阿部寛「人混みの中で全力ダッシュ」が放った圧倒的オーラ

５月のとある夜、仕事帰りの人たちで賑(にぎ)わう水道橋駅（千代田区）近くの雑居ビル街。その一角にひときわ目立つ長身の男が現れた。俳優の阿部寛（57）だ。

コートを着込んで大きなカバンを肩から提げ、目の下にクマを浮かべて待機する阿部。カメラが回ると猛ダッシュ。スピードを落とさず大急ぎで角を曲がり、待ち合わせていた女性に茶封筒を渡す。その女性は封筒の中の現金を確認し、去っていく……というシーンだった。

「本作は、映画『ドライブ・マイ・カー』も担当した制作会社Ｃ＆Ｉエンタテインメントが手掛ける配信ドラマ。日本のみならず、世界に配信される予定とあって、阿部にとって演技を世界にアピールするまたとない機会でしょう」（芸能プロ関係者）

何度も何度も走り込み、やや疲れた様子の阿部。撮影の合間は、椅子に座って休む一方で、格闘技グッズ販売店『闘魂ＳＨＯＰ』のディスプレイを興味深そうに外から眺める場面も。彼の闘魂の日々はまだ続きそうだ。

「FRIDAY」2022年6月10日号より