<figure id="attachment_259502" aria-describedby="caption-attachment-259502" style="width: 2000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="db8c2408"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/08/1123.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-259502" class="wp-caption-text">新行市佳（しんぎょう・いちか）／1992年11月9日東京都生まれ、秋田県育ち。2015年4月よりニッポン放送のアナウンサーに。現在は平日朝6時から生放送の『飯田浩司のOK! Cozy up!』アシスタントを担当する。（撮影：花村克彦）</figcaption></figure>
<p class="p1">新型コロナウイルスの影響で休校やリモートワークなど、自宅で過ごす時間が増えた昨今、ラジオへの需要が高まっている。スマートフォンやパソコンでも各局のラジオが聴ける『radiko』の全国のユーザー数は2020年3月以降、顕著に増加し、その後も高水準を維持、直近の2022年5月には過去最高のユーザー数を記録したという。</p>
<p class="p1">『radiko』だけでなく、ネット上でさまざまな音声や動画番組を見ることができる『Podcast』など無料サービスも充実。ラジオそのものを触ったことのないような若い世代も気軽に利用ができ、身近に感じることのできるメディアのひとつとなった。</p>
<p class="p1">普段は”声”だけでリスナーと接するラジオアナウンサー。縁の下の力持ち的存在の彼・彼女らにも、近年注目が集まっていることはご存知だろうか。なかでも、今年で開局68周年を迎えたニッポン放送の『アナウンサーカレンダー』は、三省堂書店のカレンダー部門で、6年連続売り上げ1位を記録するなど完売続出。業界で注目の的となっている。</p>
<p class="p1">このたびニッポン放送所属のアナウンサー全4名に撮り下ろし＆インタビューを実施。変化の真っ只中にいるラジオアナウンサーの世界に迫った。</p>
<p class="p1">第1弾は、2015年入社の新行市佳（しんぎょう・いちか）アナウンサー（29）。平日朝6時から2時間生放送の帯番組『飯田浩二のOK! Cozy up!』でアシスタントを務める他、選挙特番なども任される実力派だ。</p>
<p class="p1">8月10日には、生放送の番組内で3歳年上の会社員と結婚したことを発表して話題に。新行は「大好きな特撮の話で意気投合したことをキッカケに、3年ほどお付き合いしていた」と、共通の趣味「特撮」を通じてヒーローショーや聖地巡礼などで愛を育んだことを明かし、その「特撮婚」は世間からも大きく祝福された。</p>
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<p><a href="https://friday.gold/article/126119">『FRIDAYサブスクリプション』（有料サイト）では新行市佳アナウンサーが「特撮愛」を語る特別インタビュー＆スペシャル撮り下ろしを公開中！</a></p>
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<h2 class="p1">音楽家からアナウンサーに、夢が変わった瞬間</h2>
<p class="p1"><span class="strongInContent">「ラジオの魅力は、生活の一部に溶け込みやすいことだと思います。音楽と一緒で、聴きながら家事をしたり、朝の支度をしたり、仕事場に向かったり。視覚情報がないぶん、”ながら聴き”ができる気軽さがありますよね。私自身も、お風呂に入りながらや掃除をしながら聴くことも多いです」</span></p>
<p class="p1">新行アナは秋田県出身。母の影響で小学１年生の頃からエレクトーンを習い、当時の夢は”音楽家”だった。幼少期からコンクールで金賞を受賞するなど才能を発揮。高校時代にはセミプロとしてユニット活動を行うようになる。しかし、勉強とエレクトーンの両立に悩み「私は音楽で食べて行く覚悟ができない」と感じ、音楽大学への受験を断念。そんな折にアナウンサーへの道を意識する出来事がやってきた。</p>
<p class="p1"><span class="strongInContent">「高校で開催されたプレゼンテーションの大会で私がマイクを持って発表したところ、それを見た先生から、『アナウンサーに向いているんじゃない？』と言われたんです。当時は音楽の道を諦め、目標を失っていた時期でした。先生からのふとした言葉でしたが、そんなタイミングでもあったので『じゃあやってみようか』と（笑）。フラットな気持ちでアナウンサーを目指そうと思ったんです」</span></p>
<p class="p1">その後、日本女子大学への進学を機に上京。3年生の秋からアナウンススクールに通い始める。基礎を学びながら就職活動を続け、2015年4月より晴れてニッポン放送のアナウンサーになった。</p>
<figure id="attachment_259505" aria-describedby="caption-attachment-259505" style="width: 2000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="25576b90"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/08/1209.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-259505" class="wp-caption-text">原稿を読む際に使用するストップウォッチは仕事に欠かせないアイテム（撮影：花村克彦）</figcaption></figure>
<p class="p1">入社して1ヵ月ほどが経ったころ、人生で初めての”単独中継”の機会が訪れた。平日朝8時から放送されている情報バラエティ番組『あなたとハッピー！』でのことだった。</p>
<p class="p1"><span class="strongInContent">「中継コーナーでその日のお天気を伝えました。5月のよく晴れた、日差しがとても眩しい日だったことを覚えています」</span></p>
<p class="p1">ただでさえ緊張する新人に、この日はさらなる試練が与えられていた。</p>
<p class="p1"><span class="strongInContent">「私がエレクトーンを弾けることをスタッフさんが知っていて、『現場にキーボードを持っていって、いまの気持ちを弾いてみて』とムチャ振りをされていたんです。本番では緊張で手が震えるし、上手いのか下手なのかもよくわからなくて……。</span></p>
<p class="p1"><span class="strongInContent">なんとか事故なく放送を終えた後、安堵のあまり泣いたことを覚えています。新人にもこういうことをさせる遊びゴコロがニッポン放送ならではですが、当時は『なんてことさせるんだ！』って思いましたね（笑）」</span></p>
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<div data-friday-nextpage-lead="経験を積んだ今、言えるようになった自分の考え"></div>
<h2 class="p1">ラジオならではの機動力を生かした甲子園取材</h2>
<p class="p1">現在入社8年目。数々の現場をこなし、実績を積み上げてきたなかでも特に思い出深いというエピソードがあるという。それが2018年、第100回の節目を迎えた夏の甲子園決勝のリポートだ。</p>
<p class="p1">新行の出身地・秋田県の金足農業高校が決勝まで進み、世間では”金農フィーバー”の社会現象まで巻き起こった時のことである。新行の思い入れはもちろん強く、志願して現地に向かった。</p>
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<p class="p1"><span class="strongInContent">「その年の夏は2回、日帰りで甲子園に行きました。1回目は週末に、2回目は決勝戦の日に取材で、でした。決勝戦が行われた日は平日。当時からもう帯の生放送に出演していたため、深夜2時半には起きて、朝6時から2時間の放送を終えると朝8時。それから東京駅に向かい新幹線に飛び乗ったんです。決勝戦は現地リポートも兼ねていたので、1人で機材を持って行きました」</span></p>
<p class="p1">たった1人で取材し、現場の声をスタジオやリスナーに届ける。これぞラジオならではの機動力だろう。</p>
<p class="p1">地元・秋田県代表の球児たちの奮闘を胸を熱くしながら見守る新行アナ。だが試合は強豪・大阪桐蔭高校が13-2で制したのだった。</p>
<figure id="attachment_259510" aria-describedby="caption-attachment-259510" style="width: 2000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4250b58a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/08/1265.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-259510" class="wp-caption-text">ボイスレコーダーで現場の声を拾う（撮影：花村克彦）</figcaption></figure>
<p class="p1"><span class="strongInContent">「甲子園の入り口で、『大阪桐蔭の壁は厚く…！』と大号泣しながらのリポートでした。私があまりにも泣いているから、スタジオはなんとも言えない空気になっていたと思います（笑）。本当にすごく夢中になった大会なので、今でもその年の甲子園メンバーは応援していますね。</span></p>
<p class="p1"><span class="strongInContent">甲子園リポートをした翌日も朝6時から生放送はあったので、夜には東京へ帰り、そのまま会社の宿直室に泊まって翌朝に備えました。自ら『行かせてください！』とお願いして行ったものの、いま思うと、すごく無茶なことをしてますね」</span></p>
<p class="p1">現場取材の思い出を楽しそうに振り返る新行は、自身を「熱しやすいタイプ」だと分析する。夢中になったものへの熱量は大きく、それはもちろん仕事に対しても発揮される。</p>
<p class="p1"><span class="strongInContent">「コージーアップ（『飯田浩司のOK! Cozy up!』）でメインの飯田アナウンサーが休暇をとるタイミングで、パーソナリティを任せてもらっています。つい先日、代打をする機会がありました。これまではディレクターから渡されたニュースを扱うのに精一杯だったけれど、今回初めて、『このニュースを取り上げるのはどうでしょう』と、私の考えを伝えたんです。</span></p>
<p class="p1"><span class="strongInContent">これまでは、私の考えを言うなんておこがましいと考えていたんですが、自分含めてスタッフの人と取り上げるニュースやその切り口を考えることができたのはすごくいい経験でした。その時はちょうど、最低賃金についての議論がされているというニュースがあって。働く人の立場から見れば上げてほしいなぁと思うけれど、客観的に見たらどうなんだろう？と。そこで数量政策学者の高橋洋一さんに、解説していただく時間を番組のなかで設けたんです。するとさまざまな立場のリスナーの皆さんから感想が寄せられました」</span></p>
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<p class="p1">小規模だからこそ密なコミュニケーションができる番組スタッフや出演者に、リアルタイムで生の意見を届けてくれるリスナーたち。ラジオ番組だからこそ持つことができる人との繋がりを通し、新行アナは経験を積んでいる。その先にある展望はどんなものなのだろうか。</p>
<figure id="attachment_259511" aria-describedby="caption-attachment-259511" style="width: 1331px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="dce9c260"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/08/1031.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-259511" class="wp-caption-text">新行市佳アナウンサー（撮影：花村克彦）</figcaption></figure>
<p class="p1"><span class="strongInContent">「一言でアナウンサーといっても、いろいろなアプローチの仕方があると思っています。私は、その道のプロからじっくりとお話を引き出すインタビュアーになれたらな……と思っています。リスナーの皆さんと様々な情報を繋ぐ、パイプのような存在になれたらいいですね」</span></p>
<p class="p1">私生活でも新たなスタートを切った新行の、今後にもぜひ注目したい。</p>
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<p class="p1">profile<br>
新行市佳（しんぎょう・いちか）<br>
1992年11月9日東京都生まれ、秋田県育ち。<br>
日本女子大学人間社会学部現代社会学科卒業後、2015年4月よりニッポン放送のアナウンサーに。<br>
現在は平日朝6時から生放送の『飯田浩司のOK! Cozy up!』アシスタントを担当する。<br>
特撮好きが有名で、他局の特撮番組への出演や『機界戦隊ゼンカイジャー』(‘21年～’22年／テレビ朝日系)にはアナウンサー役で2度起用されるほど。<br>
公式ブログ<a href="http://www.1242.com/blog/shingyo/">『新行市佳のドレミファブログ』</a></p>
<p><a href="https://friday.gold/article/126119">『FRIDAYサブスクリプション』（有料サイト）では新行市佳アナウンサーが「特撮愛」を語る特別インタビュー＆スペシャル撮り下ろしを公開中！</a></p>
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花村克彦

松島茜

加藤志穂

ニッポン放送・朝の顔である新行市佳アナウンサー。結婚発表したばかりの彼女が、今後の展望を明かす。

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