悲願の初優勝!次世代ビジュアルクイーン・脇元華の進化の秘密 | FRIDAYデジタル

悲願の初優勝!次世代ビジュアルクイーン・脇元華の進化の秘密

JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)主催の下部ツアー『ステップ・アップ・ツアー』で次期ヒロイン候補がついに覚醒!

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
初優勝を果たした脇元。全選手中トップクラスの飛距離を誇るドライバーと安定したアイアンが武器(写真は2021年のもの)
初優勝を果たした脇元。全選手中トップクラスの飛距離を誇るドライバーと安定したアイアンが武器(写真は2021年のもの)

24歳の女子プロゴルファー脇元華が、『ステップ・アップ・ツアー』の『Hanasakaレディース・ヤンマートーナメント』で初勝利を手にした。1997年生まれで渋野日向子ら“黄金世代”の一つ上の世代にあたる。

脇元は最終日に首位と1打差の2位から出て、5バーディー、2ボギーの69で回り通算7アンダーで逆転での優勝に「勝てて良かった。最後までまったく気が抜けなかった」とホッと一息をついた。

勝因はズバリ、パットの向上だ。2020-21年シーズンは44試合に出場して、賞金ランキング75位に沈んだ。スコアをまとめるのに苦しみ、平均パット数は1.88の86位と低迷。オフには苦手のパットを徹底的に見直した。脇元自身、試合後の会見でこう語った。

「昨シーズンは、本当にパッティングに苦しみました。ゴルフ人生のどん底まで落ちた気がしました。先輩やコーチにいろいろアドバイスをいただき、何でも試して吸収してきましたが、オフに取り組んできたことがやっと実を結び、自信もつきました。昨季、シード権を失った原因のパッティングが勝因に変わりました」

新たな武器が輝いたのは12番(パー4)だ。第2打をグリーンオーバーしてカラーへ。ピンまで7メートルの下りのフックラインだ。落ち着いてラインを読み、スッとストロークした球は、吸い込まれるようにカップイン。脇元も「この12番は大きかった」と振り返る。

ウィニングパットを沈めたあとは、左腕を掲げて笑顔を見せていた。日本の試合で頂点に立つ光景をどれほど思い描いていただろうか。というのも、今まで脇元が歩んできた道のりは、決して平坦ではなかった。

「昨季はずっとパターに悩んでいた」と語るように、今まではグリーン上でのパフォーマンスに課題があった
「昨季はずっとパターに悩んでいた」と語るように、今まではグリーン上でのパフォーマンスに課題があった

アマチュア時代は3度目の挑戦で、2018年にようやくプロテストに合格。しかし国内で出場できる試合はほとんどなく、実戦の場を求めて台湾ツアーQT(予選会)に挑戦し、1位通過を決めた。その年、台湾ツアーの『SAMPO(サンポ)レディス』でプロ初優勝するなど実績を積み重ねたが、国内ツアーで未勝利のため日本ではほぼ無名に近かった。

2018年12月の日本ツアーQTを突破し、2019年には地元・宮崎開催の『アクサレディス』で、初日に65をたたき出して単独首位発進。最終的には4位タイに入って存在感を示した。賞金ランキングも47位に食い込み、初シードを獲得してトッププロの仲間入りも時間の問題かと思われた。

174センチという身長に、長い手足。整った顔立ちで、プロ入り当初からビジュアル面で注目を集めた。しかし当時から「ビジュアル先行は嫌なんです。全然(見た目は)よくないですから」と語り、実力で認められたいという思いを抱いてきた。

ゴルフで辛い過去を経験しているからこそ、優勝して一花咲かせたいとも思っていたことだろう。それが今大会の『Hanasakaレディース』だったことに、脇元は縁を感じているようだった。

「自分の名前(華=はな)が入った大会で優勝できるなんて、一生忘れられないですね。今年の目標はシード権を取り戻すこと。出場できるJLPGA(レギュラー)ツアーも決まっているので、そこで上位に入って、後半戦は出場できるように頑張りたい。このコースで優勝したことは、自信につながると思います」

日本で着実に力をつけ、将来的には米ツアーで戦いたいという夢を持つ。この優勝は夢を叶えるための大きな第一歩となったに違いない。

  • 取材・文金明昱写真共同通信イメージズ、時事通信社

Photo Gallery2

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事