社内不倫に溺れた27歳女性が見た「妻の強さ」と「地獄の反撃」 | FRIDAYデジタル

社内不倫に溺れた27歳女性が見た「妻の強さ」と「地獄の反撃」

【実録シリーズ】「不倫にはワケがある」亀山早苗レポート

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<不倫をきっかけにした事件が後を絶たない。27歳だった女性が、既婚の社内男性と交際、その関係が妻に露呈した。甘い言葉から一転、不誠実な態度をとる男性と、容赦なくなじるその妻。彼女は男の自宅に放火し、幼児2人が焼死した。1993年に東京都下で起きたこの事件は、当時大きな反響を呼んだ。彼女は今も服役中、相手男性はその後、妻との間に2児をもうけたという。「妻の座」がもつ圧倒的な強さとは…。大人の男女を取材する亀山早苗氏のレポート>

既婚者との「恋」。職場の上司と関係を深めていった彼女が行き着いたのは…

職場の上司に恋をした

不倫が露見したとき、「サレ」側はしばしば「結婚なんて、紙切れ1枚。夫婦関係は簡単に崩壊する」と案じる。一方、不倫の相手は「その『紙1枚』が強固。結婚という『契約』のない身はあっけなくつぶされる」と感じる。

カリンさん(30歳)は、終わった「不倫」を思いだし、今も恐怖で震えることがあると言う。彼女は大学を卒業後、とある中堅メーカーに就職した。

27歳のとき、職場に異動してきた上司のマツオカさんを好きになってしまいました。いけないとは思ったけど、毎日顔を合わせ、毎日一緒に仕事をしていると情が移る。尊敬の念が恋愛感情に変わっていきました」

3年つきあっていた同世代の男性と別れた直後のことだった。既婚者の上司、マツオカさんを食事に誘ってみた。あえて軽く「結婚まで考えていたのに、フラれちゃったんですよぅ。慰めてくださいよ」と。「しかたないな」と苦笑しながら、15歳年上の彼は食事に連れて行ってくれた。

「ダメだよ」と言いながらも…

その後も定期的に食事に誘った。ときには彼女のほうが「お礼に」と、ごちそうしたこともある。あるとき、酔ったふりをしてひとり暮らしの自宅に入れたのは、カリンさんの「計算」だった。恋心が募り、これ以上、我慢できないと思ったからだ。この人を、どうしても自分のものにしたかった。

「彼は『ダメだよ』と言いながらも関係をもった。そして『僕はきみを幸せにはできない』と言いつつ、『妻は子どもにしか関心がないんだ』とも言う。私が彼の言葉に乗せられたのがいけないのか、のめりこまないようにさせながら興味を引こうとし続けた彼がいけないのか、今となってはわかりません」

不倫に落ちる既婚男性は女性に対し、真正面から、全人格的につきあおうとしないことが多い。半身を後ろに向けたまま、いつでも逃げられる体勢をとっている。その不誠実な姿勢が、女性を「追いたい」気持ちにさせるという皮肉な結果となる。

「そういう関係になってから、週に1回くらい、彼はうちに来るようになりました。自宅が遠いので、平日に泊まっていくこともあった。だけど週末は必ず家にいる。家族は大事だったんだと思います。さりげなく、週末は私的なLINEはしないでね、みたいなことを言われたように記憶しています。私の暴走が怖かったんでしょうね」

自分の心にブレーキをかけつつも、素敵な上司への思いを止められなくなっていた。今思えば、結婚しているからこそ、妻の愛情がかかっているからこそ「素敵な」男性だったのかもしれないのだが。

家族の話はむしろ優越感に

当時、彼には10歳と7歳の子がいた。ときに子どもの話もすることがあった。下の娘が七五三で着物を着た写真を見せてもらったが、彼女は特に不快にはならなかった。彼女は目の前の彼を欲しながら、その背景にあるものすべてを愛そうとしていたという。

「以前、友人が不倫していたとき、彼女は『家族の話なんていっさい聞きたくない』と言ってたんです。でも私はむしろ聞きたかった。家族のこともふくめ、彼を取り巻くすべてのことを知りたかった。奥さんの話も聞きました。馴れそめとか。学生時代からの友人で、卒業して6年後くらいに再会、そのまま結婚したと言っていましたね。そういう話を聞くたび、私は彼の家族を知っているけど、彼の妻は私の存在すら知らない。私のほうが彼と密接な関係を築いている。ちょっと優越感がありました」

あるとき彼がぽつりと、「妻とはもうただの家族だから」とつぶやいたのにも、彼女の心は反応した。妻とは男女関係はないと受け取ったのだ。心と体、両方で自分は彼を魅了すると決意した。

彼とのデートの様子を「匂わせた」写真をアップしたこともある。たとえばレストランで食事をしたとき、料理の写真の向こうに彼の手だけがぼんやり見える、そんな風景。友人からは「誰とデートしてるのよ」とツッコミが入る。それを彼女は楽しんでいた。彼はSNSをまったくしない人だった。

ふたりで旅行に行ったその晩に

会いたいときに会えない状況もあったが、それでもカリンさんは「耐えた」という。なぜなら彼が好きだから。彼は彼女のそんな気持ちもわかってくれた。1年半つきあっている間に2回、1泊旅行に出かけたこともある。

「離婚して結婚したいけど、子どもへの責任がある。子どもが成人するまで待ってほしいと彼が言うようになりました。最初は私からアプローチしたけど、つきあっていくうちに彼の本気度がわかるようになったのがうれしかった」

2度目の旅行から帰ってきたその日のことだ。自宅マンションのエレベーター前に、中年の女性がうろうろしていた。見たことのない人だなと思ったが、そのままエレベーターに乗った。その人も一緒に乗り込んできた。

「…なに?」

職場の上司と交際、秘密の旅行から帰ったとき、自宅前にいたのは…。27歳だった彼女が経験した、妻からの「地獄の反撃」…。【後編】「妻の攻撃と彼の保身…社内不倫に溺れた女性が受けた「仕打ち」につづく。

  • 取材・文亀山早苗

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