『生田家の朝』は失敗? 日テレvs.テレ朝「朝の視聴率バトル」 | FRIDAYデジタル

『生田家の朝』は失敗? 日テレvs.テレ朝「朝の視聴率バトル」

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

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12月10日にスタートした日テレの朝ドラ『生田家の朝』。『ZIP!』終盤の7時50分ごろから約7分間放送され、CMを挟んで『スッキリ』が始まる
12月10日にスタートした日テレの朝ドラ『生田家の朝』。『ZIP!』終盤の7時50分ごろから約7分間放送され、CMを挟んで『スッキリ』が始まる

日本テレビによる7分間の朝ドラマ『生田家の朝』が、情報バラエティ『ZIP!』内で12月10日からスタートした。企画プロデュースと主題歌は福山雅治、脚本は『向田邦子賞』を受賞したバカリズム、主演は尾野真千子とユースケ・サンタマリアという気合の入りようだ。「日テレが新たな挑戦に踏み切った背景には朝の情報バラエティの苦戦がある」と同局の制作スタッフは語る。

「朝のワイドショーは『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)が2年連続で視聴率トップ。昨年秋、羽鳥の牙城を崩すべく、日テレは同時間帯のワイドショー『スッキリ』にエースの水卜麻美アナを投入。勝負に出たのですが……テコ入れ当初は『モーニングショー』の視聴率を抜く日もありましたが、その後は視聴率が下落。差は開く一方でした。ならばと『ZIP!』と『スッキリ』の間に朝ドラを放送することで、両番組の視聴率アップを図ろうとしたわけです」

この朝ドラ作戦も失敗に終わるようだと、「粛清が待っているかもしれない」と先の制作スタッフは言う。

「ハワイ旅行プレゼント企画など、とにかく日テレは『スッキリ』にカネをかけてきましたからね。ただ、原因はそこではない。現場の分析では、サブMCを務める『ハリセンボン』近藤春菜のコメントに説得力がなく、主婦層に支持されていないのが苦戦の理由。彼女はMCの加藤浩次の推しで加入した背景があるから、彼女だけクビにするわけにはいかないでしょう。このまま視聴率がズルズル下がり続ければ打ち切りもありえますよ」

水卜アナを『スッキリ』に取られた昼の情報番組『ヒルナンデス!』は『バイキング』(フジテレビ系)に視聴率で抜かれるなど、朝と昼の帯番組が大苦戦していることで、10月には58ヵ月守ってきた視聴率三冠王の記録が途絶えている。

「昨年秋と今春はほぼ改編ナシだったことが話題になりましたが、攻めずに守りに徹したことが数字的に裏目に出た形です」(番組プロデューサー)

三冠王から転落した翌月には、同局を代表する人気番組『世界の果てまでイッテQ!』の祭り企画でヤラセ疑惑が発覚。今月4日には、元日恒例番組『ウルトラマンDASH』の収録中に『TOKIO』の城島茂(48)がケガをした。

「実は『イッテQ』の祭り企画を主に請け負っていたコーディネーターは『ザ!世界仰天ニュース』にも関わっていて、一部のVTRがお蔵入りになった。局内は一時、お通夜状態でしたよ。『M―1グランプリ』での暴言騒動に世間の関心が移ったため、局員たちもホッとしていることでしょう」(日テレ関係者)

明るい話題といえば、新企画お試し番組の『サンバリュ』から有望な企画が続々と生み出されていること。

「今秋、ゴールデンに昇格した『THE突破ファイル』など、日テレはソフト開発には定評がある。再び三冠王に返り咲く力はまだ残っているはず」(放送作家)

このまま没落するか、復興するか――王者の動きに注目が集まっている。

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