小池栄子『鎌倉殿の13人』で見せた”目力と圧倒的存在感”のワケ | FRIDAYデジタル

小池栄子『鎌倉殿の13人』で見せた”目力と圧倒的存在感”のワケ

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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の撮影後、NHKの前でたたずむ小池栄子。そのオーラはまさに大女優の風格だ
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の撮影後、NHKの前でたたずむ小池栄子。そのオーラはまさに大女優の風格だ

《1年半、政子を誰よりも愛し、政子と心中する気持ちで演じさせて頂きたいと思います。“猛女”とよく例えられますが、そうではない、それだけではない魅力的な政子として視聴者の皆様の記憶に残れるよう頑張りたいですね!》

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の公式Twitterで北条政子役を演じる小池栄子は、そう意気込みを語っていた。確かに、政子といえば、気が強くて嫉妬深く、冷酷でヒステリックというイメージが定説である。

「小池さんは身長が170センチ近くあり、41歳とは思えないほど未だグラビア時代と変わらぬ抜群のプロポーションを誇っている。撮影のために局内を歩いている彼女の存在感は圧倒的です。

“個性的なキャラを演じれば右に出るものはいない”と言われるほど演技力があり、その個性を生かす上で彼女の1番の武器といえば、やはりあの強烈な目力です。そんな小池さんが“猛女”政子を演じると知って、まさにイメージにピッタリと感じた視聴者も少なくなかったはずです」(NHK関係者)

しかし、小池が語った通り、これまで小池が演じている政子は、いわゆる“猛女”ではない。

例えば、政子の猛女ぶりを表す史実として最も有名なのが、夫である源頼朝が浮気相手である亀の前(かめのまえ)を別邸に囲っていることを知り、『亀の前を家ごとぶっ潰してしまえ』と命じた『亀の前事件』だ。だが、『鎌倉殿』では、政子の目的は形だけ打ち壊しで、「少し頼朝に肝を冷やしてもらう」程度だったのだが、源義経の介入によって思いがけず全壊させてしまう。それを知った政子は、「こんな大事になるなんて」と狼狽えている。

他にも、頼朝の妾だった新垣結衣演じる八重を「あの女」呼ばわりし、息子を失い傷心の八重の前で、頼朝は自分の夫であると満面の笑みでマウントを取る政子の冷徹な一面を見せる。かと思えば、弟である北条義時の妻になった八重を労わるような仕草を見せたりと、小池の政子は実に様々な表情を見せてくれるのだ。

「小池さんの演じる政子は、頼朝の正妻としては意見しつつも逆らうことはせず、控えめという印象です。ただ頼朝亡き後、出家し後家となってからは政治に関与し、尼将軍として大いに采配を振るうことになります。

その時、小池さんはどんな政子を演じるのでしょうか。主人公である小栗旬さん演じる北条義時を“くってしまう”ほどの存在感を見せてくれる気がしてなりません」(同・NHK関係者)

グラビアアイドルとして芸能界デビューした小池だが、本来は女優志望だった。しかし、

「そんなに太っていては映像では使えない」

と言われ、泣く泣くグラビアアイドルに。だがすぐに、頭の回転が速く、コメント力に優れている小池はバラエティ番組で頭角を現し、同時に女優業にも進出していく。

’11年公開の映画『八日目の蝉』ではアカデミー賞助演女優賞を獲得。女優としての体調管理、スタイル維持のために1日2リットルの水を飲み、揚げ物は一切食べないというストイックな一面も持つ。

昨年、ウェブ媒体のインタビューで女優としての自身をこのように分析している。

「私が苦手なのは、“ゼロからイチを生み出す”という作業です。与えられたものを、1から3に、1から5に、というのは大丈夫なんですけど」

さて、史実から与えられた“猛女”という政子を今後、どう肉付けしていくのか。その変貌ぶりを是非、楽しみたい――。

  • PHOTO足立 百合

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