堺雅人が「ジャンパー&スニーカー」のラフなファッションで”隅田川に臨む高級料亭”に現れた
超豪華キャストが勢揃いする今夏のTBS『日曜劇場』で再スタート
あたりがすっかり暗闇に覆われたころ、隅田川に臨む高級料亭前にワンボックスカーが次々と横付けされた。なかにはメルセデス・ベンツのバンもある。
物々しい雰囲気の中、ジャンパー、スニーカーとラフな格好をした男が現れた。マスクで顔は隠れているものの、サラサラヘアと異様な目ヂカラで一目瞭然、俳優の堺雅人(49)だ。

彼の到着から間を置かず、スーツ姿の小日向文世(69)が登場。降り出した雨に濡れないよう、お付きの女性が傘をさしかけている。そのすぐ傍には演出家で監督の福澤克雄氏(59)の姿があった。
『華麗なる一族』や『下町ロケット』、『半沢直樹』などを手掛けた、TBSの上席役員待遇エキスパート職員である。
「堺さんが主演する、TBSドラマの看板枠『日曜劇場』で7月から放送される『VIVANT』のロケですね。原作・演出が福澤さん、阿部寛(58)、松坂桃李(34)に二階堂ふみ(28)、役所広司(67)と主演クラスで脇を固めた最強布陣で臨む”絶対に負けられない”ドラマです。この前日は、大手町の丸紅の社屋を借りてロケをしていましたね」(キー局プロデューサー)
なぜ、「絶対に負けられない」のかといえば、これが堺の再出発作品だからだ。
「堺は昨年末をもって大手芸能プロ『田辺エージェンシー』を退社。フリーとなりました。社会現象にもなった『半沢直樹』等の大ヒットなど、堺に足を向けて寝られないTBSとしては、門出を盛大に祝ってさらに関係を強化したいのでしょう」(芸能プロ幹部)
7月スタートなのにもう撮影が始まっているところに、「堺への気遣いが見られる」と芸能ライターの渡辺剛氏は言う。
「’20年の『半沢直樹』は放送開始2ヵ月前にクランクイン。家事も育児も妻の菅野美穂さん(45)に任せきりで、幼子たちの寝顔しか見られない日々が続きました。あれから3年がたち、長男は小学校にあがり、長女は保育園に通い始めました。可愛い盛りです。今回の余裕を持った撮影スケジュールであれば、家族との時間も十分に持てるはず。また、『VIVANT』の出演オファーを受ける条件に”番宣稼働ゼロ”があったといいます。そもそも、前事務所から独立したのは、主演や大作にこだわり、番宣での稼働にも注力するという前事務所の方針と合わず悩んでいたから、と言われていますから」
夜11時前に撮影は終了。微笑みをたたえた堺が料亭から出てきた。解き放たれた喜びを、噛み締めるように。




『FRIDAY』2023年3月24日号より
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PHOTO:結束武郎