長澤まさみ、広瀬すず、北川景子…話題映画「出演女優」の素顔
「説明を受けて、一人で地味に撮影してました。『もうちょっと足を上げて』とか『ヒジが上』とか『倒れる時に木が倒れるように真っ直ぐに』とか……。一人の撮影って大変だなって思いながらやっていました」
5月25日、東京港区「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」で行われた映画『シン・ウルトラマン』の大ヒット御礼舞台挨拶で、主人公の相棒・浅見弘子役の長澤まさみ(34)は笑みを交え撮影での苦労話を明かした。
『シン・ウルトラマン』は、公開2週間で観客動員数が150万人を超える大ヒット作。興行収入は22億円近くにのぼる。注目されるのが長澤の演技だ。
「長澤さんは、ブルーリボン賞主演女優賞(19年『コンフィデンスマンJP』)や日本アカデミー賞最優秀主演女優賞(20年『MOTHER マザー』)など数々の賞を獲得している名優です。コミカルな役からシリアスな人物まで、どんな演出にも対応できる稀有な女優ですよ。
『シン・ウルトラマン』で演じているのは、思い切りの良い知的な女性です。どこかコメディチックなところもある難しい役どころですが、見事にこなしています」(大手映画会社社員)
広瀬すずの「必死過ぎる」演技の中身
話題の映画で、輝きある演技を見せているのは長澤だけではない。
『流浪の月』の広瀬すず(23)や多部未華子(33)、『大河への道』の北川景子(35)、『ハケンアニメ!』の吉岡里帆(29)や尾野真千子(40)……。名女優たちが、各作品を牽引しているのだ。
「特に驚かされたのが、広瀬さんの演技です。5月13日に行われた『流浪の月』初日舞台挨拶では、本人も『もう必死過ぎました』と感慨深げに語っています。誘拐事件の被害者である広瀬さんと、加害者の松坂桃李さんが15年ぶりに再会するというストーリーです。
広瀬さんが『必死過ぎる』演技を見せたのは、恋人役である横浜流星さんとのラブシーン。濃厚なキスを交わし両脚を持ち上げられる、大胆な濡れ場を演じています。広瀬さんと言えばマジメでストイックなイメージがある。今回の映画で、良い意味で印象を裏切っています。大人の女優として一皮むけた印象を受けました」(同前)
出演作品により、新しい顔を見せてくれる名女優たち。ぜひ劇場で好演を直に鑑賞いただきたい。
- 撮影:足立百合、中村和彦 西 圭介 根本麻紀 山田次郎