用する音楽家を育てたい』と夢を語っていたほどです。支援者たちは校舎となる建物を購入し、そこに小室氏が愛用したピアノを設置。地下にコンサートホールを作るなど、着々と開校の準備を進めていました。その最中の’07年にはパシフィコ横浜で『楽器フェア』が行われ、そこにピアノが運び込まれて小室氏が演奏しましたが、実は、この時すでにピアノは彼のものではなかったのです」

そして’08年11月――。小室は音楽著作権の譲渡を巡る詐欺容疑で逮捕される。

「小室氏の逮捕で音楽学校設立の話も消え、世界の銘器も楽器フェアで小室氏が弾いたのを最後に表舞台から姿を消してしまったのです」(別の関係者)

昨年10月にはTMNの活動再開が発表され、先月からは理化学研究所の客員主管研究員に迎えられた小室。再び彼の動向に注目が集まる今、コレクターの間でもピアノの行方が話題になっていたというのだ。そんな中、本誌は関係者を通じて関東近郊にある専門学校にピアノがあることを突き止めたのである。

「所有者から頼まれ、調律やメンテナンスをしながら、今も大切に学校で保管しています。これまで各方面からピアノを譲って欲しいとの話が持ち込まれていると聞きました。現在も中国人富裕層が、購入に興味を示しているそうです」(学校関係者)

伝説のピアノは中国に渡ってしまうのか。所有者を取材すると、こう話した。

「確かに売って欲しいという話は、これまで何度かありましたが、すべて投資や転売目的でしたので、お断りしてきました。私としては、どこの国の誰であろうと、例えば小室さんであっても、このピアノを末永く大切にしてくれる方に買って欲しいと思っています」

果たして伝説のピアノは今後、誰の手に渡るのか――。

このピアノで数々の名曲を生み出した小室。「SKE48」の新公演のプロデュースも決まるなど、徐々に再始動中だ
ピアノの上部はガラス張りになっている。金属部分の加工には金管楽器製作のノウハウが使われているという

『FRIDAY』2022年4月22日号より

  • 取材・文甚野博則

    ノンフィクションライター

  • PHOTO濱﨑慎治

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