海外旅行者が大幅増加のGW…「夏休み」の計画は5月が勝負の訳 | FRIDAYデジタル

海外旅行者が大幅増加のGW…「夏休み」の計画は5月が勝負の訳

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今年の夏休み、「海外旅行」でおすすめの旅行先をピックアップ

日本人の海外旅行が、いよいよ本格的に再開しそうだ。今年3月に入国規制が大幅に緩和された。そして、最大10連休となった今年のゴールデンウイーク(GW)は、国際線の予約が昨年(2021年)と比べると、全日本空輸(ANA)が5.6倍、日本航空(JAL)が4.2倍に増えたという。渡航先として、ハワイやタイなどが目立つ。

コロナ前の賑わいが戻ったGW初日の羽田空港国内線の出発フロアの様子(写真:アフロ)

ヨーロッパをはじめ多くの国・地域で、入国時の隔離義務はもちろん、陰性証明の提示すら次々と撤廃している。日本では現地出発前72時間以内のPCR検査と陰性証明書がいまだ必要で、入国後の待機なしの条件として、新型コロナワクチンの3回接種が必要だ。ただ、近いうちにこれらもなくなる流れだろう。今年の夏休みには、さらに海外旅行へ出かける人が増えるのは間違いない。

この2年あまり、海外旅行へ実質行くことができなかった。「やっと海外へ行ける!」というムードが高まる中、この夏休み、海外旅行でおすすめの旅行先をピックアップしてみた。航空券やツアーの予約、旅行先での注意点なども合わせて紹介する。

まずは「ハワイ」から。7月にはANAの超大型機も再開予定

日本人定番の人気旅行先、アメリカ・ハワイ。今年のGWにハワイ便が満席で、日本を出発する様子がニュースで報じられた。JTBやHISなど大手旅行会社も、GW直前にハワイへのツアーを販売再開。ANAはハワイ線専用のエアバスA380型機「フライングホヌ」の今年7月からの運航再開を、このほど発表した。

ANA「フライングホヌ」3号機。ハワイへまだ飛び立ったことがない

ハワイへは、ワクチン接種が完了し、規定の陰性証明を提出すれば、入国後の隔離義務はない。「まずは行き慣れたハワイから」と考える人も多いだろう。ANAやJALといった日系航空会社の便があり、ワイキキエリアなどは日本語が通じやすく、ハワイの人々もフレンドリーで過ごしやすい。

ただ気を付けたい点がある。まず、現地のホテル価格の高騰だ。コロナ禍で日本人旅行者の需要が減った一方、アメリカ本土からの旅行者が急増し、ホテルの稼働率は依然高い。円安もあり、ただでさえ高かったハワイのホテル価格がさらに高く感じることは必至。その円安で、外食やショッピングなども軒並み高く感じるだろう。

また、新型コロナの影響による失業者の増加で、現地の治安もさらに悪化していると聞く。日本語が通じやすい場所とはいえ、街歩きやビーチ散策などは重々気を付けたい。

日本から近い「アジア」は“開国”状況によって異なる

日本から近い海外であるアジアも、コロナ前は人気が高かった。だが現在、観光目的での入国をいまだ禁じている国・地域もあるので、注意が必要だ。

2022年4月末現在、入国時の隔離なしであるアジアの国々は「タイ」「シンガポール」「マレーシア」「フィリピン」「インドネシア」「ベトナム」など。いずれの国々も、日本出発前のPCR検査もしくは抗原検査における陰性証明書、ワクチン接種の完了、指定の書類提出などいくつか入国条件はあるものの、入国後に実質隔離が不要というメリットは大きい。

関西空港は国際線の便数が少なく、ゲートの空きが目立つ

気を付けたい点は、飛行機の運航便がいまだ少ないこと。以前のようなLCC(格安航空会社)もまだほぼない状況で、大手航空会社の便のみだと航空券の運賃は高めだ。また「マスク」着用義務も、欧米諸国より厳しい。

一方、韓国、台湾、香港(中国本土含む)などは、観光目的での入国を認めていない。ただ、韓国は4月から入国規制を徐々に緩和し、5月から国際線の発着数も増やすため、近いうちに旅行者でも入国できるようになりそうだ。

南半球「オセアニア」もウィズコロナで次々と開国

日本と時差がほぼなく、南半球にあるオーストラリアニュージーランドも、日本人旅行者に人気が高い場所だ。この両国も、ウィズコロナの姿勢で旅行者への門戸を開いた。

オーストラリアは、2022年2月から、ワクチン接種の完了を条件に、入国後の隔離義務を撤廃した。旅行目的での入国も可能だ。陰性証明書の提出も、4月に撤廃されている。オーストラリア入国後24時間以内に抗原検査またはPCR検査を受け、陰性結果が出れば待機解除となる。

オーストラリアではクルーズ船の寄港禁止も解除された。写真は、4月18日にシドニー港の旅客ターミナルに停泊するクルーズ船(写真:アフロ)

ニュージーランドは、2022年5月2日から、日本を含むビザ免除国からの旅行者に対する入国制限を撤廃。ワクチン接種完了、出発前の陰性証明書の提出、ニュージーランド到着時と到着5日目または6日目に抗原検査を受ける必要がある。それでも管理施設などでの隔離などがないのは大きい。

この両国も、日本との航空便はいぜん少ないが、今後増便の計画はあると聞く。物価はもともと日本よりも割高で、昨今の円安によりさらに現地滞在費が厳しくなりそうだが、まずは入国できるようになっただけ大きな前進だ。

ウクライナ情勢で「ヨーロッパ」は長期的に厳しい状況が続く

日本人旅行者に人気が高い「ヨーロッパ」は、すでに入国規制を大幅緩和している。日本出発前の陰性証明が必要なく、ワクチン接種の有無すら問わない国・地域すらある。マスク着用義務が一部残るものの、すでにアフターコロナに近い状況と言っていい。

今年4月にヨーロッパを取材した際の記事が、以下の通り。

■「『実はもう行ける』日本人の海外旅行…最新リアルレポート」はコチラ

フィンランドのヘルシンキ・ヴァンター空港。コロナ前は東アジア便が多かったが、ロシア上空を飛行できなくなり、その多くが欠航。空港も欧米人以外ほぼいない

しかし、ヨーロッパ旅行はこの夏休みも非常に厳しい。というのも、ロシアのウクライナへの武力侵攻により、日欧間の航空便がロシア上空を迂回する飛行ルートを余儀なくされ、通常より大幅に飛行時間がかかっている。日系および外資系エアラインとも便数を絞って運航を続けているものの、その運賃も以前より高い。

加えて、フライト時間が長い分、燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)も高くなり、旅行費に重くのしかかる。現在、旅行会社が募集するヨーロッパのツアーを見ると、旅行代金が1週間で40~50万円というのも珍しくない。ウクライナ情勢に収束の気配は見られず、戦争というリスクもあるため、他の海外以上に難しい。

海外旅行で特に気を付けたい「日本入国時」「燃油サーチャージ」 

コロナ禍の海外旅行で最もハードルとなるのは「日本入国時」と言う人が多い。筆者も2度経験し、まさにその通りだと思う。

日本へ帰国する際、まず、現地出発72時間以内にPCR検査を受け、陰性証明書を入手する必要がある。しかもその書類は「日本政府推奨フォーマット」の書式にのっとった紙。現地でPCR検査を自分で受け、その紙にしっかり書いてもらうには、それなりの語学力とコミュニケーション力が必要だ。日本語で現地サポートしてくれるサービスや日本人医師がいる病院なども主要都市なら確実にあるので、語学に自信がない人などはぜひ活用してほしいが、その代金はかなり高い。

フランス・パリのシャルルドゴール空港にある新型コロナ検査場の案内。筆者もここで受けた

そして、日本到着時にも、抗原検査がある。つまり、2度の検査を受けないと日本に入国できず、2度も陽性と判定されるリスクがあるのも覚悟してほしい。陽性になると隔離または待機しなければならず、現地出発前だと帰国便に搭乗できず、日本到着時だと待機義務が生じる。待機期間中はもちろん仕事へ行くことができない。リモートワークが認められている人はまだいいが、出勤義務がある人はさらに仕事を休む必要があり、職場にも迷惑がかかるだろう。新型コロナはどの国・地域も完全には収束しておらず、ワクチン接種を完了しても陽性となるリスクはある。万が一、現地で陽性となった場合を想定しての旅行保険も加入しなければいけない。

国際線航空券に上乗せされる「燃油サーチャージ」も厳しい。特に今年6月以降の発券分から、さらに値上げされる。例えばJALだと、タイ/マレーシア/シンガポールなどで9,800円から19,600円に、ハワイで12,700円から23,600円など。もし、夏休みに海外旅行を計画しているなら、5月中の発券を強くおすすめする。

2022年6月1日以降7月31日まで発券の燃油サーチャージの金額(JALのプレスリリースより抜粋)

なにより気を付けないといけないのは、日本を含む各国の入国状況だ。この2年あまり、変異株が感染拡大するたび、入国基準が随時変わった。渡航先そして日本の入国規制に関する情報は、毎日でもチェックすべき。渡航予定が決まったらすぐに「たびレジ」へ登録してほしい。日本の水際対策に関する情報、現地の日本大使館からの情報などが逐一メールで送られてくる。

■記事中の情報、データは2022年5月5日現在のものです。

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  • 文・写真(特記以外)Aki Shikama / シカマアキ

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